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KamassKRRR (くらリ
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第六十二章 【特別編】恋のプレゼンテーション
翔太💙「し……失礼します」
亮平💚「何緊張してるの?ちゃんと〝使用中〟にしてね」
怖い。
もう既に怖い。
笑っているその顔ですら何か企んでいそうで怖かった。
じわりじわりと距離を詰める亮平に、俺は壁際まで追いやられた。
伸びてきた腕がネクタイを掴んだ瞬間、
翔太💙「ひぃっ……」
亮平💚「久しぶりの蓮……どうだった」
翔太💙「えっ……相変わらず……カッコいいです」
亮平💚「ふーん」
長い沈黙だった。
……しまった。
返答を間違えたかもしれない。
そう思った時には、すでに遅かった。
グイグイと引き寄せられる身体に、俺はなす術もない。
この表情。
俺は知っている。
——激おこ案件だ。
亮平💚「不正解」
翔太💙「だと思いました……」
亮平💚「ところで、佐久間とどういう関係?翔太好きなの?」
翔太💙「へっ?」
短くなるネクタイに脳内警報音は鳴りっぱなしだ。ここで返答を見誤れば一溜まりもない。
翔太💙「えっと……さく美さんは」
亮平💚「さく美?」
翔太💙「……さっ佐久間さんは……その……」
亮平💚「うん」
翔太💙「俺のこと、ちょっと気に入ってくれてるみたいで……」
亮平💚「ふーん」
翔太💙「でも、俺は別に――」
亮平💚「別に?」
翔太💙「……嫌じゃない、です」
亮平💚「…………」
翔太💙「あっ」
――しまった。
今のは絶対、言い方を間違えた。
亮平💚「翔太?」
翔太💙「はい……」
亮平💚「もう一回、最初から聞こうか」
翔太💙「ひいっ……ンンンッ」
答える余地など与える気はないらしい。
次の瞬間、言葉を遮るように唇を塞がれ、俺は思わず亮平のシャツをギュッと掴んだ。
亮平💚「いい反応だね」
俺の股を割って入ってきた亮平の膝。押し上げるように撫でられ声を押し殺そうと口に手を当てようとすると、腕を取られ壁に押しつけられた。
翔太💙「待って声出ちゃう」
亮平💚「あら大変。お口塞いでおきましょうね」
再び唇が重なって、僅かに開いた隙間から亮平の舌が侵入してきた。上顎を擦られて息をつく間も与えぬほど求められる。思考は閉ざされ、どんどん流されていく。
翔太💙「んっ……ダメっ……ンンッ」
カチャカチャとベルトを外す音が部屋に響く。
ブラインドで閉ざされた真夏のミーディングルーム。燦々と降り注ぐ太陽の光がブラインドの隙間から浸入し、恥ずかしそうに高揚した肌を炙り出す。
亮平💚「全部脱がせられないのが残念」
チャックを下され、力なくズボンが下へと落ちると磨かれた革靴の上で止まった。シャツの隙間からは亮平の長い指が浸入してきて胸の先端を弄んでいる。
翔太💙「ンッ//ダメったら……」
言葉とは裏腹に下腹部は疼き、次第に溢れ出した先走りに〝期待してるくせに〟と亮平が耳元で囁くと、背中にゾクゾクッと電気が走り肩を窄めた。大きな手が柔らかく先端を覆いビクビクと震えながら亮平の肩に身体を預ける。
翔太💙「ンンンッ……出ちゃうやだよ……」
亮平💚「シャツちゃんと持ち上げててね。汚れちゃうよ?」
静まり返った部屋にクチャクチャとイヤらしい音が鳴り響き、必死に嗚咽をこらえ亮平の肩を掴む手に力が籠った。亮平は何を勘違いしたのか〝あぁ任せて〟なんて額の汗を拭うと跪いて俺の屹立を根元まで一気に咥えた。
与えられる刺激に抗うこともできずに、勢いよく放った白濁は亮平の喉を鳴らした。
亮平💚「上手にイけたね♡」
翔太💙 「バカじゃないの何考えてんの?ここ会社だよ」
亮平💚「何処だろうが俺以外の奴に色目使ってんじゃねぇよ」
翔太💙「やだかっこいい♡」
亮平💚「じゃっ綺麗にしましょうね」
翔太💙「ンンンッ……やっ今イッたばっかり//もういいから……」
――カチャ。
不意に、ドアノブが回った。
同時にコツ、コツ、コツというヒール音に似た音が近づいて来る。その足元は動きやすそうな真っ白な運動靴で、コツコツという音はその人が奏でる箒の音だった。
「失礼しま――」
翔太💙「……え?」
亮平💚「……は?」
「あら//……」
翔太💙「…………」
亮平💚「…………」
「……お邪魔パジャマ」
数秒の沈黙。
涼子❤️「清掃員の涼子です。涼ちゃんて呼んでね」
翔太💙「えっ……」
頭を抱える亮平に、楽しそうな表情を浮かべて長い髪を左右に揺らしながら涼子さんは床のカーペットを見回した。
涼子❤️「汚れがあると聞いて来たんですけど……」
翔太💙「ち、違いますっ!」
再びゆっくりと室内を見回した涼子さんが、口元に小さな笑みを浮かべる。
涼子❤️「そう? 随分と熱心に〝掃除〟していたようですけど」
翔太💙「えっと……あはっ綺麗にしてもらっちゃった///」
亮平💚「バカ何言ってんのよ//」
涼子❤️「あら仲良しだこと♡」
亮平💚「……涼子さん」
涼子❤️「はい?」
亮平💚「その辺で」
涼子❤️「ふふ。大丈夫ですよ。清掃員は、見たものを綺麗に忘れるのも仕事ですから」
翔太💙「それ全然フォローになってない……」
涼子❤️「では、お二人とも。続きをどうぞ」
翔太💙「続きません!!」
涼子❤️「そう?ではちゃんとズボンは着てくださいね。丸見えよ//久しぶりだわ……若い子の……ねぇ?」
翔太💙「いやぁー////」
カチャッと静かに閉まる扉。
長い沈黙の後、俺はそっとズボンを引き上げた。
亮平💚「じゃっ気を取り直して続きを……」
翔太💙「バカするわけないだろっ!」
亮平💚「は?するだろっ」
――カチャ。
涼子❤️「……あ、そうそう」
再び開いた扉から、涼子さんがひょこっと顔を出した。
涼子❤️「言い忘れてました。次からは、ちゃんと札を確認してくださいね。〝お取り込み中〟の札も必要かしらね♡うふふ」
亮平💚「涼子さん。その辺で勘弁してください。翔太……札〝使用中〟にしたよね?」
翔太💙「…………」
――出していなかった。
あまりの恐怖にうっかりすっかり忘れてしまっていた……。
コン、コン、コン。
涼子が去り、静まり返ったミーティングルームに再びノック音が響く。
……嫌な予感がする。
蓮 🖤「入るぞ」
案の定、現れた蓮は、見るからに機嫌が悪かった。
……どうやら俺たちの居場所は、あっさりバレたらしい。
蓮 🖤「みんな待ってるんだが?」
亮平💚「準備運動よ。ねぇ翔太」
翔太💙「へっ……はっはい……最近運動不足だったもので//」
蓮 🖤「どうりで、2人とも汗を掻いてるわけだ……翔太」
翔太💙「はっ……はい」
蓮 🖤「チャックが開いている。お仕置きが必要みたいだな」
背中に流れる汗の不快感。
夢なのに、腰に伝わる蓮の体温がやけにリアルで、頬に触れた吐息に顔を上げると唇を奪われた。〝負けず嫌いなんだから〟と呆れ顔の亮平は、先に行くからと言い放つと軽快に部屋を出て行った。
蓮 🖤「もっとして欲しそうな顔してる」
翔太💙「してないし///」
自分でも自覚がある。
随分と説得力のないその返答に顔に熱が集まるのが分かった。蓮はクスクスと笑っては〝今夜が楽しみだな翔太〟なんて言って、俺は益々顔を赤くした。
時計を気にする素振りをした蓮は乱暴に俺の手を取って会議室へと連れて行く。
こうして、ようやく四人だけの会議が始まった。
……始まったはずだった。
さく美さんは待ってましたとばかりに資料を広げた。
亮平はさっきまでの騒ぎなど、まるで存在しなかったかのような顔をしている。
……いや、俺はまだ引きずってるんだけど。
蓮は亮平に視線を送ると不機嫌そうに椅子へ腰を下ろした。
俺はというと、二人から少し離れた席に座らされた。
なんで俺だけ尋問を受けるみたいな配置なんだよ。
さく美さんが、ぱん、と手を叩く。
さく美🩷「では、気を取り直して。さく美から提案です♡」
嫌な予感しかしない。
俺が身構えるより先に、さく美さんは一枚の企画書を机の中央へ滑らせた。
さく美🩷「今回は、翔太さんの魅力を前面に出すべきだと思います♡」
蓮🖤「CMの件ですか?」
蓮が企画書を手に取り、表紙へ視線を落とす。
さく美🩷「そうです♡ 今回の新商品のイメージキャラクターは、翔太さんで決まりです」
亮平💚「却下」
間髪入れずに返ってきた。
さく美さんが目を丸くする。
さく美🩷「まだ何も説明してませんけど?」
蓮🖤「俺も却下」
今度は蓮まで即答した。
さく美🩷「なんで目黒部長まで?」
蓮は企画書から顔を上げると、俺を見る。
蓮🖤「翔太は見せ物じゃない」
……なんだ、その理由。
翔太💙「俺、まだ一言も喋ってないんだけど」
三人の視線が一斉に俺へ向いた。
さく美さんは満面の笑みで企画書をめくった。
……嫌な予感がする。
さく美🩷「では、具体案を説明しますね♡」
そして、次のページを開く。
さく美🩷「ビーチで水着を着て、クリスプを食べる翔太さんとか♡」
蓮の眉が、ぴくりと動いた。
亮平も、それまで手にしていた電卓を止める。
蓮🖤「どのような水着だ?」
亮平💚「そうね……水着の種類によってはOKだしてもいいわよ」
さく美🩷「えっ?」
蓮は企画書を覗き込みながら、いたって真剣な顔をしている。
蓮🖤「水着の種類は重要だろう。商品のイメージにも関わる」
さく美🩷「……サーフパンツですけど」
蓮🖤「それでは弱いな」
さく美🩷「……まさかブリーフじゃないでしょうね? そんな翔太の綺麗な生足なんて曝せません」
すると、亮平が再び電卓を叩き始めた。
カチャ、カチャ、カチャ。
さっきまでと何も変わらない、経理部長そのものの真剣な表情。
何やら数字を打ち込みながら、眉間に皺を寄せている。
俺は一瞬、本当に商品の予算について考えているのだと思った。
亮平💚「露出度を上げた場合の視認性、話題性、それにSNSでの拡散効果……」
カチャ。
亮平💚「衣装費と撮影費を考慮しても、女性用水着のほうが費用対効果は高いかもしれないね」
翔太💙「……なんで?」
思わず口を挟んだ。
だって、どう考えてもおかしい。
新商品のCM会議なのに、なんで俺の水着について費用対効果を計算しているんだ。
蓮はそんな俺の疑問など気にも留めず、亮平へ視線を向けた。
蓮🖤「あれだね阿部くん、最近は韓国のフリル付きのワンピース水着とかガーリーなビキニなんかが流行ってたんじゃなかったかな?」
亮平💚「部長その通りです。CM映えしますし、ギンガムチェックのビキニで行きましょう」
さく美🩷「二人とも何の会議してるんですか!」
翔太💙「……俺の水着の会議?」
俺が恐る恐る口を挟むと、三人の視線が一斉に俺へ向いた。
さく美さんだけが、ものすごく真面目な顔をしている。
さく美🩷「違います。商品のCMの会議です」
蓮🖤「もちろん分かっている」
亮平💚「うん。だからこそ重要なんだよ」
蓮🖤「阿部くん、ワンピースタイプはどうだ?」
亮平💚「悪くないね。ただ、SNSでの瞬間的な拡散力を考えるなら……」
カチャ、カチャ、カチャ。
亮平💚「やはりビキニですね」
翔太💙「今電卓叩いた意味ないよね?」
バンっ!
さく美さんが、とうとう机を叩いた。
さく美🩷「商品のCMですよ!? 翔太さんの水着を選ぶ会議じゃありません!」
翔太💙「そうだよ俺嫌だよ!水着なんか着たくない」
思わず身を乗り出す俺を見て、さく美さんは一瞬だけ黙り込んだ。
そして、何かを決意したように、俺の肩をぽん、と叩く。
さく美🩷「翔太さんは黙ってて!私に一任してください」
翔太💙「え?」
さく美🩷「翔太の生足は私だけが……」
そこまで言ったところで、さく美さんの顔がみるみる赤くなる。
さく美🩷「……いやあの……守りますから////」
翔太💙「えっ……」
さく美🩷「やだ恥ずかしい//// いいから翔太さんはクリスプ食べててください♡」
翔太💙「なんでだよ!」
――その瞬間だった。
ピピピピピ――。
耳元で、けたたましい電子音が鳴り響いた。
翔太💙「……ん?……うるさい」
重たい瞼をわずかに開く。
眩しい。
カーテンの隙間から差し込んだ朝の光が、まだ眠りの中にいた俺の目を容赦なく刺激してくる。
手探りで枕元を探り、ようやく目覚まし時計を掴むと、鳴り続ける音を止めた。
部屋が、急に静かになる。
……静かすぎる。
さっきまで聞こえていたはずの誰かの声も、空調の音も、会議室のざわめきもない。
代わりに聞こえてくるのは、すぐ隣から聞こえる穏やかな寝息だった。
ぼんやりと視線を動かす。
見慣れた天井。
朝の光を薄く透かすカーテン。
夢の中では、あれほど眩しかった真夏の光が、今は薄いカーテン越しに柔らかく部屋へ流れ込んでいる。
それなのに、胸の奥にはまだ、さっきまでの騒がしさが残っていた。
――ネクタイを掴まれた感触。
――涼子さんの声。
――会議室で飛び交っていた、水着という言葉。
……なんだ、この夢。
そう思ったところで、目の前に亮平の顔が現れた。
亮平💚「おはよう、翔太」
翔太💙「…………」
すぐ目の前に、亮平の顔があった。
まだ少し眠そうな目。
柔らかく笑う口元。
夢の中であんなに恐ろしかったはずの顔なのに、今はどうしようもなく安心する。
その顔を見た瞬間、ようやく気づいた。
……夢だったんだ。
翔太💙「……蓮は?」
亮平の向こう側へ視線を向ける。
そこには、髪を少し乱した蓮が横になっていた。
蓮🖤「……起きたか。随分と魘されていたぞ」
翔太💙「……夢。怖い夢見た」
自分でも驚くほど、弱々しい声が出た。
そう呟いた途端、亮平の表情がふっと柔らかくなった。
亮平💚「怖い夢?」
翔太💙「うん……なんか会社で……」
そこまで言ったところで、言葉が止まる。
――言えるわけがない。
経理部長の亮平に壁へ追い詰められて、その後は清掃員に見つかって、挙げ句の果てには会議室で俺の水着について真剣に議論していたなんて。
翔太💙「……忘れた」
亮平💚「そっか」
それ以上、亮平は聞かなかった。
ただ、優しく俺を抱き締め、髪をゆっくりと撫でる。
指先が髪を梳くたび、まだ身体の奥に残っていた夢のざわつきが少しずつほどけていく。
亮平💚「大丈夫だよ。夢だから」
翔太💙「……うん」
その声に安心したのも束の間。
反対側から蓮の腕まで伸びてきて、俺は二人の間にすっぽりと収まった。
背中には蓮の温かな胸。
正面には亮平の柔らかな体温。
朝の少しひんやりした空気とは対照的に、二人に挟まれた場所だけがじんわりと温かい。
蓮の腕が腰に回り、亮平の指先が髪を撫でる。
どちらからも急かされることはない。
ただ、そこにいてくれる。
それだけなのに、不思議なくらい心が落ち着いていく。
さっきまで夢の中であんなに追い詰められていたのに。
今は、逃げる必要なんてどこにもない。
むしろ――この腕の中から出たくないと思ってしまう。
翔太💙「……蓮まで優しい」
蓮🖤「怖い夢を見たんだろ?」
翔太💙「うん……」
蓮🖤「じゃあ、こうしてればいい」
翔太💙「…………」
二人の体温に挟まれていると、さっきまでの可笑しな夢の記憶が少しずつ遠ざかっていく。
亮平💚「きっと仕事で疲れてるのよ」
翔太💙「……そうかな」
亮平💚「最近ずっと忙しかったしね」
その声は、朝の静かな部屋に溶けるように優しかった。
カーテンの向こうでは、もうすっかり街が動き始めているのだろう。
車の走る音が遠くに聞こえる。
窓から差し込む光も、さっきより少しだけ明るくなっていた。
もう少ししたら、俺たちも起きて支度をしなければならない。
今日も仕事だ。
そう思った途端、現実が少しだけ戻ってくる。
蓮🖤「なら、気晴らしに次の休みはみんなでどこか行こう」
翔太💙「どこか?」
蓮🖤「ああ。たまには仕事のことを忘れて、三人でゆっくりすればいい」
その言葉に、亮平が小さく笑った。
俺の髪を撫でていた手が、今度は頭をぽんぽんと優しく叩く。
亮平💚「そういえば、今年まだ夏らしいことしてないね?」
翔太💙「夏らしいこと?」
亮平💚「海とか行ってないでしょ?」
窓の向こうから差し込む夏の光を見ながら、亮平が言う。
確かに。
今年の夏は、仕事ばかりだった。
朝起きて、仕事へ行って。
帰ってきて、食事をして。
気づけば一日が終わっている。
季節を感じる余裕なんて、ほとんどなかった。
翔太💙「海……」
その言葉を口にしただけで、なんとなく夏の景色が浮かんだ。
青い海。
白い砂浜。
照りつける太陽。
冷たい海水。
潮の匂い。
足元から伝わる、砂の熱。
きっと、そんな場所で三人並んで笑えたら――。
そんな想像をしただけで、胸の奥が少しだけ軽くなった。
……三人で海。
それは、きっと楽しい。
きっと――楽しいはずだ。
なのに。
なぜだろう。
胸の奥から、ものすごく嫌な予感が込み上げてきた。
夢の中で聞いた言葉。
ビーチ。
水着。
そして――。
翔太💙「…………」
考えるより先に、口が動いていた。
翔太💙「俺、ビキニなんか着ないからな💢」
亮平💚「…………」
蓮🖤「…………」
空気が止まった。
窓の外から聞こえていた車の音さえ、急に遠くなったような気がする。
……しまった。
言った。
なぜ言った、俺。
亮平と蓮が、ゆっくりとこちらへ顔を向ける。
蓮🖤「……翔太にそんな趣味があったとはな」
翔太💙「違うっ!!」
思わず声を上げる。
違う。
断じて違う。
俺はそんなこと、一言も言っていない。
いや……夢の中では言ったのかもしれないけど。
亮平💚「やだ。期待しちゃうじゃん♡」
翔太💙「だから違うって!」
亮平💚「次の休みが楽しみだね♡」
翔太💙「いやー! 誰か俺を夢から覚まして!」
俺の叫び声に、亮平が声を上げて笑った。
そのまま俺をぎゅっと抱きしめる。
亮平💚「やだ、可愛いこと言っちゃって」
翔太💙「……もう……」
亮平💚「幸せすぎて、おかしくなっちゃった?」
翔太💙「…………もう、知らない」
頬が熱い。
きっと真っ赤になっている。
それを隠すように、俺は二人の胸へ顔を埋めた。
もうすぐ起きなければならない。
今日もいつもの一日が始まる。
朝の柔らかな光。
シーツの擦れる音。
二人の体温。
耳元で聞こえる、穏やかな笑い声。
さっきまであれほど怖かった夢が、少しずつ遠ざかっていく。
大好きな二人に抱きしめられた朝。
胸は高鳴って、少し息苦しい。
それなのに、心はポカポカと温かくて。
夢の中ではあんなに怖かったのに、今は二人の優しさに包まれている。
このままずっと、こうしていたい。
そんなことを思ってしまうくらい――
幸せな朝だった。
亮平💚「はいっ!亮平くんから提案で〜す。ギンガムチェックのワンピースがいいと思います♡」
翔太💙「は?」
蓮 🖤「却下だ」
翔太💙「蓮♡」
蓮 🖤「ビキニだ!ギンガムチェックのビキニで決まりだ」
翔太💙「もうヤダ〜////」
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おひさしブリーフ🩲 と言うわけで水着ネタ👙 長い事小説から離れておりました🙇♀️ 久々にテラー開いて、前回の投稿より1週間くらいしか経ってないことにびっくりひと月くらい放置してるかも、くらい思ってました💦それくらい忙しかった😰私の夏休みどこ行った🤣忙しい日々を過ごさせてもらってます😭頑張って執筆していきたいと思ってますので、今後ともよろしくお願いします😊💙
わあ、もうめちゃくちゃ可愛いエピソードでした……! 亮平の「激おこ案件」で始まる会議室のシーン、ドキドキが止まらなかったです。涼子さんの絶妙なタイミングの登場と「お邪魔パジャマ」には笑っちゃいました。そして後半の水着プレゼン大会、真剣にビキニやワンピースを検討する蓮と亮平のギャップがツボです。最後の「俺、ビキニなんか着ないからな」の叫び、夢の内容がバレちゃう感じがもう…幸せすぎる朝の光景にほっこりしました。今年の夏の三人の海、ちょっと見てみたい気もしますね(笑)。