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月天宮……それは月のみの異世界。地球とは違う刹那さと儚さと美しさが集まった異世界。そこに住む者は「月面人」と呼ばれている。そこに住まうのは、月天宮の中で最も儚くて美しい姫様、ルナ。ここから彼女のある物語が始まる。
ルナ「……ふーん。人間って寿命が短いのね。月面人とは大違い。私……人類と呼ばれる生物には興味無い」月の使いの15匹のうさぎは戸惑う。当たり前だ。姫様がこのような珍しい存在を気に留めないということ自体が珍しいから。その言葉の影響で、他の月面人たちも人類を嫌い始めてしまった。それを見かねたアルテム様がルナを呼び出してこう言った。
アルテム「ルナ! あなたが人類のことをあーだこーだ言ったせいで、月面人にも人類に対する悪いイメージが湧き始めました! いったいどうしてくれるのですか!? 大体いつも言っているはずです、姫として儚くて美しくあるようにと!」ルナは反論した。
ルナ「アルテム様。事実を言ったまでです。それの何がいけないのですか?」
アルテム「ルナ! いつからそうなったのですか!? もういいわ……あなたを地球に落とします。あなたの雌狼のルパと共に、人間というものを学んで来なさい!」
そのままルナはルパと共に地球へ落とされた。着いたところは竹林。現世だった。
ルナ「いてて……アルテム様ったら……事実を言ったまでなのにねぇ? ルパ。まぁ……バレてないだけマシか」
ルパは答える。
ルパ「クゥン……ワオン!!(ルナ……私がついてるわ! 悪いやつは追い払うから!)」
ルナ「ありがとう……! ルパ!」
そして街を歩くと、ルナは一躍注目の的となった。時間帯が夜で人だかりが凄かったこともあり、ルナのような美人は目立ちやすいというのもあるのかもしれない。
通行人「誰だ? あの美女……!」
通行人「おいお前! 声かけてこいよ!」
通行人「いや、良いって! お前がかけてこいよ」チャラ男「ねぇ! そこのお姉さん!!」
ルナは無視を貫き通す。とうとう肩を掴まれた、その時——。
???「おい。貴様……人に何をしておる」そこに現れたのは、青髪の霊的な気配のした可愛い女の子だった。
チャラ男「あ? 誰だ……って、こっちの美少女も悪くない……! どうだ、君も……」
???「要らぬ。貴様(ルナ)も大丈夫か?」
ルナ「うん」
???「行くぞ」
そのまま近くのカフェへ。二人は互いに自己紹介することになった。
???「わらわの名は幽月霊音(ゆうづきれいね)。境界を彷徨う境界人じゃ。貴様の名は?」ルナ「私の名前はルナ。月から来たの」
霊音「ほう? 月?」
ルナ「そう。私は月面人だよ」
霊音は驚いた。月面人が本当にいるとは思わなかったからだ。この世界において、月面人はとてつもなく珍しい存在。
霊音「月面人……驚いた。境界の世界でもなかなかいないからな……」
霊音はなにか考えたあと、ルナに一つの提案をした。
霊音「貴様。しばらくはわらわの家で暮らすか?」
ルナ「え。いいの?」
霊音「あぁ。わらわは一人で暮らしておるからあいにく寂しくてな……貴様が良ければの話だがな」
ルナ「確かに寝どころがないからな……よろしくお願いします」
霊音「よし。決まりだな。あ。カフェ代はわらわが奢ろう」
こうして、ルナの地球での修行が始まるのであった。