虎「懸賞金?!」
虎杖がいきなり声を上げた。
五条が落ち着いてと詳しく説明をする。
五「そうなんだよ。いつか呪術界最強となるであろうゆうじを懸賞金にかけた危険なゲーム。」
虎杖悠仁に懸賞金がかかった。
宿儺の器でもあり、呪術師としても優れた実力を持つ男。
仲間になってくれたらなんて心強いことか。
誰が始めたゲームかは分からないが、虎杖を仲間にしたいと思う者、懸賞金を狙っている者が今後虎杖を狙うだろう。
釘「ちなみに懸賞金はいくらかかってんの、?」
隣にいた釘崎が五条にそう尋ねた。
五条は手で金額を表した。
1、0、0、0、0、0、0、0、0
つまり。
伏「1億?!」
次は伏黒が声を上げた。
五「1億だよ…!まあゆうじをそう簡単に捕まえることはできないと思うし、まず渡さない。」
宿「ケヒッ、なかなか面白いことになりそうじゃあないか。」
突然不気味な笑い声と共に、虎杖の頬骨辺りからパクりと目と口が現れた。
一瞬ゾッとした伏黒と釘崎だが、すぐ冷静になった。
圧はすごいが敵意も殺意も感じ取れないから。
虎「何が面白いだよ!宿儺もやばいだろ!」
宿「別に俺は気にしない。小僧が逃げ回る姿も面白そうだからなぁ。」
虎「はぁ?!俺は絶対ごめんだね!」
2人の言い合いに五条は口を挟んだ。
五「お取り込み中悪いけどお偉いおじいちゃん達はゆうじを随分と信用しているようでね。だいぶ焦ってるみたいだよ。」
五条が言うには、虎杖はもちろん最初は嫌われていたが、すぐ特級呪術師になり任務も怪我人1人と出さず、自分の顔にも傷を入れずに帰ってくる。
それに気遣いもよく、夜はパトロールまでしている。
他にも高専の掃除や補助監督のお手伝いなど。
呪術界にこんなに優しくてみんなに好かれる人間はいないと、偉いおじいちゃん達も信用しているし尊敬しているようだ。
ぜひ五条悟も見習ってほしい、と。
虎「ちなみにその俺を懸賞金に賭けたゲームに参加してる人とか分かったりすんの?」
五条は苦笑いをしてそれがねー、と言いにくそうに言った。
五「思った以上に規模が大きくて、何十人もいるみたいなんだ。雑魚の奴も多いいみたいだけど、特級呪詛師や自我を持った特級呪霊とか。」
伏「特級もいるってことはいつ高専に侵入してくるかも分からないってことですよね。」
五「そうなんだよねぇ。」
伏黒が呟くと五条はポリポリと頭をかきながら言った。
釘「でもそれにも流石に期限はあるでしょ?いつまでなの」
五「それも分かんな…」
釘崎の質問に答えようとした五条が言いかけた時虎杖がその言葉に重ねて言った。
虎「いや一生っしょ。」
虎以外「え?」
え?っと虎杖は言い返した。
虎「いや普通そうじゃね…?」
伏黒はまあたしかに、と頷いた。
虎「俺逃げ回るのにはまじ自信あるからそのうちみんな諦めるっしょー」
一同「確かに。」
虎杖の足の速さは五条並だ。
これに関しては誰もが認める。
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虎「夜蛾学長。」
虎杖は夜蛾の元へ来て話をしていた。
夜蛾はうーんと唸った後、虎杖を見つめて言った。
夜「本当にいいんだな?」
虎「いいですよ。高専が巻き込まれたら危ないし、俺強いですから。」
虎杖は冗談っぽく笑った。
夜「分かった…気をつけろ。」
虎杖はではまた、と言って高専から出た。
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