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※この作品はあくまで二次創作であり、犯罪を助長するものではありません。
痴漢は立派な犯罪であり許されない行為です
(R18要素あり)
しかもなんかバッドエンドぽい
その日はどんよりとした曇天だった
ピーターは雨が降りそうだと思い電車に乗ったのだった。
(久しぶりに乗ったな)
乗車して辺りを見回せば、ピーターはいつもより多い人で溢れかえっている事に気付いた。
(いつもより人が多いな…皆同じなのかな)
スマートフォンを弄りながらドアと向かい合う。
数十分経った頃、ガタンと電車全体が大きく揺れた。
臀部に何かが当たり、後ろを振り向く。
サラリーマンらしき人のスーツケースが押し当てられていた。
ピーターは悪気は無いのだろうと思い無視する事にした。
その後サラリーマンは慌ただしく降車して行った。
ピーターが住んでいるのは大都市である。
そしてピーターは今日地方にある恋人の家の1つに向かっていた。
(ウェイド、驚くかな?)
緩む頬に手を当て、表情筋を元に戻す。
ピーターが脳内で独り言を言っていたその時、また臀部に違和感があった。
(えっ、また…?)
横目でちらりと見遣れば、フードを深く被った大柄の男がピーターの臀部へと手を這わせていた。
「っは?!」
混雑している電車にもかかわらず、ピーターは少し大きな声を出してしまい周りを気にする。
「ごほん…あの、やめてください」
先よりかは控えめな声で抗議するピーター。
しかしさわさわと動く手は止まるどころか更に加速した。
逃げなければ、とスパイダーセンスが警鐘を鳴らす。
丁度ウェイドの家の最寄り駅に着いたのでピーターは大声を出そうとした。
刹那、大きな手で口を塞がれた。
「んんぅ?!」
「すみません、弟が体調悪くなっちゃって…降ります。すみません、すみません…」
ピーターを抱えながらトイレへと一直線の痴漢男。
着くや否や狭い個室に押し込まれ、口に紐を掛けられる。
「喋ったら殺すからね…俺はね、ピーター。お前のことずっと見てたんだ。もうわかったと思うけど、俺はお前の事が好きなんだ。だからお前も俺を好きになるはずなんだ…!」
と血走った眼でピーターを見据える。
「じ、自己紹介がまだだったな?俺は…そうだな……あーウェイドとでも呼んでくれよ笑」
生意気そうに睨み付けていたピーターの目が見開かれる。
「ん”ん”!ん”ん”ぅ”!!!」
気付かぬ間に拘束されていた四肢も必死に動かし逃亡を図る。
「はぁ…だめだろピーター。恋人の言うことは聞かないと…」
口に当てていた布を外され、キスをされたピーター。
「んうっ?!ん”ん”う”!!!」
全く知らない人の唇、舌、テク。
ピーターの頭は段々言うことを効かなくなっていった。
それもそのはず、口布には媚薬が仕込まれていた。
男はどんどんとピーターの服を剥ぎ取り、あっという間にピーターを丸裸にしてしまった。
そこでやっとピーターは本当に危機を感じ、相手に縋った。
「や、やめ…やめてくださ…」
ピーターには超人的な能力があり、力も一般人では到底敵わない程の腕力がある。
しかしピーターはこのような状況に陥ることが初めてな為パニックを起こし腕力を使うという事まで思いつかなかったのであった。
男は無言でピーターの胸元にある突起物や
双丘を掻き分けた先の蕾を指でぐにぐにと刺激した。
ピーターは媚薬が効いてしまっている為、少しの刺激でも快感に変換してしまっていた。
ピーターは必死にTシャツを噛み、声を押し殺していた。
遂に男のゴツゴツとした指が蕾へと侵入していく。
ピーターは慣れない臀部の違和感に少し苛立ちを覚える。
男は「ここか?」「ここだろ?」と弄ぶように微笑を浮かべピーターの後孔を掻き回していく。
前立腺をとんとん、と刺激してやればあっさりピーターは絶頂してしまった。
ピーターは涙を流しながら助けを乞う。
そんなピーターの願いも虚しく誰の助けも来ないまま男の膨張した男性器の侵入を許してしまった。
ずぷり。強すぎる圧迫感と快感にくらくらしながらピーターは必死にTシャツを噛む。
「っふ、…はっ…うごく、よ…」
男はゆっくり腰を動かし始め、次第に個室内は下品な水音と乱れた呼吸で支配された。
どちらのものか分からない唾液で照らされたピーターの膨らんだ唇に齧り付きマーキングのように歯を立てて傷跡をつける。
い”っ…と痛みに悶える声が耳に入り、幸福感や優越感、少しの罪悪感に包まれる。
男にも絶頂が近付き、段々と腰が速くなる。
そして男はピーターのナカで果てた。
ピーターも釣られて絶頂し、そそり立った性器から体液を放出した。
個室内は精液に塗れ、見るに堪えない状況だった。
2人ともはぁはぁと息を荒らげ、ダウンしていた。
その時、ピーターのスマートフォンが鳴り響いた。
prrrrrrrr…prrrrrrrr…
ピーターが男の顔を伺う。
男はにっこりとして受話を許可した。
拘束されているため、差し出されたスマートフォンに口を近づけるしか出来ない
ピーターは震えた声で応答した。
「は、い…パーカーです…」
スマートフォンの向こう側でガタンと大きな音がする。
「ピーター。大丈夫か」
「……え?」
予測してなかった返事に困惑し、情けの無い声が零れる。
「…ドアを開けろ」
背筋が凍った。
男を見ると汗が滝のように流れ、顔を青くしていた。
「開けろよ」
男はビクッと肩を動かし、すぐに震える手で鍵を外しドアノブを捻った。
扉の前には普段着のウェイドが居たが、顔はキャップで隠れていた。
ピーターは助かったという感情と、遅いという感情がごちゃ混ぜになり、両の眼から涙が溢れた。
「っうぇ、うぇいど、うっ…」
ウェイドは息を詰め、男の首にケロイド状の手を這わせた。
男は裏返った声を出し、必死に暴れたがウェイドの力に叶わず暫くして泡を吹いたまま意識を飛ばした。
しかしウェイドは意識を失ってもなお首を絞めておりピーターは反射的に止めていた。
「こ、殺しちゃダメ…だめだよウェイド…」
拘束されているため口だけの制止だったがウェイドには充分効いたようだ。
「ピーティ…すぐに来れなくてごめん」
声色は泣いているかのように悲しく、か細かった。
「ウェイド、僕もごめん。油断してたよ…
ところで、この拘束外してくれない?」
先に腕を差し出せばウェイドはポケットからナイフを取りだしあっという間に縄を切った。
そのまま足も外してもらい自由になったピーターはウェイドに抱き着いた。
「………」
「ピーター?」
「怖かった。怖かったよウェイド…」
「うん…ごめん、ごめんね」
溜まっていた感情を曝け出して泣き出したピーターをウェイドは抱き抱え、瞬間移動で自分の家へと向かった。
「ピーティ、掻き出そう」
そういってピーターに手を伸ばした。
しかしピーターは「ひっ…」といって身を縮こませた。
ウェイドが呆気に取られ停止すると
「あ、え、なんで、?ごめん…ウェイドはこわ、くないのに」
震えてまた涙が溢れて来たピーターにウェイドは近付き、こう言った。
「…ピーター、別れよう。俺ちゃんはピーターを守れなかったしピーターは男が怖い。そうでしょ?とりあえず今は別れよう?いつか迎えに行くから。」
今度はピーターが呆気に取られていた。
ちくりと痛んだ胸を摩り、ウェイドは停止しているピーターに無理やり荷物を持たせて追い出した。
1時間ピーターは家の前に立っていたが、その後泣きながら帰って行った。