第44話 僕の事。2
母はよく、兄に言っていた。
母「家にいる、3階の部屋に住んでる奴と、会って話しては駄目よ?」
兄「何で?何でだめなの?」
母「危ないからよ、」
兄「危ないの?」
母「えぇ、とっても危ないわ、とくに、貴方にとってはね、」
兄「…分かった」
母が何時もそういうから、
僕も兄と話したことは無かった。
でも、一度だけ、ほんの少し、見たことがある。
兄が小学6年生の時のこと、
母が家を留守にした時に、兄が帰ってきた時に偶然居合わせたのだ、
勿論、話は出来なかった。
でも、僕は、兄の純粋で、曇りの無い、桃色の瞳が、
忘れられなかった、
僕の薄い紫の瞳とは、とても違って見えた。
兄と近くで会ったのはそれきり、
後は、学校で後ろ姿を見るぐらいだった。
学校では、当たり前のように差別されてきた。
親は絶対に、兄と僕が兄弟と言わなかった。
僕を、赤の他人のように接した。
いや、スルーされた。
学校のテストで、兄は毎回100点をとってきて、
僕は、90点台のものしかとれなかった。
母はそんな僕のことを叱った。
暴力と暴言で、途中から父が帰ってくると、もっと厄介になった。
母は僕を罵倒して、
「どうしてこんな事も出来ないのッッ!!!!!」
「ただでさえ気持ち悪い容姿なのにッ!!!」
父は瓶などを投げつけてきた。
「バリンッッッ!!」
「ドカッ、ザッシュッッッ」
それなのに、兄が80点をとってきても、
「たまにはこういう事もあるわよ」
「次、頑張ろうな!」
甘えた声を出してくる。
意味が分からなかった。
それでも、反抗なんて出来なかった。
コメント
10件
うふふふ!!!( *´꒳`*)╯三🔪( *´꒳`*)╯三🔪( *´꒳`*)╯三🔪( *´꒳`*)╯三🔪( *´꒳`*)╯三🔪( *´꒳`*)╯三🔪( *´꒳`*)╯三🔪( *´꒳`*)╯三🔪( *´꒳`*)╯三🔪
( っ'-')╮ =͟͟͞͞🔪 🔪 🔪 おっと失礼,あたおかペアレンツに殺意が(((( 今回も神作ありがとうございます! (切り替えの速さは負けないゾッ☆)