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「……舌を、出して」
伸ばした舌の先が、濡れた唇に挟まれ引き出される。
「私の舌を誘ってみて……」
「……誘って…?」
「そう…こんな風に……」
差し込まれた舌が、口の中を這うように舐る。
「うぅ…んっ…」
「……感じますか? ここ…」
舌裏を舐め上げられると、じわりと唾液が口に溢れ、絡み合う舌がちゅぷっと淫猥な音を響かせた。
「……同じように、してみなさい」
言われるままに挿し入れた舌で、彼の舌を巻き取ると、
「……んっ…」
彼が喉を鳴らし艶っぽい声を上げ、もっとそんな声が聴きたくなる。
「……本気で、感じそうです……」
「……本気で感じて、先生……」
息が上がり仰のいて上下する喉元にさえ、滲み出る男性の色気を感じる。
額にしっとりと汗を浮かべ酔い痴れる姿に目を奪われて、それだけで体の芯が熱く疼いてきそうだった。
ごくりと口の中の水分を呑み下し、彼の喉元で波打つ突起を指でなぞる。
「……そんなところを触られると、感じますね…」
低く囁いた彼が、私の手を掴んで、わざと見せつけるように伸ばした舌先で、指の根元からざらりと舐め上げた。
瞬間、下腹部に下着を通してもわかるくらいの濡れそぼりが、じわりと沁み入るのを感じた。
……もう、理性を保っていられそうにもなかった。
自分から彼に仕掛けて、篭る熱を逃すつもりだったのが、それを上回るように煽られて、身体は熱くよけいに追い上げられるばかりだった。