テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
風呂も入り就寝前
俺達は居間でテレビを見ていた
俺達の好きな番組
「あははっ。また言ってるっすね、ロウさん」
「‥‥‥‥‥‥」
「‥‥ロウさん?」
俺は前屈みになり、ロウさんの顔を覗き込む
あれ?
頬杖ついてまた寝てる
「ロウさん寝てます?」
「‥‥‥‥‥‥」
「こんなとこでうたた寝してたらまた体調崩しますよ」
「‥‥‥‥‥‥」
こんな所で声掛けに反応しないくらい眠るのは初めて見た
近頃どうしたんだろう
そう思いながらロウさんの体を持ち上げ、寝床へ運んでいく
「‥‥ん」
「眠いんでしょ?寝てください」
「‥‥‥‥‥‥ん」
俺も電気を消して寝る準備をする
布団に入りロウさんを見る
俺は思わずロウさんの口の前に手をかざした
「‥‥何してんだ俺」
ただ確かめたかった
まるで死んだかの様に眠っているように見えて‥‥
白い肌は透けるみたいに色が無い
そして頰もこけてる?
そっと触れると冷たく感じた
俺は不安になってその体をギュッと抱きしめた
『‥‥‥ナ‥‥‥‥触レルナ‥‥』
誰‥‥?
『コレニ触レルナ‥‥コレハ私ノ‥‥』
低い声
でもロウさんじゃない‥‥
なんて威圧的な声
妖‥‥‥‥?
ハッと目が覚める
そして体を起こし身構えた
あの声は夢?
でもまだ肌に感じる何者かの気配‥‥
「‥‥北見?」
「あ‥‥ロウさん」
俺の気がロウさんに向くとその気配はすぐに消えた
「何してんだ?」
「え?‥‥ロウさん‥‥何も感じないですか?」
「‥‥何?」
「何って‥‥」
ロウさんがわからないなら俺の勘違いか?
変な夢のせいかもしれない
「なんか居たのか?」
「いや、俺夢見てたみたいで‥‥」
「‥‥本当に何も居なかったか?」
「ロウさん?」
「いや‥‥なんでもない。今日は俺も任務があって出るから」
「‥‥じゃあ一緒に出ましょう」
ロウさんの言い方が気にならなかった訳ではないが、任務に向かう時に余計な事は言えなかった
そして俺が夕方家に戻るとロウさんが先に家に帰っていた
体に傷を負って‥‥‥‥
「ロウさん?‥‥どうしたんですか、その手」
「大した事ない‥‥油断して三下にやられただけ」
ロウさんの腕を取り、袖を捲る
肘下から手首まで包帯に包まれていた
掴んだ手が熱い
「大丈夫ですか?こんな‥‥」
「どうやら今の俺は弱いらしい。迷惑掛けても嫌だから今回は外れる事にした」
「‥‥たまには休むのも大事ですから」
「‥‥‥‥‥‥」
ロウさんの性格じゃ、本当は途中で辞める事は辛かったろう
でも仲間に迷惑かける事は出来ない
葛藤の末選んだ事だろうけど、見ているのは辛い
「‥‥先に休むわ」
「俺も飯食って風呂入ったら行きますから」
「あぁ」
俺は急いで食事を済ませ風呂に入った
そして寝床の戸を開ける
「‥‥ロウさん?」
「‥‥‥‥‥‥」
そこには布団の上で膝を抱えるロウさんがいた
.
コメント
3件
なんか こや って気づいたらいなくなってそうで怖いです...こや 頑張りすぎだから休んで欲しいな... 続き楽しみにしています!