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sm視点
水曜日。
何事もなかったかのような表情を作り、教室に入った。
しかし、やっぱり俺はどんな顔をすればいいのか分からなくて、俯きながら自席に向かうと後ろからぽん、と肩をたたかれた。
shk「おはよ、sm」
sm「・・・ッ!、shk、おはよ、!」
彼は優しい微笑みを浮かべて「怪我、まだ痛む?」と心配までしてくれた。
俺が小さく頷くと、「ちょっとこっちきて」とshkに腕を引っ張られた。
もうクラスメイトの視線なんて気にしていなかった。
shkに連れていかれたのは近くの空き教室だった。
sm「こんなとこまできてどうしたの?」
shk「どうせ帰ってから治療してねえだろ」
・・・痛いところを突かれた。まったくもってその通りだ。
これ以上心配をさせるわけにはいかないと思い、小さく横に首を振るが、「嘘つくな」と頬を軽くつねられた。
shk「ほんとはどうなの?」
sm「してない・・・れす」
頬を離してくれないから上手く喋れない。
shk「ん、じゃあ包帯だけでも巻いとく?」
「俺も治療とかあんまわかんないんだよね」
わかんないのかよ。
まぁしないよりはましか、と素直に包帯を巻いてもらうことにした。
shk「ん-、これでいいか」
sm「ありがと」
俺が小さく頭を下げると、彼が俺に覆いかぶさってくる。
sm「んぇッ?shk、?/」
shk「ぁ、ごめん、安心してくれるかなって」
sm「・・・えへ、ありがと、」
俺は素直に彼からのハグを受け入れた。
バンッ!!
急に、開き教室の扉が勢いよく開いた。
br「ッはぁ、はぁ、・・・」
「smさんッッ!!」
「・・・・・・って、shk・・・?」
sm「・・・!br・・・、!」
shk「・・・あ、br」
brが入ってくると、shkは少し名残惜しそうに俺を離した。
久しぶりに彼の声を聴いた気がする。
br「・・・・・・ッ、」
「smさんッ、ごめん!!」
彼は勢いよく頭を下げる。どんな表情をしているのか見えないが、涙をこらえているような気がした。
sm「・・・・・・ッ、br…?」
なんて声を掛ければいいのか分からなくて、彼の名前を呼ぶことしかできなかった。
sm「…ぃ、いよ、?」
なんとか声を振り絞って気持ちを伝えた。
別にbrのことを恨んでいるわけではない。
br「・・・・・・よかったぁッ、!!」
「僕…ッ僕、!次からはsmさんのことを守れるように頑張るから!!」
sm「・・・・・・ぇ、俺がやったって思わないの?」
ふと思った。そんなことするわけない、とbrは言ってたみたいだけど、完全に信じきった言い方ではない。
なのに急にぶっ飛んだことを言う彼に俺は戸惑う。だから、今更だけど一応尋ねてみることにした。
br「・・・・・・え?」
「あたりまえじゃん・・・ッ、」
「好きな人のこと疑うやついないでしょ、」
ぼそ、と零した彼の一言に耳を疑う。
・・・・・・「好き」?
顔に熱が帯びるのを感じる。
きっと今の俺は耳まで真っ赤になっているだろう。
sm「・・・・・・ぇ?//」
一応聞き返してみようと、小さく声を出すと、shkがそれに被さるように声を発した。
shk「お熱いところ悪いけど」
「俺もsmのこと好きだよ」
sm「・・・・・・はッ?」
br「えっ?」
shk「brには取らせませ~ん」
そう言ってはshkは俺の肩をつかんで俺を抱き寄せる。
sm「はッ?え?」
br「うわ、shkずるい!!」
僕の方が好きだもん、と訳の分からないことを述べるbrは俺に抱き着いてくる。
待て・・・・・・、
自分でもよくわからない言葉が頭の中をぐるぐると飛び交う。
sm「・・・・・・ッどういうドッキリ、?/」
ふたりは目を見開き、「いたって真剣だよ」と声を揃えた。
どうすればいいんだ・・・・・・。
迷っていると再び扉が開く。
kn「br~?」
sm「ッ?!」
br「あ、knさんじゃ~ん」
やっほー、とknに声をかけるbrは俺を離す気配がしない。
shk「うわ、kn」
kn「『うわ』って・・・・・・。」
「てか、何この状況、」
何やってんのお前ら、と呆れたように声を発するknの目に俺は映っていない。
brは「smさんの取り合い!」とはにかみながら答えるが、俺にはいまいちまだ理解できていない。
俺はなんとなくこの場に居ちゃいけない気がしてふたりから離れ、教室をあとにしようとドアへ向かった。
・・・・・・のだが、無意識に早足になっていたのか、躓いてしまう。
sm「ぁ、わ、っ・・・・・・」
kn「!?」
とっさに近くのknに掴まってしまう。
knも倒れそうになる俺を支えてくれたみたいで、なんとか転ばずに済んだ。
kn「あ、ぇっと」
「大丈夫…?」
眉を少し下げながら心配してくれる彼の目に、今度は俺が映されていた。
sm「っん、ごめ…ッ」
中途半端な態勢で支えてもらっていたせいで、立ち上がろうとすると勢い余ってknに抱き着いてしまう。
これは恥ずかしい…。
sm「ッッぁ、ごめんッ!?」
また頬を赤く染めてしまう。
knはその様子に面食らったのか、目を見開いて少し頬を染める。
br「ちょっ!!」
「knさんずるい!!」
shk「そうだぞきんとき、smのこと恋愛的に好きじゃないなら俺に譲れ」
kn「…っさぁ?、どうでしょうw」
「今好きになっちゃったかもなぁ~w」
・・・・・・は?knに関してはほぼ初対面だろ。
どうすればこの状況を乗り越えられる?
長考しているとknに抱き寄せられた。
knはbr達を嘲笑うかのように俺を撫でた。
shk「は?ちょ、俺のsmなんだけd…」
shkが言いかけたところでまたもや扉が開く。
nk「kn、br探すだけなのに遅すぎ…って、」
kr「え?」
「何やってんのお前ら…」
sm困ってんじゃん、とkrが俺の腕をひいてknから引きはがしてくれた。
それにknは不服そうな顔をして、「返して」と唇を尖らせる。
kr「・・・・・・sm、大変そうだな」
sm「・・・本当にね、」
krとは一度話したことがあったのでなんとなくいつも通りのテンションで話せた。
nk「ちょまって、俺だけついていけてないんだけど」
「何があったの?」とnkが首を傾げた。
kn「・・・・・・smの取り合い?」
・・・・・・なんだこれデジャブ感じるな・・・・・・。
br「僕が一番最初に好きになったから!!」
kr「は?何言ってんの?」
「それは俺だろ」
sm「は??」
それは本当に予想外だ。krとは一度話したきりでそこまで仲良くなったわけでもない・・・・・・と俺は思っていた。
頭が追い付かない。
nk「まぁ、、なんとなくわかったよ」
「smが可哀そうだからsmは俺が預かっておくね」
「あとは好きなだけ言い争ってどうぞ」とnkは言って俺を連れ、教室を後にした。
俺の後を追う声は聞こえたが、反応したらずっと抜け出せる気がしなかったので従順にnkについていくことにした。
sm「なぁ、…nk?」
俺は恐る恐るnkに声をかけた。
nk「ん?」
元々コミュニケーションは苦手だったので、ほぼ初対面のnkと話すなんてハードルが高かったのだが、話して疑問を晴らそうと思った。
sm「その・・・・・・ッ」
「俺って身内・・・・・・っていうかbrの嫌がらせの容疑者なんでしょ?」
「なんで信じてくれてるの?」
nk「あぁー…」
「だって普段悪役扱いされてるけどsmが悪いことしてるところ見たことないし」
「それにbrがあそこまで庇うんだったら信じるしかないよね」
nkは優しく微笑む。
こいつらなら信用しても大丈夫そうだな…。
sm「っぁあ、ありがと…?」
nk「んは、そんなかしこまんなくていいよw」
「これからは俺たちのこと頼ってよね!、」
「あのとき救えなかった俺が言うことじゃないけど…、w」
申し訳なさそうに俯くnkは笑みを浮かべているが本当に気にしているみたいでこっちまで申し訳なくなった。
俺はnk達のことは恨んでないから。
sm「じゃあ、ぜひ、?」
nk「んはw硬くなりすぎw」
それから俺たちは他愛もない会話を交わした。
…突然、nkが俺の顔を覗き込んでくる。
sm「ん、ッどうした?」
nk「いやぁ?あのknが一目惚れしたんでしょ?」
「やっぱ顔整ってるなぁって」
sm「ッまだ惚れられたって決まったわけじゃ…/」
「あんまり見んな…/」
nk「ふーん…w」
「かわいいねぇ~w」
そう言って俺を撫でるnk。
流石にその恥ずかしさに耐えられなくなった俺は、「そろそろ朝礼始まんぞ」と早足で教室へ向かった。
「待ってよ~」と後ろから追ってくるnkの声は次第に近づき、いとも簡単に追いつかれてしまったものの、俺は構わずに教室に足を運ぶ。
教室へ入ると、br達が俺たちを笑顔で迎えてくれた。
knは自身の膝をぽんぽん、と叩いて膝の上にくるように俺に指示した。
俺はknの膝の上に遠慮がちに座る。
kn「あら~」
「可愛いねぇ~w」
そう言って俺の頭を優しくなでるkn。
br「あっ!!knさんずる~い!!」
shk「一番無害なの俺だろ」
kn「はい~?」
「smは俺を選んだんですぅ~」
kr「醜いわぁ、w」
nk「大変だねsm、、w」
今日は騒がしくて幸せな一日になりそうだ。
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あとがき
一回保存せずに消えちゃって萎えてました。
WTの切り抜き見ながら書いてたから内容頭の中からすっとんでたし、()
がんばりましたよほんとに、((
今回は比較的平和で長めだったと思いますね。
ここから愛され要素が入っていくのでお楽しみに((