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桃受け短編集

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桃受け短編集

3 - 【 赤桃 】好きな気持ち

♥

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2024年08月25日

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注意書き

iris

nmnm

𝖼𝗉 赤 × 桃

水桃表現少しだけあります。












水「…ないちゃんごめん。僕、実は他に付き合ってる人が居るんだ。」

彼から告げられた一言。

頭が真っ白になってしまった。

桃「….ぁ、」

その言葉は遠回しに別れようと言われていた。

桃「そ、っか。….うん、分かった。別れよう。」

なんで自分で言わないんだろうか。なんて考えながら、言いたくもない言葉を口にする。

水「…ないちゃん、今までありがとうね。」

水「楽しかったよ。」

桃「…おれも、楽しかったよ」

もう過去形になっていることが悲しくて。

水「それじゃあ、ばいばい」

こんなに簡単に捨てられるもんなんだなぁって、他人事のように考える。

ガチャ

桃「………ッ」

雫がぽたぽた床に落ちる。

桃「ふッ゙、ぐぅ゙…っっ゙」

今更泣いても意味が無いことは分かってる。

でも、溢れてしまったんだ。




桃「…はぁ、」

これからなにをしようかな。

桃「……」

辺りを見回すと彼との思い出のものがいっぱい飾ってあった。

桃「こんなご丁寧にしまって、」

本当に彼のことが好きだったことが浮き彫りになっていく。

桃「…きっと、前から浮気してたんだよね」

日に日に冷たくなっていく態度。

デートをする回数だって、会う回数だって減っていっていた。

そんなこと分かっていたはずなのに。

桃「わかってたはずなのになぁ、っ」

また泣きそうになってしまう。

気を紛らわすために、誰かと居たかった。

虚ろになりながら、りうらとのトーク画面を開いた。


“ 今から家来れる? “


そう文字を打って、送信した。

桃「…もう既読ついた。」

” いけるよー!!今から行くね! “

そう返事が返ってきた。

安堵しながら、少しだけ罪悪感があった。

弱っている時にだけ呼ぶのは流石にクズかな…と思っていたら、家のチャイムが鳴る。

桃「っはーい、」

ガチャ

開けるとそこにはりうらが居た。

彼の顔を見て安心してしまう自分がいる。

桃「どうぞ、入って入って」

赤「お邪魔しま〜す!」

元気よく声を発する彼。

そんな彼を見て自分まで元気をもらう。

しかし、急に彼の態度が変わり、

赤「….ないくん、さっきまで泣いてた?」

なんて言ってきた。

図星をつかれてしまい、変な挙動をする。

桃「っえ、な、ないてなかったよ、?」

赤「でも、元気ないじゃん、」

赤「どうかしたの….?」

桃「…..」

彼の優しい言葉に上手く乗せられてしまい、

桃「さっき、ほとけっちに振られて、」

赤「…そっか、」

つい話してしまった。

桃「おれ、っ浮気されてたことはわかってたんだ、」

桃「でも、ッ別れたくなくて….っ」

また涙が零れてきてしまった。

りうらがそっと、涙を拭ってくれる。

桃「馬鹿なんだぁ、おれ….」

相槌を打ちながら聞いていたりうらが、口を開ける。

赤「ないくんは優しいんだね、」

桃「俺、っやさしくなんかないよ…ッ゙」

赤「だって、ほとけっちが浮気してたのに何も言わないんでしょ?」

赤「それに俺が悪い、って言えるなんて。ないくんは本当に優しいよ。」

桃「…ッ゙」


赤「ねえないくん、」

桃「…なに、?」

赤「おれじゃ、だめなのかな」

桃「え、っ」

赤「俺だったらないくんにそんな思いはさせないし、絶対に楽しいって思わせる。」

桃「お、れは…」

頭がぐるぐるしてよく分からない。

赤「っあ、ごめん、変なこと言っちゃったね!今のは気にしないで。」

ぱっと明るく笑うりうら。

でもなんだか悲しそうで。


このままじゃ駄目だと思った。

桃「りうら..」


桃「おれ、りうらにだったら抱かれてもいい」

赤「ッえ!?!」

赤「だめだよないくん、っ自分の体は大事にしなきゃ!!」

桃「ほんと、だよ。」

赤「っ、!!」

桃「…こんなこというのも最低だけどさ。」


桃「俺のこと、…抱いてよ。」

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