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⚠︎︎注意⚠︎︎

・ご本人様方には一切関係がない

・捏造、妄想要素が激しい可能性あり

・特徴を捉えきれていない部分が多々あり

・恋愛要素が今後恐らくきっとほぼない

・868のBOSSたちがロスサントスに入国する以前の物語


※注意事項は今後も増えていくと思います。一旦はこれらをご了承の上、創作物をご堪能ください。


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「初めまして、よろしくお願いシマース。」


荒野のような職場に、突然華が咲いた。白髪で顔立ちの整ったその女性は、芹沢ヤニと名乗る。芹沢さんは、他国で特殊部隊に所属していた経歴を持ち、戦闘に特化した人材らしい。

(こんな小柄な女性が、特殊部隊の訓練に耐えられるのだろうか…。まぁ、耐えられたから今がある訳だが。)

そんなことを考えている間に、みなが軽い挨拶を交わし合い、署内は珍しく和やかな雰囲気に包まれていた。すると突然、大型犯罪の通知が鳴り響く。俺は、すぐさま屋上のヘリポートに向かい、ヘリに乗り込んでエンジンを起動させた。

(アーティファクト…、手前に敵が待ち構えて居そうだから早めにサーマルを見なければ…。)








地上部隊との連携を取ろうとするも、中々上手くいかない。俺には、正確な敵の位置報告は出来ても、人を動かす自信がまだないのだ。無線を躊躇っている時間と引き替えに、次々とダウン通知が流れてくる。サーマルを見ると2、3人のラークが車で彷徨いており、未だに金持ちとクロスを組んでいる奴らが残っている。

(焦るな、一旦戦況を整理しないと…。残っているのは俺らが4人、敵が6人だ。クロスを組まれている所は避け、人数有利で戦えるとこを探さないと。一旦、ラークはいなくなったし……。ん?ラークがいない!?)


『さっきまでいたラークの奴らどこ行きました?車すら見えないんすけど。』

『あ、ソイツら〇〇〇(ちょっと離れた場所)でやっときましタヨー。』

『え?芹沢さん1人で?』

『ハイ。もしかして金持ちもう逃げてマス?』

『いや、逃げてないけど…こっちの人数が不利なので、応援来てもらってもいいっすか?』

『リョウカーイ。』


数分後、ニトロで飛ばして来たであろうパトカーが1台現着した。そして、残っていた地上部隊と合流し、金持ちのいる所へと向かう。俺が屋上に降りて加勢出来ればいいのだが、どうも銃は得意でない。加えて、ヘリでの警戒を怠ってはいけないため、地上の3対6という厳しい状況を変えることが出来ない。

(でも彼女なら、この状況を打開してくれる!)この賭けには、珍しく自信があった。すでにサーマルから見てわかる、この立ち回りは誰にも真似出来るものではない。







ダウン通知とともに無線からは、


『あ、2人やれまシタ〜。』

『今のやつ、サーマルでダウン見れマス?』


などと聞こえてくる。あっという間に敵は制圧され、残りは金持ちだけとなった。とはいえ、こちらも2人ダウンしてしまい、1対1で勝負するしかない。金持ちの出方をうかがいつつ、逃走車であろうものの場所を共有する。


『とりあえず、この車パンクだけさしとくネ〜。』

『了解。』


金持ちが居る建物は屋根が所々吹き抜けており、ヘリからでも直接姿が確認出来た。

(金持ちが倉庫から出たな…。)

無線で共有しようとした時、ふと視界の端にバイクが見えた。外にある逃走車はフェイクであり、バイクでの逃走が本命だと推測する。急いでサーマルを確認すると、バイクは車をパンクさせている芹沢さん目掛けて走り出そうとしている。俺は、無線で伝えるより先にヘリを動かし、芹沢さんを拾い上げた。


「ごめん、体勢崩れるといけないから後部座席まで自分でいける?」

「あ、ハイ…。」

「運転席のドア開けて無理やりだったから、体痛かったっすよね。」

「全然大丈夫デス。」


芹沢さんに突っ込もうとした金持ちは、俺が拾い上げたことで急ブレーキをし、銃を撃とうとバイクから降りていた。しかし、芹沢さんが軽やかに後部座席に移ってくれたことで、すぐさま射線をきれる位置にヘリを運転出来た。金持ちは不服そうな顔を浮かべ、バイクに乗り込みアジト方面へと走り始めた。

(この距離とスピードだったら、ヘリでギリ追いつくな。スタンプしたいとこではあるが、芹沢さんを乗せた状態ではリスクが高いし、すぐ避けられるだろう…。)


「芹沢さん、この後広い道路に出ると思うので、そこで一気にバイクへ近づきます。出来るだけ振動は抑えて低空飛行するんで、良いタイミングで撃ってください。」

「エ?さすがに無理だヨ。リコイルもあるしヘリから撃てば標準もズレるし…。」

「あなたなら絶対出来る。せめて、パンクさせるでもいいんで。」

「……ッ、やってはみルヨ。」


俺は、徐々にヘリの高度を下げていき、広い道路に出た瞬間バイクへと一気に近づく。上手いことホバリングをしていると、金持ちがそれに気づきクイッと車線を変更する。しかし、それは運悪く芹沢さんの射程内で…。








ヘッドショットでダウンした金持ち、現場に残った犯人たちを護送し終え、無事プリズンに送ることが出来た。次の大型犯罪がすでに起こってはいるものの、芹沢さんと一緒にこの事件対応の報告書を書かなければならない。

(一時的な休憩にはなるか…。報告書の書き方もちゃんと教えないと。)


「あの、名前知らナイ。」

「あれ、そっか自己紹介してなかったっすね。俺はレダーヨージローって言います。」

「レダー、さん。ヘリめっちゃ上手かった。」

「…え?」

「ヘッドショット出来たのワ、地上いるみたいなヘリだったのと自分を信じてくれたカラ。」

「(褒められることが長らくなかったため、動揺してしまう。)ははっ、ありがとねぇ〜。」


そういえば報告書を教えるんだったね、と俺は分かりやすく話題を変えた。芹沢さんはニヤニヤしながらも、教えることひとつひとつ丁寧に耳を傾けてくれた。








「芹沢さん、ここフリーで撃ち下ろせるよ。」

「さん?芹沢でいいよ、レダーさんは先輩だし。」

「あー確かに、芹沢ね。」

「そう、芹沢。……レダー?」

「うん、レダーでいいよ。」


あれから、芹沢と俺はバディを組むことが増えた。そのせいか、芹沢にはかなり懐かれてしまい、他の男からしつこく嫉妬心を向けられたことがある。しかし、ある日を境にパタリと無くなったため、少し不思議に思ったが特に気にはしなかった。


俺たちバディはギャングに恐れられ、大型犯罪の対応に行く度に高ヘイトが向けられた。俺はロケランでヘリを潰され、芹沢は複数人に挟まれることが増えた。何も出来ずに現場が収束するばかりで、最近は俺も芹沢も不貞腐れていた。ただ、警察を辞めようとは微塵も思わなくなった。今思えば、芹沢という後輩の存在は大きく、警察として在り続ける理由になっていたのかもしれない。




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