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何が起こっているんだろうか。
柔太朗の家から帰宅するタイミングで下着が濡れるような感覚があって、慌てて風呂場に駆け込んだ。
ヌルッとする感触。
「なんだよ、これ…」
何かを忘れているような気がする。
あの時、寝落ちする前の俺。
今のこの状況と、身体の重だるい感じ。
………
「あ…罰ゲーム…?」
そうだ。
柔太朗が突然ゲームしてる途中に提案してきたんだ。
まぁ大したことじゃないだろうと軽い気持ちでOKしたけど、急に勇斗の話が出てきて手元が狂った。
それで負けて、その後……
「っ…///」
目隠しをされて何も見えなかったけど確実に辱めを受けたのは分かる。
…あれは寝落ちじゃなくて気絶だったのか。
勇斗とのことも知られていた。
こんなキスマーク見られて、どんなことしたのかまで答えさせられて、恥ずかしくて消えたくなる。
シャワーで流して全てを忘れたいけどそんな簡単なことじゃない。
ふたりともなんなんだよ。
俺をどうしたいんだよ。
「ああもうっ!!」
いつもより丁寧に身体を洗いながら心の叫びが声に出てしまっていた。
ーーーーーー
今日は仕事でメンバーが揃ってる日。
勇斗も柔太朗も何事も無かったように普通に話しているし、俺への対応も変わりない。
夢でも見てたのか?ってくらい。
スチール撮影の組み合わせでたまたま柔太朗と俺が待ちになった。
元々そんなわいわい喋るわけじゃないけど気まずい。
だけどどうしてもあの日の事が気になって小声で話す。
「…じゅう、あのさ」
「ん?なに」
「お前ん家に行ったとき」
「ああ。この前のね」
「あのとき俺に何した?」
柔太朗の表情は変わらない。
「あの時よっしー気絶しちゃって記憶飛んじゃってたから。思い出したん?」
「じゃあやっぱり…」
「勇ちゃんとの話まで教えてくれたよね」
「…それはっ…!!」
「楽しかったなぁ罰ゲーム。またやっていい?」
「お前、ふざけんなよ!」
ついデカい声が出てしまって、撮影してるメンバーが振り向いた。
「吉田さんうるさいでー!」
「ちょっと静かにしてー!」
俺らがただふざけ合ってるだけだと思って太智と舜太がニコニコしながら指摘してくる。
ごめん。と手で合図して謝るとふたりは戻っていったけど、 その横で勇斗だけが鋭い目で俺を見つめていた。
「勇ちゃん怒ってんなー」
「え、なんで??」
「よっしーが鈍感なんよ」
「は?意味わかんね…」
交代で撮影に入ったけど、そこでも脇で見ている勇斗の視線が痛い。
なんだよ、俺そんな怒られるようなことした?
思い当たる節がないんだけど。
寧ろされた事で言えば俺の方が怒る側じゃないのか?
と思ったら急ににっこり笑った。
全く訳が分からない。
考えるのを諦めて撮影に集中しよう。
ーーーーーー
「お疲れ様でーす 」
仕事が終わり、それぞれ帰路につく。
俺はマネージャーさんに車で待っててもらうようひとこと告げてトイレに寄った。
用を足しているとドアが開く。
「あ、仁人。おつかれ」
「っ!!」
まさかのタイミングで勇斗が入ってきた。
俺は驚いて危うく的を外しそうになる 。
「お疲れ」
平静を装って返事をしたけど、早く済ませて出たい。
勇斗がこちらをじっと見ながら少しずつ近寄ってきた。
「さっき柔太朗となに話してた?」
「え…?」
そんな事を聞かれるとは思わなくて明らさまに困惑した反応になる。
俺がズボンのチャックを上げるのに手間取っていると真横まで来て耳元に唇を寄せてきた。
「ねぇ、教えて」
低い声で囁かれて背筋がゾクッとする。
「っ、なんだよ!きしょいって!」
慌てて離れると勇斗はムッとした表情で俺の手首を強く掴んで引っ張った。
「痛っ!」
強引に個室に連れ込まれて鍵をかけられる。
なにやら不穏な空気になってきた。
「なんの話してたのか答えろよ」
「は!?別に大したことじゃねーし」
「ふーん。言えないんだな」
壁に押さえ付けられて睨まれるけど答えられるわけがなくて変にぶっきらぼうな態度が出る。
目を合わせていられなくて逸らすと、勇斗が顔を近づけてきた。
「っ…なに!?」
「答えてくんないから」
そう言った瞬間、唇と唇が重なった。
「んっ…!!」
ヤバい、この展開は。
「ん、ぅ…っ、ふ…」
啄むように何度もキスをされる。
掴まれてる腕を押し返したいけど、壁に縫い付けられてるようにビクともしない。
鼻で呼吸すればいいのに頭が混乱して訳が分からなくなり、息継ぎでつい口を開けてしまう。
勇斗がそれを見逃す筈もなく舌がするりと滑り込んできた。
「ぁ、ふぁ…!///ん、んぁ…あ」
舌を絡めてなぞられるとゾワゾワして力が抜けていく。
どうしてこんなに頭がぼーっとするんだろう…。
そう思っていたらトイレの入口のドアが開く音がして覚醒する。
え、待って。誰か入ってきた?
この状況、まずくない??
なのに勇斗は何も動じてない様子で全然止めようとしない。
それどころかさっきよりも水気のある音を出しながら口内を舐めて舌をくすぐってくる。
「…っ、〜〜っ…」
壁一枚で仕切られた向こう側に人がいると思うと緊張感で心臓がバクバクする。
「っふ…ッ……///」
声を出さないように必死に抑えるけど吐息が漏れてしまった。
もうこれ以上は我慢できる気がしなくて早く出ていってくれと脳内で繰り返す。
流水音と共にドアの開閉音が聞こえ、人の気配が無くなった。
勇斗がゆっくり唇を離すと俺の唇との間に唾液の透明の糸が伸びる。
「ん…はぁっ…はぁっ…」
やっと解放してくれて漸くまともに呼吸ができるようになった。
息を整えていると勇斗がフフッと笑って俺の顔を覗き込んでくる。
「興奮した?」
「は…?」
「当たってんだけど」
なにが?
勇斗が目線を落とすのに釣られて見ると、ズボンを押し上げたそれが彼の足に触れていた。
「え、あ、ちがうっ///」
「これ違う?硬くなってんの」
俺の腕を押さえ付けていた手がするりと移動して膨らんだそこを撫でる。
「んっ…///」
「キスだけで気持ちよくなっちゃった?それとも誰かに見られるかもって思ったらこうなっちゃったの?」
「ぁ、あっ、ちが、うっ…て、ば」
「じゃあなんでだよ」
「や、ぁぁ…!」
大きな手で包み込むように握られて、俺の空いた手が無意識に勇斗の腕をキュッと掴む。
このままじゃまたホテルの時みたいに服を汚させられてしまう。
それだけは絶対に避けたい。
「ねぇ仁人」
「なんだよっ…」
「このあと家きて」
「は…?」
「そんで柔と何があったのか教えて」
「いや、むりだって…そんなの」
「じゃあここでされてもいいの?マネージャーさん来るよ」
握った手をゆっくり上下させられると身体が勝手に反応してしまう。
「んぅぅっ…///」
「どーすんの?」
「は、ぁっ…まって、分かったからっ」
勇斗の手が止まった。
一瞬ほっとしたけど、分かったなんて言ったら行くことになるじゃん。
「ホントに来るんだな?」
「…すっっごい嫌だけど…」
コイツの家に行ったら自分の身に今以上の危険が及ぶのは分かりきっている。
それに柔太朗との事だって人に話せる内容では無い。
でもこの場を収めるためにはそうするしかなかった。
返事を聞いた勇斗は、俺の想いとは裏腹に目をキラキラと輝かせている。
一体どんな恐ろしいことを考えているんだろうか…。
「…っ勇斗、手…離して」
俺のを握ったまま離さない手を退かそうとすると、ぎゅっと力を込められる。
「ひっ…」
「来なかったらお仕置するからな」
耳元で告げられたその言葉は到底理解できない。
だけどやっと両手を離してくれて解放された。
「んじゃ、先に帰るわ」
勇斗は個室の鍵を開けるとさっさと出て行ってしまった。
後ろ姿を呆然と見送っていた俺は、自身の乱れた姿に気付いて慌ててもう一度鍵をかけ直す。
「……はぁ」
熱を持ってしまったそれから意識を逸らしたいのに、これから起こるであろうことを思考すればするほど収まりがつかなくなる。
俺はおかしくなってしまったんだろうかーーー。
#ご本人様には関係ありません
omame
1,930
ちち

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コメント
7件

更新ありがとうございます✨ ran様の作品、最高です🥰 続きを楽しみにしています✨
