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【能力者名】独絵転々ひとりえてんてん

【能力名】ローリンガール

《タイプ:友好型》

【能力】でんぐりがえしをすることで

頭 の回転を早くする能力。


【以下、細菌達の記録】


《日曜日、米津町のカラオケにて》


黒小場じゃんね、転々ちゃん、海街心蔵は

米津町のとあるカラオケボックスに来ていた。


カラオケをするためではない。


米津町最強の能力者ロカ先生を悪鬼退治ロカ•バッティングでコテンパンにやっつけるための作戦会議をするためだ。


「《深海シティーアンダーグラウンド》。」


そう言って海街は目を閉じ能力を発動した。


海街、じゃんね、転々ちゃんの三人が

異空間へと引きずり込まれた。


《会議室のような空間。》


「アルアル、アールアルアルアールアルアル。」


突然転々ちゃんがアルアル言い出した。

ふざけているのだろうか?


「じゃーんねじゃんねじゃんねじゃーんね

じゃんねじゃんね。」


じゃんねもじゃんねじゃんね連呼しだした。


これは海街に会話を聞かれないようにするための二人の暗号のようなものであった。


海街は彼らの仲間ではない。時給3000円で

能力を使うよう雇われたただのバイトだ。


うっかりロカ先生に海街が買収されようものなら二人の作戦は筒抜けである。


そこでかしこい可愛い転々ちゃんは暗号を

作り、じゃんねはそれを必死で覚えたのだ。


モールス信号の応用のようなもので、

実際の会話はこうだ。


「これが私が学校と勉強の合間にコツコツ

考えたロカ先生攻略に必要な6つの要素ネ。」


そう言って転々ちゃんは可愛いシールが

いっぱい貼られたノートをじゃんねに渡した。そこには


①体育祭を乗っ取る(テンテン)

②学園内の無能力者達の確保(済)

③生徒達をケガさせず、ロカ先生を

無力化できる武器の確保(じゃんね)

④ロカ先生の天敵痛見の説得(じゃんね)

⑤ロカ先生の天敵半田緋色の説得(じゃんね)

⑥影踏先生達の説得(テンテン)


と丸っこい可愛らしい字で書かれていた。


「…….つまり僕は③、④、⑤をやればいいじゃんね?」


とじゃんねは聞いた。


「アイネ。」


と転々は相槌を打った。


「体育祭を乗っ取るなんて可能じゃんね?」


じゃんねは転々に聞いた。


「既に実行委員の半数は曽根近ちゃんの

お菓子で買収済みネ。」


転々はそう言って悪い顔をした。


転々ちゃんは米津高校の先輩でお菓子作りの天才曽根近ちゃんに泣きながらお願いし、

買収用のめちゃうまシュークリームを作って貰ったのだ。


もちろんお金は転々ちゃんのポケットマネーから支払った。


なのでこれはWINWINの取引である。


あーあ、純粋無垢だった転々ちゃんは

とてつもなく悪い子になりました。


それもこれも全部じゃんねが悪いです。


「おまえ…….めちゃくちゃしごでき女じゃんね…..ちょっとドン引きじゃんね。」


じゃんねは引きながら言った。


海街はさっきからアルアルアルアルじゃんねじゃんねじゃんねじゃんね言ってる二人を

鬱陶しく思い、大あくびをしてイヤフォンで

音楽を聞き始めた。


じゃんねが言った。


「③の武器には心あたりがあるじゃんね。

この町に住む天才児、来見坂くるみざかみるくきゅんの開発した人や建造物を

爆破しない安全な爆弾《くるみ☆ぽんちお》

を商談で手に入れればいいじゃんね。こういう取引はカスみたいな転売で散々やって来たじゃんね。僕にまかせるじゃんね。」


「まかせるアル、そしておまえはさっさと

捕まるアル。」


転々ちゃんはゴミを見るような目でじゃんねに言った。


「そんで、半田緋色は交渉失敗に終わったけど痛見はワンチャンあるじゃんね。

半田は頼みにいくとなんか喋るバットでぼこぼこにされて死ぬほど怖い悪夢を見ることに なるからもう行きたくないじゃんねぇ……。」


ガタガタガタガタとじゃんねが震えた。


転々ちゃんは言った。


「じゃんね、三顧の礼って知ってるアルか?」


「サンコノレー?速攻魔法じゃんね?」

「何アル速攻魔法って?」


お互いクエスチョンマークを浮かべる二人。


転々ちゃんはカスのじゃんねにも分かるように言った。


「あと二回死んでこいって言ってるアル。」

「おまえ人の心ないじゃんね?」


転々ちゃんに人の心はある。


ただちょっと 人より効率厨なだけだ。


「痛見はホビーが大好きだからちょいちょい

遊んでるじゃんねぇ。なるべく調子に乗らせた後勝負に勝ち、頼みを聞いて貰う。これで

ロカ先生最強の盾をこちらの味方にするじゃんねぇ。」


「痛見の攻略はこの戦いの一番大事な要素ネ。この戦いの被害を最小限にするためにも

しっかりやるアル。」


そう言いながら転々は手でシュバババッと折り紙で立体の虎とドラゴン を作った。


その間僅か4秒である。


(こいつ…….やっぱ《擬態型》で、

本当は時とか止めれるヤツなんじゃね?)


とじゃんねは思った。


転々ちゃんはおねえちゃんの独絵三十九秒ひとりえさんじゅうきゅうびょうと違い時は止めれない 。

転々ちゃんはでんぐり返しをすると頭の回転が速くなる能力《ローリンガール》という

幼稚園児みたいな能力を持つかわいいかわいい女の子である。


二人はちょっと会議に飽きたので息抜きに

《バカバカラ》をした。


「《すごいすごーい!!》、《なにこれなにこれー!!?》、《すごいすごーい!!》、《なにこれなにこれー!!!》。」


転々ちゃんのゲーム画面で乳牛と白龍と美少女のキメラのような女の子がピョンピョン跳ねていた。


まるで音ゲーのようにリズミカルに煽りエモートを使い、コテンパンに敗けたじゃんねを真顔で煽る転々ちゃん。


これが一番的確に人を煽れることを、転々ちゃんは黒小場じゃんねから学んだ。


転々ちゃんはそのスポンジのような吸収力で

じゃんねからカスみたいな知識を学びつつ

あった。


早く転々ちゃんをじゃんねから引き剥がした

方が賢明である。


得意なゲームでほぼ素人の転々ちゃんにボロ負けしたじゃんねはビキビキと青筋を立ててプルプルしていた。


すっかり満足した転々ちゃんは話を戻した。


「そしたらまずじゃんねは③のみるくきゅんに会いに行くね。私は資金の調達と人員の

確保、そして体育祭の乗っ取り計画のための

根回しと先生の説得に動き出すアル。」


「わかったじゃんね。見てろォロカ先生。

絶対的に次の悪鬼退治ロカ•バッティングでロカ先生に勝つじゃんねぇ!!!」


じゃんねぐっと拳を握りしめ言った。


「でも良かったアルな、じゃんね。」


おもむろに筆箱から粘土消しゴムを出して

転々ちゃんが言った。


「……何がじゃんね?」


「おまえの能力をロカ先生に破壊して貰えて。おまえ、あの能力持ってたらきっといつか誰かに恨まれて殺されてたアル。」


転々ちゃんはそう言いながら粘土消しゴムで

ミロのヴィーナスを作った。


実際、じゃんねがもしロカ先生に能力を破壊されず、罪をなすりつける能力《くろおばあないと》を持ち続けていたら、じゃんねは

このBioTOPEの主人公のどろり達によって

溶かされ消されていたであろう。


「……だとしても僕はロカ先生を許さないじゃんね。僕にとっては能力は玩具で…..やっと叶った夢だったじゃんね。だから僕はロカ先生に勝つ。これはケジメじゃんね。」


じゃんねは真顔でそう言った。


転々はじゃんねのおでこにチョップした。


「いった!!???なにするじゃんね!!!!!」


「絶対敵味方の死傷者を出さずに最強のロカ先生に 勝つアル。そして私は早くこのカスから解放されるアル。」


そう言ってテンテンちゃんは再びノートに何かを書き出した。


(CROW OVER NIGHT への道はまだまだ

続く。)


BioTOPE ~超能力たちの日常観察記録~

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