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ボク達はお屋敷に行って荷物を置いて祇園に向かっていた
旅館じゃなくて姐さんのお屋敷だった
何でも元々泊まる旅館がボロボロで其れを何処からか聴いた姐さんが学校に乗り込んだらしい
ボクの健康に良くないから,と
途中潮田君達の班と被って一緒に周る
途中で中也さんもやって来た
ボク達は祇園の奥へと入る
『思ったより…人少ない…』
敦「此処に決める?」
カエデ「さんせーい!」
メアリー「意義なし」
…ッ!嫌な予感が!
不良「ホントうってつけだ
なんでこんな拉致りやすい場所歩くかねぇ」
大勢の不良がやって来た
赤羽「……何お兄さん等?」
敦「観光が目的…じゃ無いですよね」
不良「男に用はねー
女置いておうち帰んな」
赤羽君はそう云った不良の男の顔を思いっきり掴み目潰しをして頭を電柱に思い切り当てた
『凄い…』
赤羽「ホラね渚君
目撃者いないとこならケンカしても問題ないっしょ」
赤羽君の後ろに鉄パイプを持った不良が近付いた
スカーレット「赤羽君後ろ!!」
『スカーレットさん,灯台元ぐらし!』
スカーレットさんに暗号を送り赤羽君を突き飛ばした
ゴッ,という音と共に頭に痛みが走った
最後にボクが見たのは茅野さんと神崎さんが攫われるところだった
暫くの間気を失った
目を覚ますと車の中に居り体を縛られていた
不良「うひゃひゃひゃ!!
チョロすぎんぞこいつら!!」
リュウキ「言ったべ?
普段計算ばっかしてるガキはよ
こういう力技にはまるっきり無力なのよ」
茅野「…ッ犯罪ですよねコレ
男子達あんな目に遭わせといて」
…良かった,雫達は居ない
スカーレットさんが上手い事やってくれたのかな
あの時スカーレットさんに云った灯台元ぐらしとは仲間を連れて逃げろ,というもの
覚えてくれてて良かった
不良「人聞き悪ィな〜修学旅行なんてお互い退屈だろ?
楽しくしてやろうって心遣いじゃん」
不良「な,まずはカラオケ行こーぜカラオケ」
『なんで京都まで来てカラオケなの…?
旅行の時間が台無し…ケホッケホッ』
リュウキ「お,起きた?
わかってねーなその台無し感が良いんじゃんか
そっちの彼女ならわかるだろ」
神崎さん…?
リュウキ「どっかで見たことあったのよ
目ぼしい女は報告する様いつも友達(ツレ)に言ってたよ」
そう云って不良は一枚の写真を見せる
その写真に写っているのはチャラい感じの格好をした女の人
リュウキ「去年の夏ごろの東京のゲーセン
これおまえだろ?」
神崎「……!!」
え,神崎さん…?
でも良く見れば…!
リュウキ「さらおうと計画してたら逃しちまった
ずいぶん入り浸ってたんだってなぁ
まさかあの椚ヶ丘の生徒とはね〜
でも俺にはわかるぜ
毛並みの良い奴等ほどよ
どこかで台無しになりたがってんだ
恥ずかしがる事ァねーよ楽しいぜ
台無しは堕ち方なら俺等全部知ってる
これから夜まで台無しの先生が何から何まで教えてやるよ」
…龍さん…!お兄ちゃん…!雫…!
〜同時刻の祇園,No視点〜
奥田「み,皆!!」
雫「大丈夫?!」
隠れていたが5人が影から出て来る
渚「…良かった
5人は無事で」
メアリー「思いっきり隠れてた…ごめん…」
中也「くっ…たた…」
雫「中也さん…」
赤羽「………車のナンバー隠してやがった
多分盗車だしどこにでもある車種だ
犯罪慣れしてやがるよあいつ等」
芥川「通報してもすぐには解決しない…
というか僕(やつがれ)が捌いて良いだろうか」
中也「あ,芥川…?」
11人が考えていると落ちていた
しおりが風で頁(ページ)が捲れる
ふと其れを雫が見た
雫「!此れは…!
皆!解決策が見つかったよ!」
雫は顔をあげて云った
彼女に視線が集まる