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オイル 畠山 里香


ふと、目覚めると……。白一色の空間だった。消毒の強い匂いを感じる。

「ここは病院……ね……」

意識が混濁としている。一体……?

私はどうなったのだろう?

あ、そうだ。どうやら、私は自動車同士の衝突で意識を失ってから病院へ運び込まれたようだった。パタンとドアの開閉の音が遠くからしたが、首が痛くて回せなかった。

「あ、意識が戻りましたね。お帰りなさい」

「え?」

「ここは尾田和良中央病院です。昨日、お会いしましたよね」

「そんな……何故……」

私は運命からはどんなに抵抗しても、きっと逃げられないと悟った。そう、当然悪夢からも決して逃げられないのだ。

でも……。

「カギ、ネジとエレベーター……」

「え? 何か言いましたか? 畠山さん?」

「あ、いえ……なんでもないです……」

「そう。それにしても、奇遇ですよね。昨日に西村 研次郎さんの容態のことを聞いて、その日に西村さんと同じ病棟に……あら、不謹慎ですよね。すみません。今のは聞かなかったことにしてね」

そういうと、看護婦は早々に元来たドアへと帰って行った。私は自分の記憶がしっかりとしてきて嬉しくなると同時に戦慄を覚えた。今は、身体のことは気にしなくてもいい。

カギは、高速道路を下町に降りたN県〇市の西村 研次郎の仕事場にあるということと。ネジは刑事さんが持ち、エレベーターは西村 研次郎の家にあった。あの、一度見たことのある。警告テープがたくさん貼られていた地下のエレベーターだ。それで、西村 研次郎がうわごとで言っていた「level 4」へ行けるようだ。そうカフェテリアで会話した男から聞いた。

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