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kurara
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かめちょん
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#ご本人様とは一切関係ありません
kua
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朝。
村は今日も平和だった。
あまりにも平和だった。
「暇だねぇ〜」
縁側で涼架がころんと転がる。
元貴はその隣でだらだらしていた。
「そうだねぇ」
「元貴、毎日だらけてるよね」
「涼ちゃんもじゃん」
「ボクは守護神だから」
「説得力ゼロ」
その時。
外から元気な声が響いた。
「滉斗にーちゃーーん!!」
「遊ぼーーー!!」
縁側の向こう。
滉斗が固まっていた。
「…………」
「お、人気者」
元貴がにやにやする。
滉斗はゆっくり後退した。
「いやだ」
「逃げるなって」
「今日マジで無理。昨日も遊んだ」
「滉斗にーちゃん犬なってー!!」
「猿もー!!」
「雉もー!!」
「全部!?」
子どもたちがどんどん集まってくる。
滉斗は引きつった笑みを浮かべた。
「お前ら元気だなぁ……」
「遊ぼ遊ぼ!」
「鬼ごっこ!」
「肩車!」
「犬!!」
「犬人気強すぎない!?」
次の瞬間。
子どもたちが滉斗に群がった。
「うわっ!?」
「捕まえろー!」
「逃がすなー!」
「待て待て待て!!」
完全に大型犬が子どもに襲われている図だった。
縁側。
元貴がお茶を飲む。
「平和だね」
「平和だねぇ」
数分後。
「滉斗にーちゃん犬なってー!」
「はいはい……」
ぽん、と煙が上がる。
現れたのは大きな白犬だった。
「わーーー!!」
子どもたちのテンションが爆発する。
「ふわふわー!!」
「乗るー!!」
「待って一気に来ないで!!」
だが遅かった。
子どもたちがわらわら乗る。
三人。
四人。
五人。
「重い重い重い!!」
犬滉斗がよろけた。
涼架が吹き出す。
「ふふっ……人気者だね」
「助けろ!!」
「やだ」
元貴は完全に他人事だった。
「滉斗なら大丈夫でしょ」
「お前ら友達だよな!?」
その後も地獄は続いた。
「次猿!!」
「はいはい……」
猿になる。
「すごーい!!」
「木登りー!!」
「ぎゃー尻尾引っ張るな!!」
「雉もー!」
「待って休ませろ!」
しかし子どもは待たない。
数分後。
空を飛ぶ巨大雉の上で、子どもたちが大騒ぎしていた。
「高ーーい!!」
「きゃはは!!」
「落ちるなよー!?」
地上で元貴がのんびり見上げる。
「すごいねぇ」
「ねぇ」
「滉斗働いてるねぇ」
「がんばってる」
涼架が団子を食べる。
完全に観客である。
昼。
ようやく解放された滉斗が、縁側に倒れ込んだ。
「……死ぬ……」
ぼろぼろだった。
子どもたちはまだ元気に走っている。
「滉斗にーちゃん次なにできるのー!」
「もう無理……」
「はやーい」
「お前ら体力どうなってんだよ……」
涼架が笑いながらお茶を渡した。
「はい」
「ありがと……」
滉斗はぐったり飲む。
「でも懐かれてるじゃん」
「まぁな……」
滉斗は子どもたちを見る。
そして少し笑った。
「悪くねぇけど」
「ん?」
「こういうの」
その時だった。
とてとて、と小さな女の子がやって来る。
「滉斗にーちゃん」
「んー?」
「これ!」
差し出されたのは花冠だった。
「つくった!」
滉斗が目を丸くする。
「……俺に?」
「うん!」
少し不格好で。
花の向きもばらばらで。
でも、一生懸命作ったのがわかる冠だった。
滉斗は数秒黙って。
それから、ふっと笑う。
「……ありがとな」
しゃがんで目線を一緒にしてから、 ぽんっと頭を撫でる。
女の子が嬉しそうに笑った。
その光景を見ながら、涼架が小さく目を細めた。
「優しいね」
「まぁね」
元貴も笑う。
「なんだかんだ面倒見いいし」
「お前らそれ本人の前で言う?」
滉斗が照れ臭そうに頭を掻く。
だが。
「滉斗にーちゃん元気でた!?」
「鬼ごっこ再開ー!!」
「…………」
滉斗はゆっくり立ち上がった。
「……お前ら容赦ねぇな」
「わーい!!」
数秒後。
「待てぇぇぇぇ!!」
「逃げろーーー!!」
村中に騒がしい声が響き渡る。
それを見ながら。
元貴と涼架は、のんびりお茶を飲んでいた。
「平和だねぇ」
「ね〜」
コメント
1件
あ〜第6話、すごく良かったです🥺💕 滉斗が子どもたちに振り回される姿、めっちゃ面白かったけど、最後に女の子から花冠もらうところでじんわりきました…。不格好な冠を「ありがとな」って受け取る滉斗の優しさが伝わってきて、心が温かくなりました。涼架と元貴がお茶飲みながら「平和だねぇ」って言ってるのも、この村の空気がぎゅっと詰まってて好きです。庵野さん、今回も素敵な日常をありがとうございます🌙