メイソン「少し分かるよ、」
メイソン「俺も妻失ったから…」
メイソン「あの『ピアニスト』によって…」
メイソン「知り合い全員をあのクソ
みたいなねじれに、文字通り生きたまま
音色にされた。」
メイソン「俺の醜い身体を…
受け入れてくれた近所の人達が…」
メイソン「ただ、絶望と現実が混合して
ずっと動けないで、立ち尽くしてた…」
メイソン「俺さ…ずっと思ってたんだよ。」
メイソン「今までの悲劇は全部夢で、
いつか目を覚ましたら…」
メイソン「愛する妻と知り合い達が、
そこにいるんじゃないかって。」
メイソン「もう愛する子供と会えると
思って…妻と一緒に食べた、美味しい
サンドイッチを買って…」
メイソン「頑張って走って、走って、
走って…仕事から帰って…」
メイソン「そして着いたら、あんな惨状だ…」
メイソン「誰も残らなかった。
残ったのは仕事のお土産のサンドイッチだけ。」
メイソン「長く保存するといずれは
腐ってしまう…だから、全部食べて…」
メイソン「そして、俺はもう…」
メイソン「愛する妻と食べた
暖かさを忘れてしまった…」