TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

猫の好奇心

一覧ページ

「猫の好奇心」のメインビジュアル

猫の好奇心

7 - 第1章 赤く光ったあのひとみ 第6話

♥

201

2024年10月29日

シェアするシェアする
報告する

_________2日目の朝。

ふと目が覚め、時計に目をやると、針は5時を指していた。寝ていた環境が悪かったせいか身体の節々が痛い、

気分転換にでも、と思い軽く散歩しに向かった。


「 … たまにはいいかもな、こういうのも。 」


少し薄暗い世界をこうして少し寒いと感じる気温と共に身を持って感じる。昼になれば太陽は燦々と輝き、こんな冷たい風は吹かない。…といっても、夏も終わりかけであり、そろそろ涼しくなってもおかしくはないのだが。


…いやはやしかし。満月の夜に、湖の畔に呼んだ意味は何故なのだろうか。そのまま乗っ取りたくばわざわざ呼ばない筈だし、…そもそも自ら除霊を頼むとは思えない。

ふわっちの件といい、本当に行動が読めなくてある意味怖い。


「 …とにかく今は明日に向けての準備を進めないとな… 」


久々にゆったりとした散歩も出来て気分転換になったし、心做しか頭がスッキリした様な気がする。日も大分登ってきているからそろそろ戻ろう。


「 ただいま〜、 」


靴を脱ぎ、リビングへと向かうと椎名がソファに座ってテレビをまじまじと見ていた。


『 ん、おかえりぃ、どこ行ってたん。 』

「 ちょっと散歩に行ってた、気分転換も兼ねて。 」

『 へぇ〜、剣持も散歩するんやなぁ〜w 』

「 散歩ぐらいは誰でもするだろw… で、なんか真面目にテレビを観てるようだけど気になる話題でもあった ? 」


珍しい、と思って話の話題をすぐ変えた。


『 ん?ぁあ、最近世間を騒がせてるヤツが居るって。 』

「 …え、それだけ?? 」


あまりにもサッパリしない回答。椎名がそれだけで絶対にテレビを見る筈がない、と思い一緒になってテレビを見る。


“ 都内某所、殺人未遂容疑の●●●● ( ×× ) 無職 さんが ~~~~~~~~ “


” 猫といえば何を想像しますか?? ~~~~~~~ “


…普通のニュースだ。と思っていたのも束の間だった。


” 今世間を騒がせている 猫又 について ____ “


猫又。今僕らが追っている、三枝明那に憑依している妖怪。

今世間を騒がせている猫又…?どういう事だ、ニュースになり得る程何か珍しい事…または事件が起こったのか?そうやって色々な可能性を疑った。


” 今、バーチャル東京都新宿区歌舞伎町を中心に路地裏で二叉に別れた尻尾、犬並の大きさの猫が目撃されています。 “


バーチャル東京新宿区歌舞伎町…即ち夜の街。夜の街といえばホストの城となるホストクラブ、ホストが本業の不破湊。

もうそこまで情報が相手の手に??と思ったのと同時に 僕らが追っている敵はもしかして一人では無いのか?と首を捻った。何故なら今三枝明那に憑依し、行動をしている筈…と思っていたからだ。


『 …剣持、今のニュース観て、どう思った? 』

「 は、どう思ったって…猫又…が複数いる…んじゃないの? 」

『 まぁ、そう思うやろなwやけどな、ちゃうねん。絶対に相手は一人。 』

「 …というと。 」


そう相槌をうてば、にぃ、と口角を上げて得意げに話し出した。


『 さっきのニュースで疑問に思わんかったか? ” 今アッキーナに憑依してる筈だ “ って 』

『 やけど、猫又の姿で目撃されとるっちゅ〜事はな??? …明那の肉体が何処かに置かれている可能性があるって事… 』

「 何処かに、? 」

『 そう、何処かに!!やから、どっか探せば明那の身体がそこにある、って思わん!??! 』


あぁ、確かに。と納得をした。でも何処に…??


「 目星は付いてるの? 」

『 まぁ〜ったくついてないっ!! 』


ずこーっ!とコケたくなった。自信満々に言いやがるものだから一瞬目星が付いているのかと思ってしまったが…冷静に考えれば椎名の事だ。考えは無いのも納得した。

やれやれと溜息をつけば、椎名は ” なんやその反応!? “ と喚いたが無視をした。


「 とりあえず…調査を進めよう。大体そんな不確かな憶測が合ってる訳ないだろうし 。 」

『 はァ〜??なんやとぉ〜?? 』


とガンを飛ばしてくるがそれも無視した。後ろからびーびー聞こえてくるが、全部無視し支度を進め始めた。

この作品はいかがでしたか?

201

コメント

1

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚