あれから約2~3ヶ月が経った
少しづつお腹も膨らんでいき、何より食事が喉を通らなくなってきた
頭も痛く、何よりずっとお腹が痛い
一日に何回も吐いてて、栄養も取れてないから体重もかなり減っている。
遥乃ちゃんには、「大丈夫…?」と、毎日のように心配されている
だけど本当のことなんか誰にも言えない
だから毎日『大丈夫だよ』と返している
学校でもいつも通り虐めを受けていて
毎回お腹に目掛けて蹴られてる
そのせいで余計不安定だ。
今日は日曜日。
腹を括って産婦人科に行くことにした。
『はぁ…ッ、はぁ……』
「ね、ねぇ…っ…ほんとに大丈夫?」
『大丈夫…』
「私も着いてくよ?」
「インフルエンザなんて悪化したら大変でしょ…、?」
『ううん、平気…』
『行ってきます…』
「…行ってらっしゃい……」
遥乃ちゃんには前々から誤魔化し通しているため、特になんの反論もなく1人で行くことが出来た。
カチャッ……
『…こんにちは。』
[こんにちは、受付呼ばれたらあちらの病室にお入りください]
『はい…。』
怖くて、怖くて仕方がなかった
私は…産みたくない。
理由は1つしかない。
実感したくないから
こんな望まなかったこと、無理やり孕まされて、…
これが運命だと言うなら認めたくない
周りには大きなお腹を背負った妊婦さんが沢山いる。
辛そうな人
嬉しそうな人
笑い泣きしそうな人
色んな感情を保った人が沢山いた。
子供を産む という行為は嬉しいことなのか
きっと、好きな人となら嬉しいもの
好きでもない、嫌い、初対面、虐め
こんな状態で孕む子供を産むなんてきっと、最悪で最低な事でしかない。
自分でも最低なことを言っている自覚はある
だけど、やっぱりこんなことくらいしか浮かばない。
もし、産むんだったら…
遥乃ちゃんとの子供が良かったな。
付き合ってもないのにこんなことを言うのはおかしいけれど…ね
<陽葵さーん!陽葵 花奏さーん!
『ぁっ……はい。』
ガラガラガラッ……
『失礼…します。』
[はーい、今日はどうしたの?]
『ぇッ……と、…妊娠…してるか、の』
[あらぁ〜、早いわね、でも産むこと自体は違法じゃないわ]
[妊娠検査薬はした?]
『…一応』
[赤い線は?]
『…出てました。』
[じゃあ性行為した日は何日かな?ざっくりでいいよ〜]
『ッ……2ヶ月…3ヶ月前です…』
[じゃあお腹の音聞いてからレントゲン撮りましょう]
『…はい』
[…あれ、?]
『どうか…しました?』
[心音がしないんだけ…ど]
[急いでレントゲン撮りましょう]
『っ……はい』
ピッ……ピッ……ピッ……
もしかして…
お腹…殴られた時に……、?
嫌だッ……考えたくない…
私は何も悪くない…
悪いのは…っ、悪いのは…!
[…あのね、落ち着いて聞いてね]
『…はい。』
[お腹の子は今とっても危ない状況なの。]
[1歩踏み間違えれば流産になるわ。]
『ぇ……ッ、?』
[すぐにでも手術をしないと貴方の命も、お腹の子の命も大変よ。]
[まだ時間はある、だからちゃんと考えてちょうだい]
『……はい…』
そんな言葉を聞いた瞬間
何も感情はわかなかった
でもこれはチャンスなのかもしれない、なんて思ってしまった。
死んで、楽になれるチャンス。
そしたら私を邪魔だと思ってる人も精々するでしょ、?
あの先輩が退学することも免れるかもでしょ、?
あと、時間は3日間しかないんだって
明日は私の誕生日
9月28日
お腹の子は何も悪くない
私だって悪くない
悪いのはいじめっ子と先輩
だから私たち二人で心中しよう?
きっと…そしたら
全て楽になる
遥乃視点
「…なんで、何も頼ってくれないのかな」
「私じゃ力不足?」
「…花奏ちゃん、…一体何があったの?」
「あの雨の日に何があったの?」
「私に…話せないこと、?」
「…いじめっ……子」
「………………」
「ぁ…ッ」
ガバッ……
「確かいじめっ子達も委員会…」
「花奏ちゃんと同じ委員会」
「委員会は全員で1つの仕事を終わらせるルールがある…」
「夜遅くなっても共同作業…」
「つまり…」
「そういうことなの、?」
「っ…」
バンッ……
「くッ……そ…、!」
「私が…っ、……私が無理にでも傍にいればぁ゛……ッ!!!グスッ」
ツプッ……
「ッ……ぁ…れ、?」
「なんか…目眩……が………………ッ」
「っ……ぁ…れ、?」
【…おはよ】
「ぁ、おはよう…」
「って…なんで…匿名が、?」
【伝えたいことがあって呼んだ】
「あ、……うん」
(…イヤリング…気になるな)
【花奏が具合悪い理由、知りたい?】
「…知ってるの?」
【一応管理人だから。】
「…教えて」
「お願いだから…ッ、教えて!」
【……わかった。】
説明中(書くのめんどくさかったとかそんな)
【…ってこと】
「…」
「なんで…気づかなかったんだろう、」
【シナリオ通りだよ、仕方ない】
「シナ…リオ、?」
【…もしかして忘れてる?】
【ここは小説の世界だよ?】
「ぁッ……」
「完璧に忘れてた…」
【…んまぁ大体の子は忘れてるから】
「…私、花奏ちゃん助けられるかな…」
【それはわかんないよ】
【でも…明日死ぬつもりだよ。】
【花奏は】
「ッ……」
【場所は分からないけど】
【助けられるかは遥乃次第だよ】
「…うん、私頑張る。」
【ん、頑張れ】
【じゃあまたこんッ……】
「でさ」
【…何。】
「そのイヤリングどうしたの」
【…運営に貰った】
「へぇ〜」
「ラブラブだねぇ」
【…黙れ……///】
「えぇ?もしかして照れt((」
【そんなに元気なら助け要らなかったかもね!!///】
「それは困る…」
「……待って今何分経ってる?」
【…チラッ】
【14…分】
「14時間?!」
「もう学校じゃん…」
【早く行きな】
「わかってるよ…」
「…あ、」
【何?】
「元気、出させてくれてありがとう」
【…どういたしまして。】
「んッ……ぃ゛ッ?!」
「…床で寝てたのか…っ、」
「…案の定…花奏ちゃんは居ないと…」
「……」
「絶対に…1人になんてさせない」
15話ァァァァァァァァ!
終了ぅぅぅぅぅぅぅ!!!
うぎゃぁぁぁぁああああ(うるさい)
いやんもうリアル疲れた
はい、次回!最終回!
デュエルスタンバi
いやはやここまで見てくれてありがとんこつ
おっつつつっつつにだんごごんんごん!
(もはや誰も気にしなくなってきた挨拶)