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遅れた ~ 😭😭 ごめんなさい 、😢 🇩🇪 さすがだ .. どんなに化粧してても 服を変えても 🇯🇵 だって分かるんだね 、愛じゃん .. 💖💖 🇮🇹 に あんな ナンパされたら 落ちる覚悟しかないんだが 😌
待ってましたー!! 独伊日の仲の良さがめっちゃ読み取れます…!! 🇮🇹🇩🇪の嫉妬心があってかわいいー! 🇯🇵の女装にすぐ気づく🇩🇪もすごいし、ナンパでお決まりのセリフがある🇮🇹もある意味すごい…笑
ドイツ家は日本家との関係が深い(プロイセン王国からの付き合い)ので日本ガチ勢だといいなっていうだけの話。カプ要素あんま無いかも
※似たお話を大御所の方が執筆されていましたが、パクリではありません。ちゃんと自分で考えてます。たまたま似ちゃっただけですからね!
夕飯の香りの残るリビングに響くカチャカチャ音
それは、ソファに前のめりに座る2人の手元から鳴っていた
「っしゃ!一着!」
「僅差だったのにぃ〜」
真反対の感情を表しているのは、日本とにゃぽん
どうやら腹ごなしにレースゲームをしているようだ
その時、にゃぽんの表情が一変する
「そうだ!ちょっと賭け事しない?」
悔しがっていたとは思えない、怪しい笑み
少し間が空いて、日本もよく似た顔を向けた
「……条件は?」
「敗者が1つ勝者の命令を聞く!」
「よし、乗った!」
すぐさま開始された次のレース
この時、調子に乗っている日本はある大事なことを失念していた
譲れないものが出来た時のにゃぽんはとても強いということを
拮抗しながら迎えた最終局面
にゃぽんは日本の後ろをキープし、ゴール手前でアイテムを投げる
見事ヒットし、ダウンする日本
その間ににゃぽんがゴールした
「よっしゃあああああ!!!」
「うわぁーー!やられたーー!!」
夢中になりすぎて後ろにいたにゃぽんに気が付かなかった
余裕こいて防御用にアイテムを残さなかったのがいけなかったな
でも、反省したって事実は変わらない
「さーて何を命令しようかなぁ」
楽しそうなにゃぽんとそれに怯える日本
此奴、可愛い顔に似合わずえげつないことを言うのだ
「よし、決めた!」
「明日、女装して私とデートすること!」
「はぁ!?」
普段は出さないような大声が部屋に響く
ぼ、僕が女装!?しかもデートだって!?まずい、その格好で外に出るのは非常にまずい
焦りと混乱で額には汗が滲み出ていた
「知り合いに見られたらどうするんだよ」
「大丈夫!お兄ちゃんだってバレないようにはしてあげるから!」
どの服着せようかなとウキウキなにゃぽん
しかし、いくらバレないようにするとは言っても万が一というものがある
敗者である以上、にゃぽんを止めることは不可能
だったらもうやれることは一つだけ
どうか、知り合いにだけは出会いませんように
言いなりの彼はただ祈ることしか出来なかった
時は流れ翌日の昼
飲食店の立ち並ぶ大きな通りを歩く一国の化身、イタリア
「ふぅ…美味しいピッツァだったから食べすぎたんね…」
満足気な表情で腹をさする
その時、前の方から美女二人が歩いてくるのが見えた
「うわぁ!なんてbella………って、あれにゃぽんじゃん」
オドオドした様子でにゃぽんの隣を歩く彼女
知らないはずなのにどこか親近感を感じる
花柄の白いロングワンピース、薄いピンクのボレロ、猫耳の出ている深く被ったキャベリン
帽子のせいで顔はよく見えないが、雰囲気から美人とわかる彼女にイタリアは一目で心奪われてしまった
「にゃぽんの友達なのかな?とにかく、話しかけに行くんね!」
軽い足取りで2人の元へ駆け寄ったイタリア
「ねぇ!そこのお姉さん!」
ビクッ。ぎこちない動きで上がる目線
あっ!イタリアくんじゃん!と挨拶するにゃぽんに目もくれず、隣の彼女の手を取る
そして、お決まりのセリフを囁いた
「とても美しい。まさに天使だ。天界から舞い降りてくれたことに感謝しかないよ…出会えた記念に僕とお茶してほしいんね」
手の平から伝わる動揺と困惑
女の子にしては少し低い声が、あの…と呟いたその時、横から聞きなれたバリトンボイスが会話を遮った
「イタリア、お前またナンパしてんのか」
呆れた様子の友人の名はドイツ
彼もまた、偶然ここに来たようだ
じとりと冷めた目がイタリアを刺す
しかし、既に慣れっこなイタリアは全く気に止めていなかった
「あっ、ドイツ!見てよこの子!めっちゃ可愛いんね!」
「ちょっと!私も可愛いでしょ!?」と抗議するにゃぽんをまたも無視して美女を見せるように隣に立つ
彼女の方を一瞥するドイツ
そして、またもや呆れ顔で大きく溜息をついた
「はぁ………イタリア。これ以上恥晒す前にナンパするのやめた方がいいぞ」
「えぇ!?恥ってどういうことなんね??」
意味がわからず混乱するイタリア
そんな彼を放って表情も変えず、半月の瞳はもう一度彼女の方を向く
「お前もだ日本。そんな格好で何をやってる」
「……えっ?日本?」
「………仕方ないじゃないですか。脅されてるんですよこっちは」
深く被った帽子を脱いで、気まずそうに弁明する日本
よく見えなかった顔は化粧まで施されており、完全に”にゃぽんによく似た女性”になっていた
本当の声を聞かなければ、これでも気づけなかっただろう
「ほんとに日本だったんね!!!?」
「なんでわかったのー?結構バレないように頑張ったつもりなんだけどなー」
普段からコスプレを嗜むにゃぽんの技術は確か
そんな彼女が施した偽装を一瞬で見破れた理由がわからず、疑問が浮かぶ
その様子を見て、ドイツは至って自然に、フッと笑った
「どんな姿をしてたって日本は日本だ。そのくらい一目見れば分かる」
当たり前だろう、と淡々と宣う彼
対し、イタリアは日本を守るようにぎゅっと抱き寄せる
言っていることは格好良いのだが…いかんせん嫌な予感がする
言葉の奥に隠れたナニカが、イタリアを震え上がらせた
「日本ガチ勢の言うことは違うんね…」
初めて見せる友人の恐ろしい一面に、イタリアは、その熱量が良くない方向に歪まないことを祈るばかりであった
おまけ
「女性二人だけで出かけるのは危険だ。こいつみたいなのに絡まれるかもしれないからな」
「むっ、ioは女の子に変な事しないんね!」
「この国でナンパは十分変なことだと思うよ?」
ワイワイと進む会話。いやなんで僕が女の子の前提で話が進んでいるんだ、おかしいだろ
「あの…僕女の子じゃないです…」
「いいや!今の日本は完全に女の子なんね!」
「イタリアの言う通りだ。それに、慣れない格好での自衛は厳しいだろう」
自信満々な言葉と正論にぐうの音も出ない。まさか親友に非力な女の子扱いされる日が来るとは…
「うう…」
「だから、俺も同行していいか?俺ならお前らを守ってやれる」
「ioも行くんねー!」
「いいよ〜!!人多い方が楽しいし!!ねっ、お兄ちゃん?」
真剣な目と、期待の目が僕を刺す
こうなったらもう諦めるしか僕には選択肢が残されていない
「うん…まあ……いいよ」
「やったぁ!じゃあioが日本の彼氏役に…イテッ!?」
「お前が恋人なんぞ信用ならん。お前がなるくらいなら俺がなる」
「ゔぇ〜日本〜すぐ暴力するドイツと付き合うのはやめといた方がいいんよ…」
「俺は日本に暴力を振るうなんてことしない。絶対にな」
「ひゅ〜お兄ちゃんモテモテだぁ〜」
「皆して僕をからかわないでください!!」
こうして傍から見ればダブルデートのようなお出かけが開始された