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注意!
・捏造
・奇病パロ
・名前をお借りしておりますがご本人様とは一切関係ございません。
苦手な方は逃げて。
今回はら運営がフルで出てきます!
『緑色×トロイ』
_______
最近、俺の体に違和感がある。
まぁ…気のせいか…。
でも…なぁ…。
存在意義が解らない。
俺に存在証明を…。
無くてはならないというレッテルを…。
俺にください…。
_______
皆で運営の通話に集まる。
聞き慣れた皆の声。愛おしいらだお君の声。
rd「今度皆でどっか行きたいよね〜」
突然らだお君が話し始める。
re「俺も最近退屈だったしなぁ〜」
kyo「いいじゃん、行こうよ。 」
cn「待って俺は?」
それぞれのメンバーが口を開く。
話せない…。
なんでだろう…。
rd「緑君は?」
md「…ッ!アエ…。」
rd「アエ…w」
いつも喋れなくて…。
伝えたいことが伝えられない。
そんな俺でも…必要としてくれるらだお君が大好きなんだ。
必要…?
kyo「皆ーー海ーーーキースーボは?」
rd「あーいーーもね。コーチーーー? 」
cn「なーーぁい?」
ーーーー!
ーーーーーー…!!
ーーw
話に集中できない。
会話が聞こえない。
落ち着かない。
怖い…。
…。
md「ゴメン、オレ、体調悪イカラヌケルネ。」
rd「は~い」
re「お大事にね〜。」
kyo「ちゃんと休めよ!」
cn「早く元気になってね〜。」
md「ハァ…」
最近…というか、ここ数日。
皆の会話が聞き取れなくて、落ち着かないことが多くなってる。
精神的な問題なのは間違いないんだろうけど
だからといって、病院で見てもらっても体に異常は特に無いらしい。
ピコン
通知音が鳴る。
らだお君からだ。
『最近体調悪いって言ってることが多くない?ちゃんと休んでる?運営の皆めちゃめちゃ心配してるから、休む時はちゃんと休むこと!!わかった??』
らだお君や運営の皆の優しさが一瞬で伝わってくる文だった。
…申し訳ないや。
『アリガト、チャント休ムヨウニスルネ。』
わざわざ自分の口調に似るように、漢字以外を半角カタカナにして返信する。
皆優しい…。
でも…
こんな自分の身勝手な行動が…皆の足を引っ張ってる気がする…。
俺は本当に運営に必要なの…?
______________
久々にらだお君と会う日。
毎日必要性について考えすぎて、今日は寝不足気味…。倒れないといいけど…。
rd「お、いた〜!」
いつも聞いてる、ゆったりとした特徴的な声
md「ラダオクンキタァ~」
まだらだお君と2人だから、喋れるけど…。
rd「…は~い、緑君こっちいらっしゃ~い。」
突然、らだお君が俺の腕を引っ張ってく。
md「エ、ナニナニナニナニ??」
突然の事に困惑が隠せない。
予定だったら、このままご飯だったよね…?
腕を引っ張られたまま、俺はらだお君の家まで連行された。
_______
rdside…
遠目から見えた緑君の姿。
少し違和感があった。
こう…なんか、半透明になっているような…。
しかもフラフラしてるし…。
大丈夫か?あの子。
俺は心配になって、スマホで検索をかけた。
『体が半透明になる』
…………そっか…そうだったんだね…。
これは一旦お説教&慰め案件かな。
緑君の心の片鱗が見えた気がした。
_______
mdside…
らだお君の家に着いて、ソファに座らされる
その隣に、らだお君も腰掛ける。
それから、らだお君は俺の両肩に、手をポンと優しく置いて言う。
rd「緑君、今悩んでること、全部話して。」
その視線はまっすぐだった。
md「ウェ?悩ンデルコトナイヨ?」
でも…あんまりらだお君に迷惑を掛けたくない。運営の皆にも。
そう思って、俺は嘘をついた。…が
rd「嘘つき〜。自分の体見てみな?」
そう言われて、俺は自分の手を見てみる。
md「!?」
なんで…?
なにこれ…?
rd「自分の体が半透明になってんの知ってた?」
知らない…。
知るわけがない…。
そう思いながら、俺はしばらく唖然としていた。
数分後、らだお君が口を開く。
rd「どうやらソレ、奇病らしいよ。」
奇病?そんなもの聞いたことがない。
そんな…サラッと言われて分かるわけ…。
rd「緑君、今なんも分からん状態だよね?」
そう言われて、俺は小さく頷く。
その流れに乗るように、らだお君は説明し始めた。
rd「奇病は、簡単にいえばわけのわからない病気のこと。人の感情、行動などに反映されて発症することが多いんだって。」
「その中でも、今回緑君が患ったのは『トロイ』っていう奇病。本気で消えたいと思うと発症して、体が半透明になる。最期は、どんどん透明になって最終的には蒸発して消えてしまう。そんな奇病なんだ。」
話を聞いて引っかかることがある。
俺は本気で消えたいと思ったのか…?
必要性については考えたけど、消えたいと思うことは無かったはず…。
rd「どう?完全に理解した?」
しばらく俯く俺を優しい瞳で見つめながららだお君は俺に声をかける。
md「症状ハ理解デキタケド、俺ガ発症シタ理由ガヨク分カッテナイ。」
「本気デ消エタイナンテ考エタコトナイ。」
そんなふうにらだお君に伝えた。
でも…
rd「でも発症してるじゃん?」
つまり…
rd「心の奥底で、思ったんじゃない?」
あぁ…そういうことだったんだ。
もう発症したなら…もう遅いか…。
俺の体はどんどん透明になっていく。
スゥッと、どこかへ消えてしまいそう。
こんな最期なのか…。
md「ハハ…」
俺は乾いた笑いを零し、涙を零す。
rd「…緑君?なんで消えようとしてんの?」
らだお君は冷静に、俺に問いかける。
md「モウ遅インダ。発症シチャッタンダカラ。ゴメンネ。」
俺の心は諦めていた。
何をしても無駄だと。
さよなら。らだお君。運営のみんな。
ガバッ
突然、らだお君が俺に抱きついてきた。
md「アエッ?ナッ、ナニ?」
俺は思わず困惑する。
よく見たら、らだお君も泣いていた。
rd「居なくならないでほしいなぁ…緑色…。」
なんで…?
rd「なんでそんなに消えたがるの…?」
俺の事なんて…考えてないで……。
rd「緑君は…運営にとって…俺にとって…」
md「…! 」
その一言で、俺の全てが救われた。
今まで暗闇に染まっていたところに光が刺す
やっと…俺の求めていたレッテルが貼られた…
そんな感じがした。
俺の体は元通りになった。