テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
akmz / 熱の行き先
※ 付き合ってません
※ キスしてます
mz 視点
「 うぅ〜っ、ふふ、まぜちぃ 」
お酒に呑まれベロベロになっているあっきぃ。さっきから缶ビールを片手に俺の頭をずっと撫でている。そろそろやめて欲しくなる頃だが。
「 あっきぃ?離れて…… 」
「 んん、やだよぉ、おれのまぜちぃ…! 」
そんな意味わからない言葉を吐いては力強く俺を抱きしめてくる。酔いすぎて自分が今どんなに強く俺を抱きしめているのかわかっていないのかもしれない、正直に言うとすごく痛いけど
「 かわいいねぇまぜち 」
まるで彼氏が彼女に向ける言葉を俺に向けて言いながら、俺の両頬を暖かい手で包んで唇を近づけてくるから、空いていた手でバシッとあっきぃの頬を叩いてやった。
「 ぁいたッ!? 」
「 何キスしようとしてんだキス魔 」
「 かわいかったから、つい…… 」
「 かわいくねぇよ 」
ええ?かわいいよ、と反論してくるあっきぃは無視。
「 てかさぁ!まぜち今日全然呑んでなくない!? 」
「 もっと呑めよぉ! 」
まだ酔いが覚めていないのか、俺に酒を勧めてくるあっきぃ。今日はそもそも呑む気なんてなかったし、あっきぃに呑もうと誘われたから来ただけだ。
「 別によくね? 」
「 おれだけ呑んでるなんて良くない! 」
「 おまえが勝手に飲んでるだけだろ 」
むぅ、と拗ねたあっきぃは酒を口に含んだ。
ざまあみろと思いながらスマホで時間を確認していると、静かに俺に近づいていたあっきぃに口を奪われた。
「 んっ……んん、!? 」
「 ん、ふ… 」
あっきぃの唇からはほのかに酒の匂いが漂ってきて、俺まで酔ってしまいそうだ。
そんなことを思っていた途端、あっきぃの口内から俺の口内へとさっき口に含んだであろう酒が入り込んできた。そのまま舌を絡まされて、聞きたくもない音が耳の近くで聞こえてくる。唇からは酒が零れているだろう。
口を早く離してほしくて逃げようとした瞬間、手首を掴まれた。思ったより強い力に、一瞬だけ息が止まる。
「 ぁ、ちょ……っんむ 」
「 ……っぷは 」
ごくん、と酒を飲み込んだ。目の前でふふっと微笑んでいるあっきぃに、何故かドキドキしてしまう。
「 ほらぁ、かわいい 」
「 顔真っ赤だよ?笑 」
「 ……っうるせ 」
「 また照れてる 」
お前だって、酒に酔っ払って顔真っ赤なくせに。と思ったけど、俺が顔赤くなっているのは酒のせいじゃないことが恥ずかしくて、一気に酒を飲んであっきぃに心配されたのはまた別の話。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!