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本作品はsxxn様の二次創作になります
ご本人様のとは一切関係ありません
病み・鬱・グロ・災害要素を含みます
苦手な方・地雷の方はお控えください
地震・震災表現を含むため、気分が悪くなった際は本作品を読まないことをおすすめいたします。
実際の事象や出来事とは一切関係ありません
赫side:
時は流れ7月
やっと実家に帰った俺は蝉の声と風鈴の音に耳を澄ませながら夏を満喫していた
ひさしの下で団扇を扇ぎながらここから見える山の緑を楽しむ
「赫、ちょっとそこ降りた所のお野菜買ってきて頂戴よ」
赫「母さん、ちょっとって…30分くらいかかるだろぉ?」
「お願い、母さんも父さんも、もう足腰動かないんだから」
赫「…はいはい」
小銭を受け取り、まるでお遣いみたいに麦わら帽子を被って田舎道をサンダルで歩く
実家なのに実家じゃない、故郷なのに故郷じゃない、そんな感じがいつまで経ってもする
赫「うーん…」
目の前の山で遊んだ記憶も、ここの畑の仕事を手伝った覚えも全くない
と言うより、幼少期の記憶がない
赫「…はぁ、」
本当、今日も暑い
赫「ただいまーって…何してんだ?」
「…ちょっとね、赫に話しておかなきゃいけないこと、あってさ」
夏なのに全身がぞわっと一気に冷たくなった
何だかとても嫌な予感が腹の底から湧いてくる
「赫も気付いてると思うけど…ここ、赫が生まれ育った故郷じゃないの」
そう言って母さんに1冊のアルバムを手渡される
開くとそこには、
赫「俺と…誰だ、」
無邪気に笑う小学生の俺と誰か知らない男の子が5人、写真に写っていた
見たことあるような気もするし、全く知らないような気もする
変な感じだ
赫「なぁ、俺の本当の故郷は…どこなんだ?」
「…15年前のちょうど今頃、地震に襲われた場所よ」
赫「っ、!?」
もちろん、その地震のことは知っている
地震の規模も被害者の規模も大きかったから有名で道徳の教科書にも載っていて、被災地について習った
赫「なんで…俺は、記憶がねぇんだ…?」
母さんは顔を俯けたまま、俺の質問には答えてくれなかった