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ラウール side

ラウ🤍『翔太くん大丈夫?具合悪いの?』


翔太💙『心の具合が悪い…ごめん今の忘れて…』


ラウ🤍『ん〜…心が曇り空?一緒に晴らしに行こうか?』


翔太くんは〝いや…心配するから〟と言って躊躇っていたけど、まぁ翔太くんの意見聞く気はそもそも全く無くて、チャンスは今しかないんでね明日の朝には日本に戻らなきゃならない。

翔太くんの腕を掴んで焼肉屋を後にするとタクシーに乗り込んだ。〝おい何処行くんだよ〟と翔太くんは戸惑いながらも雰囲気の悪い空間から抜け出せて少しホッとしているようにも見えた。


ラウ🤍『前に韓国来た時にね…すごく素敵なところ見つけて…翔太くんを連れて行きたいなぁってその時から思ってたんだ。ごめんね少しだけ付き合ってよ』


翔太💙『二人に連絡しなくて平気かな?』


やたら二人に気を遣っている翔太くんは全然カッコよくない〝僕から連絡しておくから大丈夫だよ〟そう言うと〝ありがとう〟と言って下を俯いている。


翔太💙『亮平冷麺食べるでしょ?半分こする?蓮も大好きだよね昔よく作ってくれて美味しかったよね〜懐かしいなぁ〜また作ってよ?』


阿部ちゃんに会えてテンションが上がっていたのか、はたまた韓国最終日で安堵したのか突然の翔太くんの発言には驚かされた。

聞こえていないフリをする技術が大分板についてきた僕でも翔太くんの天然ぶりに度肝抜かれた。思わず吹き出しそうになって、慌てて店員さんに話しかけて事なきを得た。

阿部ちゃんが好きな人は翔太くんだ。見てれば誰だって分かる。何でめめの事を好きだと嘘をついてまで合鍵を借りる必要があったのかは分からないけど、その嘘に乗っからない手はないだろう。同じような理由で恐らくめめも調子を合わせている。

阿部ちゃんと翔太くんが付き合ってるかどうかは自信がなかったけど、時折翔太くんから阿部ちゃんの香水の匂いがしたり、今回も韓国まで追いかけてきた状況を見ると、すでに付き合っている可能性が出てきた。以前阿部ちゃんのTシャツを翔太くんが着ていた事あったし…もう既に身体の関係もありそうだ…告白する前に撃沈しそうだ…。

謎なのはめめだ。

翔太くんのことを好きなのは間違いない。

今朝の翔太くんのキスマークといい、めめは相当大胆に攻めているようだ。阿部ちゃんは何処まで二人の関係に気付いているのだろうか。険悪そうな二人を見るにつけお互い恋敵である事は分かった上でのあの険悪ムードなのだろう。

翔太くんを取り合っているようだけど‥めめと付き合ってる可能性もあるだろうか?

そのトライアングルに割って入れるだろうか。もしくは関係のない外野が掻っ攫っておさらばな方が僕は理想だけど・・・

まぁ唯一の救いは皆んな僕が初心初心だと思って、油断している事だ。…まぁその方が好都合だからそのまま初心だと思ってもらう事にしよう。

阿部ちゃんにメッセージを送る。


ラウ📩『阿部ちゃん、翔太くんと韓国の街を楽しんでくるから、めめと二人きりを楽しんで!健闘を祈る』


まぁこんな感じでいいかな。


ラウ🤍『あの二人…どう思う?お似合いだと思わない?高身長で優しい阿部ちゃんとグイグイ引っ張りそうなめめと素敵なカップルになると思うんだよね』


翔太くんは僕からの問いには答えない。二人がお似合いだと言われて少しショックを受けているようだ。軽くジョブは入れておかないと…

先程から車窓を眺めては溜息をついている。美しい翔太くんの横顔ならずっと見てられる。

〝東京と対して変わんねぇなぁ〟徐々に元気が出てきたみたいで少しずつ口数も多くなってきた。


翔太💙『せっかくの…初韓国だったのに…』


ラウ🤍『まだ韓国の夜は終わってないよ?きっと心が晴れると思うよ!』


翔太💙『そうだね。悪いなラウールに気を遣わせちゃって…ごめんね皆んな俺のせいで楽しくなさそうだ』


どうして翔太くんはいつも自分のせいだって言うんだろう。僕が落ち込んだ時は〝お前のせいじゃない〟って励ますくせに、自分の事になるとその優しが自分に向かないのは何でだろう。目的地に着き手を差し出すと〝そんな事ないよ翔太くん行こう僕は凄く楽しいよおいで〟

翔太くんって不思議な人だ。普段はお兄ちゃんみたいに何でも相談できて優しくてカッコいいのに、落ち込むと女の子みたいに弱々しくて守りたくなるほどに可愛いらしい。俺の手にちょこんと乗せられた色白の手をしっかりと握って、カラフルにクルクル回る観覧車に翔太くんを乗せた。

先に翔太くんを乗せどさくさに紛れて可愛いお尻に触れるとゴンドラに押し込んだ。

勢いよく乗り込んだゴンドラは思いの外揺れバランスを崩した翔太くんは俺に抱きつくと抱っこする形で僕はベンチに腰を下ろした。


翔太💙『うわぁっ////ごめんごめん』


腰を掴んだ腕をお腹に回し離さないでいると〝おい離せよ〟とカッコいい声で抵抗した。


ラウ🤍『ちょっとまだ揺れてるから動かないでよ』


翔太💙『あっ?お前怖いの?可愛いぃ奴』


まぁそう言う事にしておこう。

ゴンドラの揺れが収まるまで翔太くんを膝の上に乗せたまま抱き付いた。〝もうよくねぇか?〟ここまでが限界かな…離れていく翔太くんの腕を掴んで引き寄せると唇にキスをする。慌てた翔太くんは後ろに仰け反るとそのままベンチに躓きながら座った。


翔太💙『お前昨日から何なの?』


ラウ🤍『え〜観覧車といえばキスでしょっ?』


翔太side

またまたラテンの血が騒いだのか…皆んなどうかしてる。韓国と俺って相性悪いのかな一つもいい事がない。折角亮平と会えたのにほとんど話できてないし、まだ肌にすら触れてない上に亮平を怒らせるなんて、俺ってどんだけダメダメなんだ。

忙しい合間を縫って会いにきてくれたのに亮平に嫌な思いをさせてしまうなんて…


ラウ🤍『じゃぁ〜ん乾杯しよう翔太くん』


最年少からの謎のマッコリ攻撃にあっている。二人分の瓶入りマッコリを目の前に出されて〝嫌な事は水に流そう〟なんて言っている。お酒は飲むなとあれだけ亮平に口酸っぱく言われた上に、先程怒られたばかりだ…やばい…泣きそうだ。


翔太💙『悪い…お酒はごめんううっ』


ラウ🤍『えっごめんそんな無理に勧めてるわけじゃ無くて…観覧車で翔太くんと飲みたかっただけでごめんなさい』


こんな可愛い弟に謝らせるなんて…


翔太💙『ラウールは悪くないから謝らないで!ごめんお酒止められてて』


ラウールは誰から?どうして?と矢継ぎ早に質問してくるけど答えられる筈はない。酔っ払って誰かれ襲われてヤラれた挙句彼氏の阿部ちゃんに禁酒を言い渡されましたなんて…言える筈ない。


ラウ🤍『ごめんね。ようやくお酒が飲めるようになったから嬉しくて。いつか翔太くんと二人で飲みたいってずうっと思ってて…ただそれだけだから…ごめんなさい嫌な思いさせてしまってすいません』


なんて酷い先輩なんだ俺は…兄のように慕ってきたラウールが俺と酒を酌み交わしたいって言っているのに、有ろう事か亮平の極端な嫉妬のせいで、ラウールとの姉弟関係に亀裂が走りそうだ。


翔太💙『い…いっぱいくらいなら大丈夫かな…』


ラウ🤍『本当いいの?ヤッタ〜ありがとう』


さっき少し飲んで思ったけど…


翔太💙『甘くて美味しい…』


すごく飲みやすいし、喉が渇いていたので一気に飲んでしまった。


ラウ🤍『ねぇ乾杯してないじゃん!もう!』


翔太💙『あぁ悪い…美味しくってつい…えっ』


追いマッコリの登場に〝いや一本で充分だよ〟と断るものの乾杯してないじゃんと駄々を捏ねるラウールに〝ちゃんと送り届けろよ〟と釘を刺すとグラスの重なる音と乾杯が響いた。


翔太💙『ラウールくん////ねぇ韓国語で乾杯は?なんて言うの?』


ラウール side

こんなに可愛くなるなんて聞いてないぞ…

飲酒禁止令が出る筈だ。

可愛い弟の〝観覧車で2人で飲みたい〟と言う要望に全力で叶えてくれた翔太くんは、ほろ酔いを通り越して完全に酔っ払っているように見える。

翔太くんは立ち上がって韓国の夜景を見ては興奮したり、揺れるゴンドラに大騒ぎしている。ロマンティックな観覧車デートの予定が、これじゃあ完全に酔っ払いの介抱をする羽目になりそうだ。飲ませるんじゃなかった。きっと今夜のことは忘れちゃいそうな勢いだ。

どうせ忘れちゃうなら…一回告白してみるのもアリだろうか…いやそう何度も振られるのは耐えられそうもない、まだ時期尚早だよね。


翔太💙『ラウール見てほら綺麗だよ////いろんな色あるね綺麗…んっ』


子供騙しでも何でも…

観覧車が1番てっぺんに達する時にキスをしたら…

薄く開かれた翔太くんの口の中に僕の舌が侵入すると、翔太くんは俺の腕を掴んで息苦しそうに一瞬離れて呼吸すると、再び唇に吸い付いた僕の口に塞がれて息が上がってイヤらしい吐息を漏らした。


翔太💙『んっはぁ、はぁっ』


このままずっと…

降り出した観覧車が静かにカタカタと音を鳴らし、胸のドキドキがより一層騒がしくなると、必死に貪り食らう僕を他所に翔太くんは息をするのがやっとで膝に力が入らなくなると僕が腰を支えて辛うじて立っている。そのまま抱き抱えるようにベンチに座って、頰を撫で唇から離れると顔を真っ赤に染めた翔太くんと瞳がぶつかった。


ラウ🤍『俺のキスどうかな?』


翔太💙『上手////ラウールくん大人になったね』


トロンと溶けまくりの翔太くんは天然炸裂中だ。〝もう一回キスしてもいい?〟と取り敢えず聞いてみると


翔太💙『だぁめキスは好きなしととするんらぉ』


あぁ可愛いすぎる…


ラウ🤍『なら問題ない』


腕の中に収まる翔太くんに再びキスをする〝舌頂戴〟躊躇いながらも従順に伸びてきた舌を抱き合わせると、スベスベのお腹に手を這わした。僕より10歳以上離れている人の肌とは思えない程のツルツルで柔らかい触り心地に、どんどん大胆になる僕は迫り来る地上に気付かず不乱に翔太くんを味わった。


翔太💙『ンンンッ…ラウ?はっはぁっ待って』


舌が首筋を這うと身体を捩って身悶えした。胸を押す弱々しい手は、恋人繋ぎをすると大人しくそれを受け入れ、反対の手は僕の背中に回された。

観覧車の扉が急に開き、強い力で2人引き剥がされると目の前に現れた人に、ゾッとする程普段の優しいイメージとは打って変わって嫉妬に狂う男の姿がそこにはあった。


蓮 🖤『よぉ、お楽しみ中申し訳ないね』


〝早く降りろよ〟そう言っためめは翔太くんの腕を掴んで後ろに隠すように立たせると、フラフラとよろめく翔太くんの腕をしっかりと握っている。


ラウ🤍『どうしてここが分かったの』


蓮 🖤『ふんっ企業秘密だよラウールくん。恋の駆け引きは手の内を明かさないことが大前提だよ。じゃあ貰って行くよ』


〝待ってめめ〟面倒くさそうにゆっくりと振り向くと〝何?〟とすごく不快な表情を浮かべている。


ラウ🤍『翔太くんと付き合ってるの?』


翔太💙『ふはっ////んな訳ないだろぉ…亮平くんはぁ?居ないのぉ?蓮隠してないで早くだせよ』


蓮 🖤『はぁ…全く。こいつらに酒飲ますなよ』


ラウ🤍『こいつら?』


めめの親指が差す方向にタクシーが一台停まっている。翔太くんを2人で抱えてタクシーまで連れて行くと、中で泥酔状態の阿部ちゃんが寝ていた。

翔太くんを押し込み行き先を告げ車の扉を閉めると俺たち2人を置いてタクシーは発車した。


蓮 🖤『折角の韓国最終日が台無しだよラウール』


ラウ🤍『あの2人帰しちゃうんだ。意外と優しいんだね?』


蓮 🖤『何?4人でヤリたかったの?…2人の可愛さに免じて…今夜は残念ながら手を引くよ。よしっ2人で飲み直すぞ!恋する少年よ。翔太のキスの味どうだった?』


ラウ🤍『ねぇ…僕が居なかったら2人とも食べてるでしょ?』


〝フフッご想像にお任せするよ〟そう言っためめの目は笑っていなくて少し怖かった。













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