テラーノベル
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まぁ、私にはどうでも構わないことだがね。
私は、私の役目を果たすだけだ。
その先に、何があるにせよ……な。
それにしても、 あの子たちはどこへ行ったんだろう?……この辺りにいたはずだが。
気配を感じないということは、 もう移動してしまったということか……。
それとも……? 妄想と現実が混ざり合う瞬間……
彼は一体何を見ていたのだろうか?……私が見たのは、ただの幻覚かもしれない。
ただひとつ言えることは、 それが彼にとっては、 唯一の救いだったということだ。妄想は……誰かにとっての真実であるならば、 それは本物よりも価値があるものだ。……そう思わないかね? 彼の最期の言葉は、「ありがとう」だったよ。……おやすみなさい。
もう、大丈夫だよ。
傷跡も残らないはずだ。……君の笑顔が見たかっただけなのに、 いつもうまくいかないね。
ご覧の通りだ。
こんなに綺麗な場所なのに、 空虚な穴だけが、そこにあった。
誰かのために造られた、 偽りの世界。
誰かのためだけの楽園。
そんなことは知っていたよ。
それでも私はここに来たかったのだ。……私の役目を果たすために。
ここは、そういう場所だからね。
お礼を言うべき相手がいるとしたら、それはきっと君だけだろう。……ありがとう。……そして、すまない。
あの子のことをよろしく頼む。……ああ、もちろんだよ。
私に任せてくれれば大丈夫さ。
君たちより少しばかり長く生きている分、 多少の経験はあるつもりなのでね。
どうやら君たちは、 私が思っていた以上に、 面白い組み合わせみたいだな。
まぁ、任せてくれたまえ。……ところで、一つ聞きたいことがあるのだが……
君は一体どこから来たんだい?……ほう。
私の知らない土地とはね……。
どうせ君の行くところなんてたかが知れてるよ。
君みたいな小鳥は、 広い空の下で飛び回る方がお似合いだよ。
そんなことより、もっと楽しいことをしようじゃないか。
ああ、いいとも。
望むところだとも。
その手始めにまずは、君の身体からだな。
何をするかって? それはもちろん、決まっているだろう? 痛覚の共有だよ。
さぁ、おいで。
ここへ来てごらん。
ほぅら、ごらんなさい。
あれほど欲しがった力を手にしても こんなにも無様に這いつくばって……
みっともないですわね。
まったく。……おかわいそうな方。
もうあなたは、用済みですわ。
消えてくださらない? そのほうがお互いのためでしょう?……まぁ、いいでしょう。
まだしばらくは、 私のおもちゃになっていただきますよ。
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