テラーノベル
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ある朝、ポテト王国のお城が大騒ぎになっていた。
「大変じゃー!!」
王様が廊下を走り回っている。
エビフライポテトと 黒猿龍 が話を聞くと、王国の宝物である「黄金ポテト王冠」が消えてしまったらしい。
「盗まれたのか!?」
「わからんのじゃ!」
こうして二人は王冠探しを始めた。
まずはお城の中を調べる。
すると台座の近くに小さな足跡が残っていた。
「犯人の手がかりだ!」
エビフライポテトは足跡を追いかける。
だが足跡は厨房へ続いていた。
厨房ではコックたちが慌てていた。
「王冠なんて見てません!」
しかし床にはポテトくずが落ちている。
「怪しい!」
ところが調べてみると、ただ昼ごはんの仕込みをしていただけだった。
「違ったか……。」
その後も二人は町中を探し回った。
市場、公園、時計塔。
どこにも王冠はない。
夕方になり、二人はヘトヘトだった。
その時、黒猿龍がふと空を見上げた。
「あれは何だ?」
時計塔のてっぺんで何かが光っている。
急いで登ると――
そこにいたのは一匹のカラスだった。
しかも頭には黄金ポテト王冠。
「犯人お前かー!」
カラスはキラキラしたものが好きで、王冠をくわえて持っていってしまったのだった。
エビフライポテトがそっと近づく。
「よーし、怖くないぞー。」
するとカラスは王冠を置いて飛び去った。
無事に王冠を取り戻し、二人はお城へ戻る。
王様は大喜びした。
「ありがとう! 本当に助かったのじゃ!」
そしてお礼として巨大なごちそうが用意された。
山盛りのポテト。
特大エビフライ。
デザートのポテトパイ。
黒猿龍は黙々と食べる。
エビフライポテトは呆れて言った。
「王冠探しより食べる方が本気じゃないか?」
黒猿龍は真顔で答えた。
「それは当然だ。」
こうして王国の平和な一日は終わった。
その頃――
例のカラスは別のキラキラしたスプーンを見つけて大喜びしていたという。
エビフライポテト
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コメント
1件
うわあ、ほっこりした気持ちになりました!「黄金ポテト王冠」がまさかのカラスだったとは。時計塔の上でキラキラ光ってる描写がかわいくて、犯人が悪者じゃなくてよかったです。黒猿龍さんが黙々とごちそう食べてるところにエビフライポテトさんの呆れツッコミが入る流れ、すごく自然で好きです。最後のカラスがスプーン見つけて大喜びのシーンも、余韻が優しくて和みました。楽しいお話をありがとうございます!