セッター編(影山、孤爪、赤葦)
(色々雑だけど大きな心で見てネ!)
(研磨がヤンデレ気味かもしれない・・・)
私は西川ゆり。実は今、あの超大人気マンガ、アニメである「ハイキュー」の世界で私は生きている。
何故こうなったかと言うと、私は元々ブラック企業に勤めていて、過労死するギリギリにトラックに跳ねられ気づいたら私の人生二週目となっていたのだ。
最初こそ「ハイキュー」の世界だと気づかなかったが、大のヲタクだった私は街ゆく人の絵柄で察した。泣き崩れるかと思った。
そこから私は必死に親を説得して、音駒高校へ通い、研磨や黒尾と号泣しながら何とか仲良くなり、今は20歳となった。
(なんだかんだこの世界にも慣れた!)
(でも他の高校の人にはなかなか会えない、)
今日は黒尾の手伝いでIKEAに家具を買いに来ていた。そこで事件は起こったのだ。
家具などを買い終わり、駐車場で待っている黒尾に会うためエレベーターを呼んだ。
<チーン 4階です。>
私が顔を上げると、驚きで体が固まった。
孤爪「あ、西川・・・?」
『け、研磨ー?!なんでいるの!』
孤爪「そっちこそ」
『私は黒尾の手伝いー!』
孤爪「え、2人できたの?」
『? うん。』孤爪「・・・ふーん。」
そこには昔から何故か遊び続けている研磨。それに・・・
(・・・嘘でしょ、!今会うの、?!)
それに、赤葦京治と影山飛雄がいた。
赤葦「研磨のお知り合いですか?」
『あ、はい!幼なじみなんです、!!』
(推しに、!推しに話しかけられた!!!)
影山「こ、こんち、は、」
『こんにちは、?』
(なんかそわそわしてる、かわいい)
研磨のおかげで話せはするが、感動と驚きで体が固まって動けない。
孤爪「西川?乗んないの、?」
『あーーえっ、と、乗る乗る!』
体を何とか動かし、エレベーターに乗り込んだ。それにしても全員かっこよすぎる。
赤葦「何階ですか?」
『えっ・・・と、B2階、です、!』
(優しい!好き!!)
そのままエレベーターは動き出した。
推しに囲まれている緊張で鼓動が早くなり、耳が真っ赤になる。
(足が・・・すくむ、、!)
そんな私を見てか研磨が話しかけてきた。
孤爪「西川、?体調悪い?」
『ううん、!大丈夫!それより研磨は誰かの付き添いとか?』
孤爪「うん。赤葦に付き合った。」
赤葦「俺に付き合ってもらいました。」
『そうなんですね!』
『・・・あっ、赤葦さんは一人暮らしとか?』
(名前を呼んでしまった・・・煩悩。)
赤葦「はい。今年の春からです。ふふ、名前、ありがとうございます。」
赤葦さんは優しそうに軽く笑う。私はより耳が熱くなった気がする。
『あ、ありがとうございます(?)』
何に感謝されたのだろうか。
『そういえば、・・・』
(なんというか・・・さっきから、)
私は赤葦さんと雑談しながらなんだか落ち着かなった。その理由の一つ。
なんだかさっきから隣にいる影山飛雄にじーっと見られている気がする。何?!?!
(気づかれていないと思っているのか・・・?)
(推しに見られるとか、消滅しそう・・・)
とりあえず事実確認を・・・
『そうですよねー!チラッ』
影山「!」『、!』
影山(やべ、目ぇ合っちまった・・・)
私が軽く影山飛雄を見ると、バッチリと目が合って直ぐにそらされる。
(なんなんだ・・・?)
だが赤葦さんと話し出すとまたこちらをじーっと見始めた。もー!なに?!
私は我慢の限界で影山飛雄に話しかける。
『ど、どうかしましたか?』
影山「いや、なんもないっす、、」
影山(なんかこの人見ちまう・・・可愛いな、)
影山(・・・?今俺なんて思ったんだ?)
『あなたもお手伝いですか?』
影山「そうっす、俺の分もあるけど。」
『ふふ、そうなんですね』
なんだか自分よりはるかに大きい影山飛雄が小さな子みたいで、少し笑ってしまう。
(なんかつっけんどん!みたいな感じで可愛いなー!さすが私の推し!)
影山「・・・名前、なんて言うんすか、」
『な、名前?にっ西川ゆりです、!』
(推しに名前を聞かれてしまった!命日!!)
影山「俺、か・・・影山飛雄っていいます」
影山「なっ、仲良くしてください」
『えっはい!影山さんですね!』
影山「・・・!俺、今バレーやってるんすけど」
影山「〜〜〜」
(なんかいっぱい喋りだした笑 可愛いー!)
やっぱり小さな子供のような影山さんに微笑ましく思っていると、後ろから服を軽く引っ張られた。そこには研磨。
(なっ、えっ??)
孤爪「・・・・・・」
黙ったまま服を掴む。可愛いけど何?!
『研磨、?どうかした?』
私がそう尋ねると、研磨は私にしか聞こえないような声で喋りだした。
孤爪「西川って誰とでも仲良くなれるよね」
『ん、?そ、そうかな?』
孤爪「・・・すごいけど、ちょっとやだ。」
『や?やだ?なにが、?』
(研磨の考えていることが分からない、)
私が混乱していると、研磨は服を引っ張りさらに顔を寄せ口を開いた。
孤爪「俺だって嫉妬するよ」
『し、しっと・・・?なぜに、だれに・・・?』
孤爪「西川に俺が。」
孤爪「だって俺、・・・西川の事」『わ!!』
赤葦「!」影山「うおっ?!」
研磨が何か言いかけたようだが、エレベーターの緊急音にかき消された。
どうやらエレベーターが止まったらしく、足が抜けて全員床に倒れた。
(びっっっくりした・・・)
(そ、それより、!何この体制!!)
さっきまで研磨と近かったせいで、私は研磨にすっぽりと納まっていた。恥ずい、
逃げようとするも、何故かホールドされる。
赤葦「・・・エレベーターが止まりましたね」
赤葦「とりあえず連絡します」
『は、はい!みなさん平気ですか、?!』
(さっすが暴れん坊木兎のお母さん。)
(こんな時も冷静である。)
影山「うす、俺はなんともないです」
影山「に、西川さんは・・・?」
『平気ですよ笑、ありがとうございます。』
(心配してくれた!!優しい!!)
私がやっぱ推し最強!なんて考えていると、連絡し終わった赤葦さんがこちらを向く。
赤葦「俺にはそれの方が気になるんですが。」
赤葦さんが指さす方には私をがっちりホールドしている研磨。全力で同意。
赤葦「研磨、離してあげなよ」
赤葦(・・・俺のなんだけど)
孤爪「やだ。無理。」
『ちょっと研磨ー?体調でも悪いの?』
(これ以上だと私が爆発して死ぬ!!!)
孤爪「べつに。 」
いつにも増して頑固な研磨。
すると影山さんが私たちの方によってきて、無理やり研磨の腕を解いた。
影山「すんません。なんか、やだったんで」
孤爪「・・・・・・」
『ちょ、まじで研磨どうしたの?』
孤爪「・・・影山、ゆりのこと好きなの?」
『・・・は、?』
(な、ななななに言ってんの研磨?!?!)
(なんか急に名前呼び捨てだし、!!)
突如の質問に耳まで真っ赤になる私。
影山「? 好きってなんすか」
孤爪「・・・可愛いって思ったり、一緒にいたいって思ったり、仲良くしたかったり」
影山「あーー・・・?」
影山「ちょっとよくわかんないですけど、多分好きなんだと思います」
『ちょ、え?!』
(こっ、この人はもうー!!!)
影山「あれ、なんか変な事言ったっすか」
『そそういうのは仲良くなってからで・・・!』
影山「じゃあ仲良くしてください」
影山「連絡先、ください、」
影山さんはそっぽを向いて耳を赤くしながらスマホを私に向けた。
(え、・・・ん、?理解が追いつかない、)
『あ・・・え、はい、?!』
(とりあえず、交換すればいいの、?)
私がスマホを持つと、片手を掴まれる。
『け、研磨・・・?』(ちょっと痛い、)
いつもの研磨には考えられない強い力で、私の腕を握る。研磨は俯いたまま喋りだした。
孤爪「・・・影山に行かないでよ」
孤爪「俺は昔からゆりといるし、ずっと可愛いって思ってるし、一人の時はゆりと一緒にいたいって思うし、それにゆりを・・・」
『え、?!研磨、?!』
研磨はブツブツと喋り始める。どしたどした
孤爪「ねえゆり、俺じゃだめ・・・?」
『ちょっと、研磨、?おちついて、』
(なんか、怖いよ研磨・・・)
なんだかいつもとは違う研磨に恐怖を感じていると、突然研磨に顔を寄せられた。
(ひっ・・・!)
すると同時に、私の体は赤葦さんに強く引っ張られ大きな腕で包まれる。
(ちょっ?!え?!!)
赤葦「研磨、落ち着いて」
赤葦「怖がってるよ。」
『え、えと・・・!?』
赤葦「ごめんね。俺がいるから大丈夫。」
『・・・えぅ、』
(は、?!いや!!大丈夫じゃない!!!)
体はゼロ距離だし、耳元でそんなイケボ囁かれて大丈夫な女の子は存在しない。
(自分でもわかる。顔真っ赤だ・・・!)
赤葦「びっくりしたよね。」
赤葦(小さい、いい匂い。笑 可愛いな。)
孤爪「・・・・・・ごめん。ちょっと変だった。」
孤爪「ゆりは、俺の事嫌いになった、?」
私の片手をきゅっと掴み、唇を噛んで俯く研磨。は?可愛すぎる。
(・・・ずるいよ、研磨、)
(そんなの、許すしかできないじゃん、)
私は出来る限りの優しい笑顔で喋る。
『・・・嫌いになんてならないよ。』
孤爪「ほんと、?」
『ほんと!笑 ずっと仲良くしたいし!』
『このあと黒尾とアップルパイでも食べよ!』
孤爪「・・・うん。」
孤爪(まあ、ゆっくりいけばいいか。)
私は研磨と仲直り出来たようだ。赤葦さんはそろそろ離して欲しいけど。
(良かった・・・!)
そこから後は、よく覚えていない。少しして救助の方が来てくれてから、とりあえず影山さんと連絡先を交換をして、なぜか赤葦さんとも交換した。嬉しいけども。
エレベーターを降りた後は、黒尾の車まで荷物を持ってもらい、ついでに挨拶を交わしていた。黒尾はいつも通り余裕そうだったが、嬉しかったと思う。
正直、このあとあの3人と関わるのは、ろくな事にならないような気がする。
でもまあ、それもそれで凄くいいだろう。
終わり.
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