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桃:「……だからさ」
桃はパソコンの前で真顔だった。
正面には緑、右腕に赤、左側に水、足元に黄、背中に紫。
桃:「これ、作業効率、下がってない?」
紫:「下がってない」
赤:「むしろ上がってる」
水:「精神的に」
黄:「安心感ある」
緑:「桃あったかい」
五方向から即答が返ってくる。
桃:「いや物理的に重いんだけど」
事の始まりは単純だった。
桃が配信中に言った一言。
「「最近ちょっと忙しいかも」」
それだけで、六奏は壊れた。
紫:「忙しい=放置不可」
紫が真顔で宣言する。
水:「リーダーは守るもんやろ」
水がうなずく。
赤:「疲れてるときはくっつくって決まってる」
赤もなぜか納得顔。
桃:「……決まってないよ?」
桃が言うが、誰も聞いていない。
黄がじっと桃を見上げる。
黄:「ねえ桃、トイレ行きたい?」
桃:「え、急に?」
黄:「行きたそうやから」
桃:「いや行きたくない」
黄:「じゃあまだここにいよ」
黄は満足そうにうなずいた。
桃:「拘束じゃんそれ」
桃がツッコむ。
緑は半分寝ながら、桃の胸に額をこすりつける。
緑:「桃桃、逃げない……」
桃:「逃げないってば」
緑:「あぃがとぉ……」
黄:「んわぁ!緑くん寝ないでぇ!」
必死に緑を起こす黄。
それを見た赤が腕を組んで言う。
赤:「最近さ、桃に近づく順番、乱れてない?」
桃:「は?」
桃:「順番?」
赤:「昨日は紫が長かった」
赤:「一昨日は水」
赤:「今日は誰?」
紫:「なにそのシフト制」
紫が冷静に言う。
黄:「たしかに公平性は大事だよね!」
桃:「独占に公平性求めるの?」
桃はもう笑っている。
水がスマホを見ながら言う。
水:「じゃあ今日の独占担当、くじにしよ」
桃:「待って、独占前提なのやめて」
くじの結果、
全員になった。
桃:「……どういう確率?」
桃がぼそっと言う。
水:「よしっ」
水が満足そう。
赤:「桃、真ん中な」
赤が当然のように配置する。
桃:「いや、俺、そんな人気ないでしょ……笑」
桃は本気で言っている。
その場が一瞬、静かになった。
黄:「なにいってん」
紫:「……人気とかじゃない」
紫が言う。
水:「そうそう」
水もうなずく。
緑: 「……桃桃は桃桃。」
緑は目を閉じたまま。
赤:「好きだから集まってるだけ」
赤が言い切る。
桃:「…え?」
桃はきょとんとした。
桃:「……あれ?」
桃:「今の、そういう意味?」
4人は顔を見合わせてから、同時にため息をついた。
水:「ほんま鈍い」
赤:「リーダー以前の問題」
黄:「ここまで来て自覚ないのすごいなぁ笑」
紫:「逆に才能。ねぇ、緑?」
緑:「……ん、そーだねぇ」桃強抱
桃:「え、待って」
桃は慌てる。
桃:「ちがうちがう、これは仲良しなだけで――」
水:「はいはい」
赤:「今日も通常運転」
そう言いながら、
誰も離れない。
結局、桃は全員に囲まれたまま、
編集を続けることになった。
桃:「……まあ」
小さく笑って言う。
桃:「嫌われてるより、いっか」
その一言に、
四人が一斉に距離を詰めた。(緑は桃にくっついたまま寝てます。)
水:「だからそういうとこ!」
紫:「自覚しろ!」
黄:「逃がさない!」
赤:「桃は真ん中!」
緑:「…わぁ」
スタジオに笑い声が響く。
独占?
たぶん違う。
でも六奏は今日も、
全力でリーダーを囲っている。
本人だけが、
それに気づいていないまま。
,,,,Thank you for reading,,,,