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『 』 ↳ まふゆ 〝〟↳ 奏 「」 ↳ 絵名
【⠀】 ↳ 瑞希
あれから 、まふゆと奏が来なくなって数ヶ月が経ったある日のことだった 。
「 …… 瑞希 、 久しぶりに 、 セカイに行かない ? 」
【 うん 、いいよ ⠀】
瑞希は絵名に’’いいよ’’と優しい声で返答し、UNTITLED、「悔やむと書いてミライ」を再生する。
___ そうすれば 、あっという間にセカイに着いた 。何時もミク達が迎えてくれるはずなのに今日はとても静か 。
「 …… ミク達 、いる 〜 …… ? 」
【 おーい …… !⠀】
瑞希と絵名がそう呟いてもミク達は出てくる気配はない 。本当に 、’’ 誰もいないセカイ ’’ だ 。
「 …… ! 、もしかして 、 まふゆが消えたから …… 、 セカイが崩壊し始めてる 、 ? 」
【 ちょっと絵名 〜 …… 、冗談はやめてよね 〜 !? ⠀】
あはは、と笑って瑞希は絵名にそう言う。
「 …… 本当かもしれない 。 」
真剣な表情、声で絵名は瑞希の方を向いて呟く。
【 …… だとしたら 、もう 、セカイも 、雪達も 、戻って来ないってこと 、?⠀】
「 …… そうなるかもしれない 。 だから 、今 …… ! まふゆ達を探してるの 」
絵名の必死な表情 。今までに見た事がなかった、その揺れる瞳 。それに瑞希は、どうしてか胸が苦しくなった。まふゆや奏達が戻ってこない、挙句の果てにセカイも崩壊し始めている、という絵名の言葉で何かが心を動かす。押し潰されるような感覚で、息苦しくなる。
【 …… 奏 、まふゆ 、⠀】
声を振り絞る 。だけれど 、いくら名前を呼んだとしても奏やまふゆ達は出てくる訳が無い 。もう 、’’ 消えてしまったから ’’ 、
「 じゃあ 、今日は解散 。 またね 」
絵名は瑞希に手を振り 、セカイから現実世界へと戻る 。絵名がいなくなった瞬間に瑞希は胸元を力強く握り 、’’ はぁ、はぁ ’’ と息が荒くなった 。
【 …… っ …… 、 どうして 、こんなに苦しいんだろう 】
誰もいないセカイの中 、独りで、掠れた声で言葉を嘆く 。そう現実は甘くない 、そんなことはわかっている 。一度消えてしまった者は、もう戻らない 、
【 …… そんなの 、ボクが一番わかってるよ …… 、⠀】
目から雫が垂れ落ちた瞬間に、誰かが上から瑞希を見ていた 。
【 …… だ 、れ …… ?⠀】
言葉を上手く出せないが 、恐る恐る上を向けば 、誰もいないセカイのMEIKOの姿 。
’’ 邪魔して悪かったわね 。ところで何をしているの ? ’’
MEIKOが呟けば 、瑞希の表情は先程の暗かった表情より、明るくなった 。
【 MEIKO …… ? 、ミク達は …… !⠀】
瑞希は聞きたいことが山ほどあるが、先に出た言葉はこれだ 。
’’ ………… それが 、 ………… ’’
___ MEIKOが丁寧に話を進めた 、それは …… 、
’’ セカイが崩壊してきているの ’’
________ 。