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心々)はいどうも心々です!今回からは一次創作に挑戦してみようと思います!!結構物語の行方が不安ですが頑張ります!よかったら見てね!!!!
では物語へLet’s Go!!!!
フサァ~
冷たい風が吹き、ススキや紅葉が靡いている。空には鰯雲が広がり、赤とんぼは嬉しそうに飛び回る。
俺はいつもの帰り道、すっかり夏から秋に変わった景色を眺めながらゆっくり歩いていた。
ピタッ
ある広場に来た。そんなに広くもないが狭くも無い、至って普通の広場って感じ。だけどそこには一面にある〝花〟が咲いていて、小さなベンチに小柄な少女が座っていた
少女の周り一帯は真っ赤に染められ、少女は無表情で空を眺めている。なんだか不気味だ。
その少女の周りに咲き散らかっている花。それは、コスモスやリンドウなどではなく、、
だった。
どこか不気味だと思った理由はこれもあるだろう。少女が無表情なのも少し怖いけど。
はぁ。今日はやたらと疲れた。もう帰ろう、、そう思い俺は足を進めた。でも何だかやむを得ない気持ちになった。だから少し少女に話をしてみよう、どうしてここにいるのか、まだ家に帰らなくていいのか、そんな簡単なことで良いだろう。なんだか少し誰かと話をしたい気分だった
スタスタスタ
俺は少女に「どうしてここにずっといるの?」と聞いてみた。すると少女は黙って俺の顔をじっと見てきた。俺は加えて「まだ家に帰らなくていいのか?」と言った。これで返答が無ければ帰ろうと心の中で呟き少しの間、返答を待った。
少女がやっと口を開いたのは俺が少しかがんで彼岸花を摘み取ろうとした時だった、
わぁ!っと、反射で声が出てしまった。急に声を発したと思えば第一声がこれか。でかい声を出されてなんなんだもう、と思っていると少女が連続して話し出した。
「あなたまで巫様に手を出すの?」
俺は何を言っているのかよく分からなかった。かんなぎ?一体なんのことを言っているのか、、
「私は、、私はただ、、、待ってるだけなのに。どうして、、どうして皆邪魔をするの、、、、」
「ちょ、ちょっと待てよ。そんなに言うほど邪魔して無いだろ?それになんだよ、〝巫様〟って。その〝巫様〟にそんなに会いたいのか?」
俺は思いのままの事を声に出した。あの少女はやっぱり謎だ。何が巫様なのかもサッパリだし。
「巫様に会いたいんじゃない。巫様にお願いして、あの皆に会いたいの、、!!」
何かのアニメの見すぎなんじゃないか、とも思った。だが次の彼女の言葉で俺の考えは一転した
「巫様は唯一ここ、〝此岸〟と〝彼岸〟を結んでいる方なの。、、、まぁ、あなたが信じるかはどうでもいいけど。もう私に関わらないで」
「、、、え?彼岸ってもしかして、、」
「はぁ、、?そんなのも分からないの?、、、」
「このくらい常識でしょ、、」
、、、こいつ、平然としてやがる。こんなに凄いことだってのに、、!!ていうか、こいつの言っている事が本当だとしたら俺も、、俺も!また〝あいつ〟に会えるかもしれない、、!!お遊びでこんな本格的な事言う訳もないよな、!これでまた、、、
〝あの笑顔〟がもう一度見る事が出来るのなら
〝あの声〟でもう一度話し合う事が出来るのなら
、、、、、、、、、、
まぁ、そんなのもう、〝叶わない〟って分かってるけど。
序章
終