檜山side
もし、
その綺麗な瞳に自分が映ったら、
俺に君が満面の笑みを向けてくれたら、
どれだけ幸せなんだろう。
休憩中も一人、何か考え事をしているのか真剣な瞳で何処か一点をじっと見つめていた。
その横顔も、絵になる。
颯太🩵「ねぇ、檜山! 」
檜山💜「うわっ !」
ぼーっとしているとうっちーに急に後ろから抱きつかれた、というか突進された。
びっくりしすぎて心臓止まる……
檜山💜「何?」
内村🩵「ここだけの話なんだけどさ……檜山って、おりのこと好きなの?(小声)」
💜「はっ!?」
突然のこと過ぎて思わず大きな声が出てしまった。うっちーにしー、と注意される。
檜山💜「……急に何だよ…」
内村🩵「んー?だって檜山ずっとおりのこと見てるし。」
檜山💜「そんなことない」
内村🩵「いやあるね。湧とかがおりのこと尚大って呼んだ時とか、人問わずおりと距離近い時とか。檜山、めっちゃ不機嫌そうじゃん」
檜山💜「………」
内村🩵「え、もしかして自覚ない感じ…?」
うっちーの言う通り。
俺、そんな反応してたのか……?
確かに俺は尚大のことを他のメンバーとは違う特別な存在だと思ってたけど、ここまであいつのこと意識してるなんて知らなかったから。
檜山💜「俺、結構織山のこと好きなのかな……」
内村🩵「お、認めちゃう?」
檜山💜「……ヤバいかもね」
尚大のこと、好き過ぎて。
内村🩵「大丈夫、檜山は結構前からヤバい」
*****
ずっと見てたから、分かった。
尚大の顔が段々と暗く苦しそうに歪んでいくのが。
ちょっと怖くなってそれまでいたメンバーの輪から抜け、ゆっくり尚大のもとへ近づいた。
そしたら後ずさりながら壁にもたれ掛かって座り込むから。
もう無心であいつに駆け寄った。
十分休んで落ち着いてきた体なのに、背中に冷や汗が流れた。
檜山💜「……尚大?」
檜山💜「どした…?体調悪い……?」
そっと上げた顔は真っ青で瞳はわかりやすく潤んでいた。
頑なに頼ろうとしない尚大にムカついて「馬鹿」なんて言葉を言い放つ。誰よりもプライドの高いこいつに、笑。
ほぼ強制的に尚大を抱き抱えて暴れる体を言葉で制す。
抱えたときに感じた体の軽さに驚いた。
こいつ、ほんとに大丈夫か…?体調悪い理由、栄養不足だったら後で説教しないと。
廊下に出て少し歩いたところで下から視線を感じて尚大を見ると不機嫌そうに眉を顰めていた。
檜山💜「え、なにその顔。そんな嫌?」
織山💙「嫌」
檜山💜「即答、笑。なんで?」
織山💙「だってこれ、お姫様抱っこじゃん。俺が女子ならまだしも、成人男性が抱えられてるなんてやばいでしょ……」
檜山💜「……そっか」
お姫様抱っこ……今気付いた。
さっきはとにかく尚大が心配過ぎて医務室に連れてくことしか考えてなかったから…、
てか、尚大の言葉で思ってしまった。
……お姫様抱っこなんて、女子にするより尚大にしてあげたい、って。
流石におかしいかな?だって相手 は男だ。
でも、やっぱ好きな人にしたいじゃん?
……恋って、よく分かんないな。
尚大はエレベーターを使うことに抵抗があったみたいだけど階段だと危ないし、何より尚大 を離したくなかった。
檜山💜「医務室までは降ろさないからね」
相変わらずムスッとした顔のこいつが可愛くてちょっと笑った。
そしたら急に両手で顔を隠すから。
そっと覗き込むようにして彼の顔を見つめた。
織山💙「檜山、やめて、それ」
檜山💜「ん?」
やめる…?何を…?俺、なんか変なことしたかな…?
ちょっと不安になって焦っていたら、
織山💙「なんか、恥ずい」
サラサラの黒髪の間から赤い耳が見えて。
尚大が顔を隠すのは恥ずかしがってる証拠だってことに気づいた。
途端、自分の口角が上がるのが嫌でも分かってしまった。
何だこいつ、可愛すぎる……
檜山💜「………なんで尚大が恥ずかしがるの、笑」
織山💙「あー、もー、本当にやだ……」
医務室になんて、着かなくていい。
この時間が永遠になればいいのに。
本気でそう思ってしまいそうになるほど今が幸せだと感じた。
好きな人が、俺の腕の中にいる。その事実がこんなにも嬉しいなんて。
尚大を好きになって初めて知った。
*****
尚大が医務室のドアを開けてくれて部屋に入る。
一番近いベッドにそっと降ろした。
彼 の熱が離れる感覚が少し寂しい。
けどまぁ、一件落着かな。
医務室から練習室までの帰り道。さっきの尚大からのありがとうを思い出して顔がニヤけてしまうのが 分かった。
檜山💜「可愛すぎでしょ……」
ツンデレは最強だな。
自分の中で勝手に結論を出して心を落ち着かせた。こうでもしないと、今すぐにでもあいつのもとに戻って抱きしめたい衝動が抑えきれない。
檜山💜「入りたくないな……」
練習室のドアが見えたあたりで俺は深呼吸をした。
その時はお 姫様抱っこをした自覚が無かったとはいえ、メンバーも見ている中でやったんだ。
絶っっ対にからかわれる……それと、嫉妬されるに決まってる。
尚大は、あぁ見えて愛されてるからね。
よし、冷静に……いつも通り……
元木❤「檜山〜!!さっきのなんだよ〜!!」
黒田🖤「お前、お姫様抱っこなんてどこの王子様だよっ!!」
檜山💜「あー、うるさい……」
案の定、意を決して開いたドアに気付いたメンバーが駆け寄ってくる。
こいつらに絡まれるから練習室に戻りたくなかったんだ……
さっきのことに触れられる度、あの尚大を思い出して落ち着かなくなるんだよ、、
内村🩵「檜山、攻めたねぇ……」
わーわーとうるさい二人の対応に困っているとうっちーが横から話しかけてくる。
檜山💜「違うから、!攻めたとかじゃなくて、!!」
内村🩵「どう?自分の腕の中にいるおりは?可愛いっしょ?」
檜山💜「…そりゃ、可愛い、けど(小声)」
内村🩵「だよね〜、流石俺の織山!」
檜山💜「は!?うっちーのじゃないでしょ!」
内村🩵「えぇ、おりは俺のだけど?笑」
そう言い残すと笑いながら去っていく。
うっちー、よく分かんないけど、強敵だな……
皇輝🩷「檜山、お疲れ様」
皇輝……!救いの手……!
皇輝🩷「ところで何でお姫様抱っこだったのかな?おんぶでも良かったんじゃない?」
檜山💜「皇輝、サン……?」
顔は彼のトレードマークの太陽みたいな笑顔なのに、目が笑ってない……、、
ま、まさか、嫉妬?尚大に嫉妬ですか……?
皇輝🩷「まぁ、今回は何事もなかったから良かったけど……気を付けてね?」
檜山💜「はい、以後気を付けます… 」
皇輝との会話が終わると練習に参加するよう促される。
尚大のこと、メンバーのこと、色々考えていたことを振り払うように練習に打ち込んだ。
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はい!推しの愛されてる世界線が大好きな作者です🧂
同士、いらっしゃいます……?良ければ仲良くしたいです🤭💕
ということで、この小説にはちょこっと織山さん愛されエピも挟んでいくかもです!
地雷の方はお逃げください💦このお話が人を傷つける存在にはしたくないので😖😖
それに、しおが誰かを傷つけたくはない、というわがままですっ!!
嫌いなものを無理に好きになる必要もありません😌
あ、あと!初心者の作者に♡を押してくださった方、ありがとうございます😆✨
物凄くモチベになります🥹🥹
💬ではリクエストもお待ちしてます😊(もちろんひやおり限定)ご期待に添えるかは分かりませんが愛を持って書かせて頂きますね!!
それではここまでスクロールお疲れ様でした✨お読み頂き、ありがとうございました😊
コメント
4件
続き気になります!!めっちゃおりひや好きです(,,> <,,)
主さんの作品素晴らしすぎてひやおりハマりそうです笑