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圖阿です!
前回からの続きです!
どうぞ!
・・・
🦁side
俺の母親は、重い病気にかかっとる。
親父が早死にしちまって、母親が1人で俺を育ててくれた。
けど、俺が中学のときに病気になっちまってからは仕事もできなくなっちまって、入院させようにもできない。
そのため、家で母親の介護をやりながら、生活費などの金をバイトで稼いでる。
母親はよく謝ってくるが、そんなことよりも自分のことを心配してほしいのが本音だ。
母親を入院させるために、高校に入ってからは本格的にバイトに時間を費やすようになった。
勉強はできる方だったから、夜遅くまでバイトをして、帰ってきたら母親の介護をする。
そんな生活を送っていれば、生活習慣も乱れ、学校に付けば眠っていた。
そんな俺を、毎朝起こしてくれるないこが日々の癒しだった。
癒しだったのだが、そんなないこが突然オシャレをして学校に来た。
いつもはしない匂いもするため、香水をつけているのだろう。
そんなないこに内心ドギマギしたが、悟られないように眠いふりをしながら話した。
イメチェンだと言うないこは、嘘をついているように見えた。
…………ないこ…好きなやつができたんかなぁ……。
嫌や。
気づいた時には教室から出てきていた。
ないこに何を言ったかも覚えておず、自分の必死さに笑ってしまう。
🦁「…………素直に応援できないな…」
💎「何に応援できないの?」
🦁「うおッ!?…びっくりした…ほとけか」
💎「ほとけかってなにさ!?なんか扱い酷くない?」
🦁「悪かったって………はぁ…」
💎「………なんかあったの?」
💎「珍しく落ち込んでるみたいだけど」
🦁「あー………」
こいつ顔に出やすいんだよなぁ…。
💎「大丈夫!僕約束は守るタイプだから!」
そう言ってピースをするほとけを、あまり信用はできないが、今は誰かに言いたくてしかなかったため、俺はほとけに話すことにした。
🦁「……実は…今日好きなやつがイメチェンしてきたんよ」
🦁「そんで、なんで急にしたんだ?って聞いたら気分転換だって……けど、絶対嘘なんよ」
💎「つまり、その好きな相手に実は好きな人ができたんじゃないかって思って落ち込んでたってこと?」
🦁「ん」
しばらくほとけは俺を見た後、笑って言った。
💎「まぁ、安心して♪大丈夫だからさ」
そう言ってほとけは教室に行ってしまった。
変なやつやな。
けれど、話せたことで少しスッキリできたため、俺も教室に戻った。
ないことはいつもよりもぎこちない会話しかできなかったのは仕方がない。
続く
・・・
見てくださりありがとうございました!