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エビフライポテト
38
ある日の昼。
エビフライポテトと 黒猿龍 は、王様から頼みごとをされた。
「幻影の森にある『虹の実』を取ってきてほしいのじゃ。」
虹の実は病気を治す薬の材料になるという。
「よし、行こう!」
二人は森へ向かった。
しかし森に入ると、道が何本にも分かれ、同じ場所をぐるぐる回ってしまう。
「絶対さっきもこの木見たぞ……。」
エビフライポテトが困っていると、突然黒猿龍が消えた。
「え?」
後ろを見ると誰もいない。
代わりに声だけが聞こえる。
「これは幻影の罠だ!」
森の魔物が見せる幻だった。
エビフライポテトの前には偽物の黒猿龍が何十体も現れる。
「本物はどれだ!?」
すると一体だけが言った。
「おい、後ろに穴あるぞ。」
エビフライポテトは振り返った。
ドサッ!
穴に落ちた。
「うわぁぁぁ!!」
下を見ると、そこには本物の黒猿龍がいた。
「だから言っただろ。」
「先に言えよ!」
二人は笑いながら先へ進む。
やがて森の中心にたどり着くと、大きな木の上に虹色に光る実がなっていた。
しかしその前に巨大な番人が立ちはだかる。
森の守護獣グランウッド だ。
「虹の実を持ち帰るなら試練を受けよ。」
守護獣は戦いではなく、なぞなぞを出した。
「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足。これは何だ?」
エビフライポテトは悩んだ。
黒猿龍も悩んだ。
10分後。
「……ポテト?」
「違う。」
さらに10分後。
「……エビフライ?」
「違う。」
結局、守護獣が答えを教えた。
「人間だ。」
「分かるかぁ!」
二人は同時にツッコんだ。
守護獣は大笑いしながら虹の実を渡した。
こうして二人は無事に王国へ帰り、薬を作ってみんなを助けた。
その後――
王様「ありがとう!」
エビフライポテト「どういたしまして!」
黒猿龍「ところで報酬は?」
王様「ポテト一年分じゃ。」
黒猿龍「最高だ。」
エビフライポテト「やっぱりそれか!」
こうして今日も王国は平和だった。
コメント
1件
すごく楽しかったです!黒猿龍の「絶対さっきもこの木見たぞ」とか、なぞなぞで一緒に悩んで最後は守護獣に答え教えてもらっちゃうとことか、二人の絶妙な掛け合いが微笑ましかったです。報酬がポテト一年分っていう締めくくりも、この連載らしいほのぼのしたギャグ感が出てて好きです。連載続きが気になりますね!