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「クーマクマクマクマァ!!!!!ハチミツよこす
クマァ!!!!はやく出すクマァァァ!!!!!!」
「ひぃぃぃ!!!!!」
「おうおう早く出すクマこの鋭い爪でハンバーグにされたくなかったら早くハチミツ出すクマァァァ!!!!!」
路地裏で かわいそうな40代会社員男性が
大きなクマ二匹に襲われていました。
「あっ、獲物はっけーん☆」
そこに颯爽とクマミミ女子高生があらわれました。
彼女は正義の味方でしょうか?
いいえ、違います。
「ひ、ひぃぃぃぃ!!!!!」
彼女は悪いクマよりもっと悪いクマ。
クマクマベアーカムイちゃんです。
カムイちゃんはまず肘打ちでかわいそうな
クマの一匹をノックアウトしました。
二匹はカムイちゃんがいつこちら側に近づいたのかまったく分かりませんでした。
倒れたかわいそうなクマ一匹をぽいっと投げ
カムイちゃんはものすごく悪い顔をしました。
(殺される………!!!!!)
そう思ったかわいそうなもう一匹のクマは
一目散に逃げました。逃げて、逃げて、
どのくらい逃げたでしょうか?
かわいそうなクマはゼエゼエと息を切らし
路地裏で少し息を整えようとしました。
突然、背後にむにゅっとした柔らかい感触と
とてつもない殺気を感じました。
カムイちゃんはわざと獲物が弱り果てるまで
追い詰め、路地裏に誘導し、かわいそうなクマの腰をしっかりと掴んでおりました。
ミシ….ミシ…..と音を立てて、カムイちゃんの
細腕はかわいそうなクマを持ち上げようと
します。
どれだけ抵抗しても決して逃げることの
できないかわいそうなクマは情けない声で
叫びます。
カムイちゃんはその細腕のどこにそんな力があるのかわからないほどのすさまじい怪力で
軽々しくかわいそうなクマの巨体を持ち上げます。
クマは命乞いをします。カムイちゃんは
ぶるぶると快感に身を震わせます。
カムイちゃんは弱者の命乞いを聞くのが
パンケーキの次に大好きでした。
「クマ•クマ…………ッバスタァァァー ー!!!!!!」
「フンギャーーー!!!!!!」
カムイちゃんのクマクマバスターが炸裂しました。
かわいそうなクマは思い切り身体をコンクリートにめりこませてのびてしまいました。
人間なら余裕で死んでる威力ですが
クマはクマなので無問題です。
とつぜん、30cmくらいの小さなシロクマのレフェリー君がカウントをとりました。
「1,2,3!!!!!!!!!!!You Win!!!!!!」
可愛らしい声のシロクマはそういってカムイちゃんを指さすと、シュバッとどこかへと
消えていきました。
カムイちゃんは倒れたクマのおなかの上に
足を組みながら乗り、自撮りをパシャリと
とりフワァとあくびをしました。
ぐーきゅるるるるる。
カムイちゃんのおなかが鳴りました。
そろそろダーリンの脱法パンケーキ店
が開く時間です。
「あ、もしもしダーリン?今からそっち
行くのでぇドカモリパンケーキ10個用意して くださーーい。
…はァーー?………平気ですぅー。ダーリンの パァンケーキは別腹だから太りませぇぇぇんー。はいはーい、またねー。」
カムイちゃんは携帯にキスをし、
倒れたかわいそうなクマにペッと唾を
吐きました。
そしてカムイちゃんはお気に入りのクマクマキーホルダーのじゃらじゃらついた
学校の鞄を揺らし スキップをしながら
ダーリンの脱法パンケーキ店へと向かいました。
この物語は、悪いクマを屠るもっと
悪いクマ、 カムイちゃんと、
脱サラして脱法パンケーキ店を始めた人間のダーリンの、ちょっと刺激的な
日常のお話……..なのかもしれません。
(最後まで読んでくださりありがとうございました。)