テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
7,312
あっとの胸の中で、ぷりっつは完全に力を抜いて深いまどろみの中に沈んでいた。
「すぅ……すぅ……」と規則正しく刻まれる小さな呼吸にあわせて、ぷりっつの小さな背中が優しく上下している。腕の中には、ピッカピカになった5人のぬいぐるみが大切そうに抱きしめられたままだ。
あっとは、ぷりっつを起こさないようにそっと身体の位置を微調整し、背中をトントンと叩く手のスピードをさらに緩めた。
あっきぃ 「あっと、すごーい……。ぷりちゃん、めっちゃ安心して寝てる……」
あっきぃが目を細めながら囁く。
まぜ太 「『寝たら楽しいのなくなっちゃう』か……。どんだけ俺たちとの時間が嬉しかったんだよ、泣けてくるだろ……」
まぜ太は目元をぐっと腕で拭いながら、愛おしそうにぷりっつの頭を覗き込んだ。
けちゃ 「ベランダで少し風も出てきたし、身体冷えちゃう前に室内に入ろっか」
ちぐさ 「うん! 抱っこしたままリビング運べる?」
けちゃとちぐさが気を利かせて、ベランダの窓を静かに全開にして通り道を作る。
あっとは「おう」と小さく頷くと、ぷりっつの身体とお尻をしっかりと支え上げ、ゆっくり と立ち上がった。向かい合わせの抱っこの体制のまま、ぷりっつはあっとの首元に「すぽっ」と頭を埋め、熟睡したまま小さく身を縮める。
あっと 「……っと。重さ、ちょっと戻ってきたか……?」
あっきぃ 「おぉ!うどんも自分でしっかり食べたしね!」
リビングに戻ると、あっとはソファの上にゆっくりと腰を下ろした。布団へ寝かせようとすると、ぷりっつがあっとの服を掴んでいる手にキュッと力を入れたため、あっとは苦笑しながらそのまま膝の上で抱きかかえ続けることにした。
すかさずけちゃが温かいブランケットを持ってきて、あっととぷりっつを二人まとめてすっぽりと包み込む。
ちぐさ 「さっきぷりちゃんと約束したし、俺ゲームの準備しておくね!」
まぜ太 「おう! ぷりちゃんが起きたらすぐ遊べるように、ルールが簡単なやつ並べとこうぜ」
あっきぃ 「俺は起きちゃった時用に温かい飲み物用意しとくー!」
メンバーたちは足音を殺しながら、それぞれがぷりっつの「目が覚めた後の楽しい時間」のために動き始める。
膝の上の心地よい重みを感じながら、あっとはぷりっつのサラサラとした前髪をそっとかき上げた。
その表情は、一昨日のような絶望や怯えは跡形もなく消え去り、ただただ穏やかな寝顔だった。
あっと 「……ゆっくり寝てろ。起きたらまた、全員で遊んでやるからな」
あっとがつぶやくと、夢の中にいるぷりっつは、まるでその声が届いたかのように「ふにゃり」と口元を緩め、さらにあっとの胸元へと深く顔を寄せた。
ぽかぽかと温かいリビングには、大切な仲間たちの静かな準備の音と、穏やかな愛の空気だけが満ちていた。
コメント
1件
ああ、もう……この回、本当に胸がじんわり温かくなりました……。 「寝たら楽しいのなくなっちゃう」ってぷりっつが言ったのを思い出すと、今この幸せな寝顔が何よりのご褒美みたいで。メンバーみんなが足音ひそめて、起きた後の楽しみを準備してるの、愛が溢れててもう……。あっとがぷりっつの前髪かき上げる仕草、すごく優しくて好きです。今週の疲れが溶けるようなエピソードでした🌷