テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

クロノアさんとゆっくり向かっているとここでの生活が思い出してきた


初めの頃は警戒していたが、ここまで打ち解けるとは思ってもいなかった


なんやかんやで1番話し掛けて来たのはぺいんとさんだった気がする

あの人は何かと話しやすい空気があった


トラゾーさんとは模擬戦を一度した

流石前線を張るだけあって強くて、あんなに楽しい模擬戦はゾムさんと以来だ


医務室で色々診てくれたのはしにがみさん

今思えば、最後の検診の時の問診は問診とは名ばかりで現実を見せる為だったんだろうな


クロノアさんは俺のことを信じてくれた

初めに信じているなんて言われて戸惑ったけれどクロノアさんが疑っていたらここでの生活はもっと窮屈だっただろう


だからこそ、ここでの生活は宝物だし、幹部の方々、総統閣下も大切だ

我々国と日常国は同盟関係にあるならまた構ってもらおう


これからに不安が無い訳ではないし、希望が無い訳でもない

ずっと願ってた事が叶うとなって、ただそこに現実感を見出せないだけ


外はすっかり暗くなり、星が点々と光っていた

あの雪の日から2ヶ月経った

自分が死ぬと思った時から、2ヶ月も生きているのだ

これからもっと生きるのだろうが、やっぱり漠然としていて、現実味が無い


ふと足を止め、窓から空を見上げる

星々が輝く中で、1つ、星座を見つけた

確か、、、うお座だったか

特徴的な形だったからたまたま覚えていた

うお座は3月頃の星座、つまり春になったということ

、、、あの寒い冬から、暖かさを感じる春になったのだ

まぁでも、俺は暖かさを心に感じているがこれは春とは関係ないだろう


kr「大丈夫ですか?」


急に足を止めたからか、心配そうに尋ねてきた


「はい、大丈夫です」


窓から視線を外しクロノアさんを見やる

うっすらと笑みを浮かべた彼は何処か儚く感じた


kr「準備も出来てるでしょうし、行きましょうか」


そう言ってまた、クロノアさんは歩き始めた


こんなに早く準備が終わるということは、料理はとっくに作っていたのだろう

、、、一体、どこまで読んでいたのやら

もし、俺が違う答えを出していたり、保留にしたりしていたらこの準備は無駄になるということだ

よく、そんな真似ができたものだ

そんな言葉は口から出ることは無かった

クロノアさんを気遣ったからじゃない

この人達なら、やりかねないと思ったから


思案するのも程々に、差が開かないように俺はその場から立ち去った

この作品はいかがでしたか?

10

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚