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そのお話には続きがある。
処刑されたライド・クリスプの親族たちは全員収監された。
だが,一部の者たちは逃げてきたおかげで,今もどこかで暮らしている。
私のようにな。
私はアニ・クリスプ
母親と一緒に逃げてきた。
母親はルック・クリスプという
私はライド・クリスプの娘だ。
なぜ捕まらなかったかというと,
ライド・クリスプ譲りの強さを身につけていたから。
だが,今は違う。
とある実験施設に連れ去られ,記憶処理の実験の対象になるらしい。
母親もだ。
どうか母さんだけは逃がしてくれ。
頼む。
頼むから。
お願いします。
どうか…
これが最後の記憶か。ああ,幸せだったな。
「ピーピー
三日後に記憶処理が施されます。」
あれ?どうやら三日後みたいだ。よかった。
実験が終わると,研究者たちに、
この三日間は好きなように過ごしていいと言われた。
母親と相談し,私たちは小さな村の一角に移住することにした。
この三日間で,友達ができた。
名をリンネ・フリックというらしい。
だが,もう三日目だ。最後の日は何をしよう、
そうだ,普通にすごそう。
リンネと遊んで,ご飯を食べて,お風呂に入って,寝て,
幸せだったな。
私がいなくなっても変わらないこの綺麗な世界に永遠のさようならを捧げます。