結果は、見つからなかった。
シャル「やっぱり聖人の治癒しかダメなのか、魔力欠損を治すためには… 他の人が全身に魔力を分けてあげれば治るけどずっとやってたら死んじゃうし…」
シャル「魔力回復ポーシャンもダメだし、魔力を大量に持ってる魔獣の肉だとしても身体が耐えられないし」
ゃる
シャル「聖人なんてすぐに生まれて来るわけじゃないしやっぱりロイに聖人の治癒を覚えさせるか、でもそれだと負担がすごくて耐えられない」
ゃるろっ
シャル「属性にそんな有能な属性は無いし」
ロート「シャルロット!!!」
ロートがシャルロットの肩を両手で掴み顔を向かせる
シャル「あ、お母様、」
ロート「今日はあの人が養子を連れてくる日でしょ!」
シャル「ああ、養子ですね」え?
ここでシャルロットこと、碧は1年という時を間違えていたのだ。正確には4年が立っているのではなく、5年がたっていた。
…あれ、今4年目じゃなくて、5年目だ…っ
ロート「シャル?シャルロット?」
ポケーと遠い目をしているシャルロットの腕を引き大広間に連れて行く。
________
ロイ「ロイ・ファルテールです…よ、よろしく…ね」
ロイは1歳上だから16、基本メルーデル学園は15歳からの入学だか入学していなかっため途中入学で1年から通うことになる。
シャル「シャルロット・ウィル・メルーデルです、よろしくお願いしますロイお兄様」
ニコリと笑い手を差し出すシャルロットに拒絶されなかったことにほっとしたロイはシャルロットが差し出した手に握った。
ロイの才能が分かるのは明日の属性検知の時だ。その後に母が魔力欠損になる、もう時間が無い、どうにか方法を探さければと気持ちが焦る。
属性検知:学園に通う15歳になる年の子が得意とする属性を調べるために神殿の神父が見てくれる。
_______________
ダメだ、全然見つからない、属性検知するための神殿に来てしまった…
神父「これより、シャルロット・ウィル・メルーデル様及びロイ・ファルテール様の属性を調べます。」
神父「ロイ・ファルテール様、前へ」
ロイ「は、はい!」
神父「なっ」
神父「よ、読み上げます!ロイ・ファルテール様」
《ステータス》
ロイ・メルーデル(ファルテール)
男 16
光属性
風魔法
“聖人”
神父「聖人様でございます!」
ナシード「聖人だと!?」
シュルト「なッ…」
ロート「まぁ!」
ナシードは驚き
シュルトは心底嫌そうな顔をし
母は笑顔で喜んだ
神父「次、シャルロット・ウィル・メルーデル様」
ナシードは此方に見向きもしないでロイを褒めちぎっている。母は此方を見て頑張れ、と応援している、この母を無くしたシャルロットはどれだけ辛かったのか、考えるだけで胸が痛くなった。
バチンっ
弾けるような音が耳元で鳴り思わず目を閉じる、次に目を開いた時見慣れた空間にいた。
碧「え」
突然目の前が光り場所が変わった、ここは
???「…」
碧「シャルロット!?」
目の前にいたのはあの時お別れをしたシャルロットだった、あのまま消えていないようで安心した。
シャル「おれ属性に、名前が隠れてる属性があるだろう?」
碧「う、うん」
シャル「本来おれは闇と水の属性なのは知ってるよな?」
碧「もちろん」
シャル「お前がおれに入って変わったみたいだよ、属性を見れるようにしたからな。別にお前が気を詰めてて心配だったとかじゃないからなっ!? 」
碧「ふふ、ありがとうシャルロット、絶対幸せにするね」
勢いよく否定をしたシャルロットにクスリと笑い手を取り約束をする。
シャル「はっ、幸せにするだ?今幸せになるのはお前だろうが」
碧「はは、確かに、でも見てて、絶対ハッピーエンドで終わらすから」
シャル「ふん、期待しててやらなくもないよ」
バチンっ
神父「シャルロット・ウィル・メルーデル様」
《ステータス》
シャルロット・ウィル・メルーデル (?? ?)
男 15歳
闇属性
水属性(聖なる属性)
ロート「まぁ!水に闇、すごいわシャルロット!」
ナシードはシャルロットに見向きもしなかったがロートはシャルロットに抱きつき頭を撫でた。闇属性を持っているシャルロットを褒め称えるのはロートくらいだろう。
(水属性、(聖なる属性)?水はカモフラージュ?カッコの中、みんなは見えてないみたいだけど…
________________
(聖なる属性、もう1回書庫を見てみよう
________________
書庫
闇魔法
闇魔法を持つものは犯罪者が多く。かつての闇魔法士が世界を滅ぼそうとしたことが始まり、髣?ュ疲ウ輔r菴ソ縺?@繧ゅ?縺後>縺、縺励°荳也阜繧呈舞縺?□繧阪≧
シャル「やっぱり闇魔法の文字化けで終わってる、」
シャル「…解読してみるか」
______
シャル「で、できた」
シャル「闇魔法を持つものは犯罪者が多く。かつての闇魔法士が世界を滅ぼそうとしたことが始まり、 いつしか闇魔法を使いし者が世界を救うであろうと予言されている。」
シャル「うーん?予言?」
シャル「あれ、続きが」
先程まで空白だったページに文字が写され始めた。
聖なる属性
聖なる魔法
世界を救う者が現れた時、その属性が与えられる。
世界を光の道へ導くだろう。
世界の救世主になる者。
シャル「俺が世界を救う救世主ってこと?…???」
シャル「あ、文字が消えた」
読んだら消えるタイプの魔術書のようだ。
シャル「でも、これで少しはわかってきた」
(もしかしたら、ロートもこれで救えるかもしれない
書庫の床で、布団に包まりながら見ていた本の上でそのまま眠った。
『頼むぞ、おれの救世主、碧なら出来るよ』
_______
3話 エンド 11⁄30