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明那side

ふわっちに何かがあった、

あの電話の切れ方は普通じゃない

(なんだかすごく嫌な予感がする)

急いで俺はふわっちのいっていた〇〇ホテルの近くへ行くことにした。


「はぁはぁ、確かこのあたりって言ってたような…」

〇〇ホテルの近くにはいくつかの暗い道がある

「くそ、どこにいるんだふわっち」

走り回りながらふわっちを探す。

ふと前を見ると黒い影が二つ壁側で重なっているのが見えた。

「…ッ!まさか…」

急いで近づくとそこには

ふわっちがいた

首を絞められて今にも意識が飛びそうな、ぐったりとしたふわっちが

「…ッ!!」

瞬間俺は男を力尽くで引き剥がした。

男は俺を見た瞬間慌てて逃げていった。

(くそ!あの男!でも、今はそんなことはどうでもいい)

「ふわっち!しっかりして!ふわっち…!」

「ハァ…はぁ…カヒュ、ハ…ヒュー」

ふわっちはうずくまって胸を抑えている

「ヒュー…カハ、ぅはぁ…は」

(まずい、過呼吸だ)

俺はそっとふわっちを抱きしめ、背中をさする

「もう大丈夫、俺がきたよ、ふわっち大丈夫大丈夫」

「カヒュ…あ、あきな…お、おれヒューうぅ」

「大丈夫だよ、あの男はもういないもう怖くないよ」

「うぅ…グス、はっ…うぅ」

ふわっちをよく見ると涙で顔はぐちゃぐちゃで、

手首と首にくっきり跡が残っている

(きっと相当怖かったんだろう…)

それを見るだけではらわたが煮え繰り返りそうだ

(あの男…絶対に許さない…!)

そのまま俺はふわっちを抱き抱え家へと向かった。



その夜

午前2時

「ぅ…ぅ…」

ふわっちの部屋から何やら声がする。

心配になり俺は部屋へ向かった

「ごめ、ごめんなさ…おねが、…い、します

グス、…はな、して、…いや…」

ふわっちがうなされている

(…トラウマ…だよな)

「ふわっち、ふわっちおきて、大丈夫だよ

もういないよ、」

ふわっちは涙を流しながら目を開けた

「今日は俺がずっとそばにいてあげる

ううん、今日だけじゃなくてずっとそばにいるからもう怖いことなんてないよ」

そういって俺はふわっちと同じベッドで眠りについた

これからは俺がふわっちを守らなきゃ…

首絞めとかトラウマとか重い愛とか

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