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「エセ関西舐めんなぁ!」
エセ関西男がいきなり技を披露した。
この技は斬撃後に霧を残し、視界を
悪くさせるものである。だが
使用した本人は対象が見えるため
第一等への昇格が検討されている。
「見えないなー、ツライナー」
「ははぁっ!!そうやろ!もうこれで
退場してくれやぁ!!」
「鮮やかな自然が見れないの、辛いなー」
「なっ!?」
暾は勝負を仕掛けた
ザッッ!!
「うぉっぶねぇ!!」
エセ関西人はギリギリで避けた。
(第一等やと…こいつ、やりよる…)
「残念だけど、僕はこんなとこで足止め
くらってる場合じゃないんだわ」
暾は、ある企みを立てていた。
(昨日の九条の抜刀…速度が人間離れ
していた、あれは絶対に優れた肉体
程度では出せない速さだ、他になにか
意識してるはず…!)
グググ…
暾は地面を強く、握るよるに踏み込む
「終いだ、エセ野郎」
人間離れした速度
意識外の斬撃
芯を叩き斬るような軌道
バゴォォォォオォォッ!!
突如、自分を疑うほどの速度と轟音が
鳴り響いた。
(とんでもねぇ速度…!このまま斬る!!)
ズザァッ!!!
「ぐはっ….」
よしっ!!あれが再現出来た!!
そう喜んだのも束の間、まったく止まれない
速度は出せるが止まれない…結構欠点だな
結局僕はそのまま止まれず、よく分からないとこまで来た。
多分あの関西人は退場した、体が綺麗に
真っ二つになっていたからね。
まぁでも、すごい進めたし、いいや。
「あれ…君は」
そこには、聞き覚えのある、絶望的な
声が聞こえた。
「えっ…も、もしかして…」
「もう忘れたの?今日も名前呼ばれてた
じゃん、結だよ、結」
ここで締めるしかない。
「すぅーっ….」
あの抜刀に、さらに独自の技を加える…!
バガッ!!!
「っ!?」
結が驚く。
シュッ!!
「あっぶな…って」
斬撃こそ空ぶったが…
ズン….
対象を通り過ぎる地点で極級 漣を
発動させる。
技を2つ重ねることはできないが、
この抜刀は「技」ではなく、身体的な
攻撃だ。
だからこういう工夫もできる。
(技って…めちゃくちゃ面白い…っ!!)
「うぬぬ….」
結は技の影響で動くことが出来ない
とどめを刺すならば今だ。
「よぉ結!!ピンチかぁ?!」
「げっ、この声は…」
バンッ!
結の前に、鰆義が立ち塞がった。
「おい鰆義、この訓練のルールを忘れたか?
基本、1体1での戦闘だ。」
「あぁ、そうだ、ならこうすりゃいいだろ」
すると鰆義が結を持ち上げ、後方へ
ぶん投げた。
「うわわわわぁ!!!」
結の姿は見えなくなった。
「容赦ねぇなお前…」
「この訓練で情なんかかけられっかよ」
「だけどな、今の僕に勝てるやつなんか
いないんだよ…」
鰆義が怒りの混ざった笑みを浮かべる。
「あぁ”?やってみろや」
「それじゃあ、こっちが先攻だ…!」
ダンッ!!
暾が人間離れした力の踏み込みを見せる。
暾があるかじめ潜めておいた短刀を
取り出し、刃全体を毒の混ざった黒い
炎で包み込む
バゴッッ!!
暾がとんでもない速度で鰆義の元へと
突進する。
「…さっきの一瞬でお前の得意技を結から
聞き出した、もう通じねぇよ」
ガガッッッ!!
「まじかよ…!」
あの速度の斬撃が防がれた…!
「かかったな…!!」
だが、僕の引き出しはまだまだ残って
いる!。
「なんだと!?」
「本命はこっちだ」
ドカァァッッッッ!!!
僕の短剣の刃が鰆義の腕に触れた瞬間
大爆発が起きた。
「ぐぉっ…」
パキャッ…ドッ…ズザァァァ…
爆破の衝撃で吹き飛ばされ、大量の
枝や木に衝突してしまった。
「い…痛ェ…」
自分の腕を見ると、少し火傷しているのが
目に見えた。
赤黒く変色している場所もあれば
中途半端に火傷している所もあり
めちゃくちゃ痛い。
「過酷すぎるだろ…これ…」
前の強化週間は合同とかはなく
本校だけで訓練していたから
その方がマシだった…
「人権あんのこれ…」
だが、狼狽えている場合じゃない
早く核を破壊しないと、多分うちの
高校はピンチだ。
「移動にも使えるか…コレ」
僕は思い切り足に力を込める。
さらに技用の呼吸を加え、効果を倍増
させる。
ドンッッ!!
僕は思い切り前方へ加速した。
ビュッッ!!
とんでもない速度で森の中を突き進む。
生徒安保状況管理室<強化週間管理>にて
「八幡先生、この生徒…」
1人の札幌校の女教師が、札幌校の
鷹刃先生に声をかける
「あぁ…本当にこいつはよくわからん。
いきなり超加速して前進したと思ったら
いきなり後方にぶっ飛ぶ…んで、次に
また意味のわからない速度で進撃している。」
「まさか、最強エセ関西の辰乃がこんな
一瞬で終わるとは思いませんでした、
小樽校の中でもトップクラスの
成績を収めていたのですが…」
女教師の沙織が心配そうな顔で
モニターをまじまじと見つめている。
「沙織、お前は新人なんだから黙って
鑑賞して学んだ方がいいぞ。」
「そうなんですけど…やっぱり
気になっちゃいますよ、だって、あんな
攻撃を受けても尚」