給食が食べ終わったあと、掃除がある。
同じグループは汝美、健翔、日向、私だ。4人で一つのところをやることになっている。二人気まずくて…どうやって掃除をするかだよ…。最悪だ…。
「日向…ごめん。二人、気まずくて……。」
「わかった。」
日向はわかってくれたみたいだ…。よかった…。何も聞いてこなくて…。そこは、気を使ってくれたみたいだ。私はホッとする。
で、今回の掃除場所は廊下。(ほうき 2人、ちりとり1人、雑巾1人)
「何やる?」
そう聞いてきたのは健翔だった。話すと怒られるので、通訳みたいな感じで日向を間にはさんだ。
「私、ほうきやりたい!健翔くんはなにするの?」
まさにぶりっ子…。ムカつく話し方。うわ〜、こんな奴いるんた本当に。始めてみたかも〜。笑っちゃう…。いやいや、笑ったら怒られるので、こらえた。
「俺、余ったのでいいよ。」
お、イケメン感出していますね〜。なんて、私は好きにならないからな!私を落とすのには百年早いのよ!(彼は愛を落とそうなんかしていません。ただの優しさです。)
「俺、ほうきがいい。」
そう言ったのは日向。ナイスー!ここで、二人になればあと、関わりづらい雑巾にすればいいってことね。
「私、雑巾やります。」
「いや、愛が雑巾やると服汚れるから俺がやるよ。愛はちりとり。」
え〜。ちりとり。優しさ見せんなよ!こっちは事情があって雑巾にしてるのに!どうして、気を使ってるのよ!(ありがたいけど!)
「ありがとう…。」
もう、お礼が先に言葉に出ちゃったじゃないの!もう、私の最低ね。また、汝美に怒られちゃう。まぁ、どうでもいいけど。怒られたって言い返せばいいだけの話だし。
そして、健翔は雑巾の準備を始めていた。
「愛ー、ちりとり。」
読んだのは日向だ。
「はーい。今、行く。」
私はその場所に向う…。すると…誰かに…足を引っ掛けられる。
ドーン!
大きな音が、周りに広がった。それと、同時に私もこける。痛い…。地面に叩きつけられたような感じだ…。
「愛ちゃーん?」
読んだのは…誰とはならない。いやもう分かる。声と話し方でわかる…。汝美だ。きっと、汝美が私を引っ掛けたのだろう…。まじで…痛いんだけど!
「汝美…。保健室行ってくる…。」
私は立ち上がりちりとりを置く。
「仕事が、終わってないのに〜。サボろうとしていますー。」
こいつ…クソうぜー。先生に言ってやろうかな…。いや…逆に、健翔とかに、言ってみたりも…。面白そう…。やってやろうかな…。
「愛。大丈夫?」
こいつ…。(健翔)また私に話しかけてくる。
「話しかけないで!」
私は思いっきり言ってしまった…。嫌だ…。最悪だ…。健翔は傷ついた顔をしている…。ごめん…。と伝えたい…。本当の事を言えれば、きっと、わかり会えたのに…。なんで、私傷つくようなことを言ってしまったのだろう…。
「ごめんね…。次からは気安く話しかけないよ。」
いや…健翔が悪いわけではないのに…。
私は彼に謝らせてしまった。
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