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11月25日
その日は初雪が降っていた。
私は今東京の1番高いビルの屋上にいる。
その中で私は小さく息をし、吐息が白くなるのを見ていた。
「はぁ…」
私は今からここを飛び降りる。
私は死ぬんじゃない。
「おはようございます」
「それでさー?w」
「そう!マジでダルいって思ってーw」
「…」
あ、また担任が無視されてる
この教師新米で初日は目を輝かせてたのに
今となってはもう空気化してる
まぁ、俺には関係ないけど
「あっ、ねぇねぇ三ツ谷ぁ」
「ん、?どうかしたか?」
「今日、転校生くるらしーよぉ」
「へー…そうなんだ」
「イケメン来るかなぁ」
「お前なぁ…w」
今日は転校生がくるのか…可愛い子が来たらいいな…なんて
「えっと、て、転校生がいます。」
「おぉ、きたぁ」
なんか担任緊張してる…のか?なんでだ?
俺がその疑問を持ったあと直ぐに答えが出た
だって、
「一ノ瀬 雪です。」
その瞬間さっきまでざわざわしていた教室が静まり返った
なぜならその一ノ瀬 雪という人間は今までに見たことがないくらい顔が整っている人だったから
「好きな事は…犬と遊ぶ事かな、勉強は少し苦手です笑」
クラスのみんなは驚きと緊張で固まってる中、一ノ瀬は淡々と自己紹介を続けている。
「これからよろしくお願いします。」
次の瞬間盛大な拍手が起こった
そして次々に
「よろしくー!」
「よろしくねぇ!」
…と、歓喜の声が上がった。
次に席を指定され、一ノ瀬は廊下側の一番後ろの席になった
そして休み時間の度にみんなが一ノ瀬の周りに集まるようになっていった
俺はこれを横目に「今日もすごい人気だなー」くらいにしか思わなかった
でもある日、休み時間を知らせるチャイムが鳴った瞬間
一ノ瀬がまっすぐ俺のところに来た
「ねぇ、三ツ谷くん」
「え…っ」
俺は一ノ瀬のあまりの美しさに緊張と焦りが来て汗が出てきた
「ど、どうした?」
「ぷっ…なんでそんなにオドオドしてるの?笑」
「い、いや別にしてねぇけど?!」
「そっか笑」
「それで、なんか用か?」
「用ってほどじゃないけど、私ね、1回三ツ谷くんと話してみたくってつい声かけちゃった!笑」
「…え」