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迅に手を引かれて、私は彼の寝室に足を踏み入れる。彼に促されるがままベッドに腰を下ろした。
隣に座った迅は私の手を握りながら、そっと念を押す。
「嫌だと思ったらすぐに言って」
こくりと頷いた私を見て迅は微笑み、恐る恐る手を伸ばして私の肩を抱いた。
彼の手が触れた瞬間、緊張して、私の体はぴくりと震えた。
それに気づいた彼は、頬に瞼にと、私の顔中にキスを落としていった。
彼の優しいキスに、私の緊張は徐々に解けていく。
その合間に、彼の指は私のルームウェアのボタンを外していった。気づいた時には、私は彼の前に裸の上半身を曝け出していた。
彼の手が素肌に触れ、そっと撫でる。彼の指先が双丘の頂きで遊ぶ。
彼の愛撫に私の胸は上下し、唇は甘い吐息を刻んだ。
「美祈ちゃん、愛してるよ」
耳元で迅が甘く囁く。
その響きにぞくぞくしながら、私もまた囁き声で応える。
「私もよ。大好き」
「愛してるって言ってくれないの?」
迅は拗ねたように言いながら、私の耳に歯を立てた。
「っ……」
「俺はこんなに君のことが好きなのに、美祈ちゃんは『大好き』程度なの?」
「そ、そんなことないよ……」
私の胸を撫でている迅の手の上に自分の手を重ねて、私は乱れた呼吸の中から言葉を紡ぎ出す。
「私だってそうよ。心の底から迅君を愛してるよ」
迅は感極まった様子で私をベッドの上に押し倒した。
「っ、美祈……っ!」
彼は私の胸の上に顔を伏せて、舌を這わせた。私の腰を抱きながら、唇を少しずつ下へとずらしていく。
次々と肌の上に落とされる彼のキスに私の吐息は止まらなくなり、次第にもどかしい気分になっていった。もじもじと脚を動かした時、それに気づいた迅の手が私のズボンの中に潜り込み、下着の上を撫でた。
途端に私の腰はびくりと跳ねる。
「あ……っ!」
迅は私の口を塞ぐような深いキスをしながら、器用に私の脚からするりとズボンを取りのぞいた。唇を離し、私の顔を見てふっと微笑む。
「可愛い」
自分が今どんな顔をしているのか考えると、恥ずかしくなる。
迅は今ひとたび私にキスをしたかと思うと、その身をずらして私の膝を抱いた。
脚を這う迅の唇と舌に、私の体からは徐々に力が抜けて行く。
彼は私の太腿にキスしていたが、不意にきわどい部分に口づけた。
私はぴくりと身をすくませて脚を閉じようとしたが、それを迅の手が止める。
唇を離した彼は次の瞬間、ショーツの上から甘噛みするかのように軽く歯を立てた。
彼の熱い息を感じて、私の口から喘ぎ声がこぼれる。
「あ、ん……っ」
迅は何度も同じ場所を刺激した。
その度に溢れる声を抑えようとしたが、できなかった。彼に与えられた疼きを持て余す。その先に早く触れてほしいと思った時、迅の手が私の腰からショーツを取り去った。
彼は再び私の脚の間に沈み込み、顔を伏せた。そのすぐ後にぬるりとした感触があって、私は体を震わせた。
「あぁっ……!」
つま先まで痺れるような快感が、全身を駆け巡った。耳がくちゅくちゅとした音を拾い、彼の舌が動く度に私は身悶えした。止めたくても止められない喘ぎ声をもらしながら、シーツを握りしめる。
「じ、迅君……っ」
「気持ちいい?」
吐息交じりのかすれ声で私は答える。
「うん……」
「良かった」
迅は満足そうな声で言い、おもむろに体を起こした。ズボンを脱ぎ捨てて膝立ちし、私を見下ろしながらしみじみとした口調でつぶやく。
「本当に綺麗だよ……」
まじまじと裸を見られてとても恥ずかしかった。それでも、彼の目にそう見えていることが嬉しい。
「ありがとう……」
迅は私の体を撫でながら、切ない表情を見せる。
「早く一つになりたい」
迅は私の体を愛撫しながら口づけていたが、名残惜しそうに唇を離した。私の茂みの奥を探り、たどり着いたその場所に指で優しく触れる。
「……んっ」
「もう少し濡れていた方が痛くないと思うから」
迅の指が体の中に入ってきたのが分かった。初めての感覚に私は呻く。彼の指が動くにつれて、じれったいほどの疼きが体中に広がる。
「あぁっ……。あっ、変な気分になっちゃう……」
「もっと気持ちよくしてあげる」
「んん……っ」
迅の指の動きに合わせて、私の口からは小刻みに声がもれた。そのうちに、体の芯から突き上げるような快感が起こる。
「迅君、迅……っ」
自分の名を呼ぶ私に応えて彼もまた私の名を呼びながら、さらに指を動かした。
波打つように体は跳ね、私は縋るように迅に向かって腕を伸ばした。
彼は苦しそうな表情で私に短く問う。
「……いい?」
私の頭の芯はすでに溶けかかり、心も体も、もっともっとと迅を求めていた。私は小さく微笑みながらこくりと頷く。
「美祈……」
迅は甘い声で私の名を呼び、ゆっくりと動いた。
彼が少しずつ私の中に入り込んでくる。初めて経験するその感覚に、私は胸を上下させながら喘いだ。
「あっ……」
「痛い?苦しい?」
「……大丈夫」
「良かった」
迅はほっとしたようにつぶやき、口元に笑みを刻む。
「俺を受け入れてくれてありがとう」
「私こそありがとう。あなたとこんな風になれて、嬉しい」
「美祈……。好きだ」
迅は私の背に腕を回して自分に引き寄せ、ゆっくりと腰を動かし始めた。
彼の体の重みと彼が与えてくれる快感に溶かされて、私の頭も心も、そして体も、すでにどろどろだった。
私は彼に口づける。この胸の中を支配する、どうしようもないほど切なくて、嬉しい気持ちを彼に伝えたいと思った。彼と体を重ねることができた幸福感で心は満たされ、目尻には涙がにじむ。こみ上げる気持ちのまま、彼に伝えるべき言葉を舌に乗せた。
「迅君、愛してる」
「俺も愛しているよ。美祈」
迅の瞳も、幸せそうに濡れて光っていた。
彼は私をさらに固く抱き締めて、体の奥まで届きそうなほどに、ますます強く衝き上げた。
その動きの激しさに痛みを感じるどころかむしろ、私の体と心は歓喜に震え、恍惚として彼のすべてを受け止めた。そして私のすべても、もう彼だけのものだ。