TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

日々が色褪せることがないように。自分を愛してあげる。

大事に。大事に。


「おっはよーございますっ!」

私の元気な声が事務所内に響いた。

「元気だね〜。」

いつもの社長が珈琲片手に誰かと話している。あ。もしかして私の大声迷惑だった?

「おはようございます。」

柴田さんだ。まだ声がカラカラな柴田さん。

「柴田さん!声ちゃんと戻ったんですね!」

“ちゃんと”私のちゃんとってゆるすぎる。

「ありがとうございます。」

柴田さんはゲホゲホと咳き込んだ。

「2,3日後には普通に声が出せるようになるよ。」

柴田さんはキラキラした目で社長を見詰め、声を出した。

「ほんと、先輩のおかげです。」

お辞儀をした。

「僕のおかげじゃないよ〜。米田君のおかげだね。」

私はいつもの激甘珈琲を作っている。

「米田君が宙の原因を導いたんだよ。」

甘い香りが事務所を漂う。

「米田さん!?本当にありがとうございます!」

私は社長の話を聞いていなかったので急に頭を下げる柴田さんがおかしくなったんじゃないかって本気で思ってた。

「あ、昨日のことで…」

私の“は?”っていう空気を察知したのか付け加えてくれた。

「いえ。柴田さんの声が治ってよかったです。」


そんなときだった。雰囲気をぶち壊すような一本の電話が来た。


声を聴かせて。(短編編)

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

41

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚