テラーノベル
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狭いベランダを全力で走り回り、ひとしきり鬼ごっこを満喫した6人。
けちゃ 「はぁ……はぁ……! だめだ、ベランダとはいえほんとに息上がる……!」
ちぐさ 「けちゃぁ〜体力なくなるの早すぎ~! でも俺ももう限界かも……あはは!」
あっきぃ 「あー楽しかった! ぷりちゃん足速くなったんじゃない!?」
ハァハァと息を乱しながら、みんな満足そうにベランダのウッドデッキや人工芝の上にどかっと腰を下ろした。
鬼ごっこが終わると、ぷりっつも抱きしめていたぬいぐるみをぎゅっと整えながら、「ふぅ……」と小さく吐息をつく。
さて、自分はどこに座ろうかと、座り込んだメンバーたちを順番にじーっと見つめて悩み始めた。
あっきぃとまぜ太の膝のあいだ、ちぐさとけちゃの隣……。
少し迷った末、ぷりっつはてとてとと歩き出し、壁に背を預けて座っているあっとの前へ向かった。
あっと 「ん? ぷり、どうした?」
あっとが不思議そうに見上げると、ぷりっつはおもむろにあっとと向き合う形で、その膝の上にちょこんと座り込んだ。
今日はあっとの特等席を選んだみたいだ。
あっと 「ふっ。今日は俺のところか」
あっとはフッと口元を緩めると、向かい合わせで座るぷりっつの小さな身体を包み込むように腕を回した。
そして、トントン……トントン……と、一定の心地よいリズムでぷりっつの背中を優しく叩き始める。
走って温まった身体に、ぽかぽかの日差しと、あっとの大きな手から伝わる規則正しいトントン。
そのあまりの心地よさに、ぷりっつの瞳はすぐに「とろん……」と重くなってきた。
(あ……目が……あかない……)
でも、重くなる瞼に反して、ぷりっつの心の中には焦りが生まれていた。
(だめ……ねちゃだめ……っ。いま寝たら……みんなとの楽しい時間……おわっちゃう……)
せっかく声が出せるようになって、みんなと笑って鬼ごっこができた大好きな時間。
目を閉じたら、またあの暗くて怖い一人の夜に戻ってしまうんじゃないか、この楽しい時間が消えてしまうんじゃないかという不安が、ほんの少し頭をよぎる。
ぷりっつは必死で頭を振ろうとし、重い瞼を「パチッ、パチッ」と無理やり開けようと抵抗し始めた。
ぎゅっとあっとの服を掴む手に力が入り、呼吸が少しだけ固くなる。
あっとはその小さな変化を、背中を叩く手から敏感に察知した。
あっと 「……ぷり? なんで無理して起きてようとしてんだ?」
あっとの低い声に、あっきぃやけちゃたちも「ん?」と視線を向ける。
ぷりっつはあっとの顔を涙目でじっと見つめると、消え入りそうな声でつぶやいた。
ぷりっつ 「……ねたら……たのしいの……なくなる……っ」
その一言に、メンバー全員の胸がキュッと締め付けられた。
あっきぃ 「ぷりちゃん……っ」
けちゃ 「そんなこと思ってたの……?」
あっとは背中を叩く手を一度止めると、ぷりっつの頭をぐしゃっと優しく撫で下ろし、その目を真っ直ぐに見つめ直した。
あっと 「なくなったりしねぇよ。ぷりが寝て目覚めても、俺たちはここに居る。明日も、明後日も、ずっと楽しいことして遊ぶんだよ」
まぜ太 「そうだぞぷりちゃん! 俺たち、お前が起きるまでずーっと横で待っててやるからな!」
ちぐさ 「起きたら、今度は部屋でボードゲームしようね! 約束!」
あっとはもう一度、今度はもっと優しく、ゆっくりとしたリズムで背中をトントンと叩き始めた。
あっと 「……だから安心して寝ろ。起きたらまた、みんなで笑おうな」
仲間たちの変わらない言葉と約束に、ぷりっつの強張っていた肩の力がフッと抜けた。
ぷりっつ 「……ん……約束……」
今度こそ安心して、ぷりっつは重い瞼をそっと閉じた。
あっとの胸元にこてんと頭を預け、穏やかなぽかぽかの日差しの下で、すやすやと幸せそうな寝息を立て始めるのだった。
コメント
4件

忙しすぎて見れてなかったー今日も安定に尊いですわね
歩き方すら可愛いprちゃまじLOVEすぎる atくんと向かい合ってんのやばい、てぇてぇ………ぶはっ(尊死
ぷりっつが「寝たら楽しいのがなくなる」って言うところ、すごく切なかった…。それだけ今の時間が大切で、失いたくないって思ってるんだね。でもあっとたちが「なくならないよ」って約束してくれて、安心して眠りにつけたの、本当に良かった。背中トントンのリズムが、ぷりっつの不安を全部包み込んでる感じがして、読んでるこっちまで温かい気持ちになったよ。大好きなエピソードでした🌙