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涼太 side
亮平💚『あらっ翔太寝ちゃってる…可愛いなおい////』
涼太❤️『俺の大事な幼馴染に触らないでくれる?』
余程疲れてるのか俺の肩にもたれ掛かったままスヤスヤと静かな寝息を立てて眠ってしまった翔太は昔みたいに俺のシャツの裾を遠慮がちに二本の指で摘んでいる。意地らしいそんな姿すら可愛いだなんて。
伸びてきた亮平の手に嫉妬心むき出しの俺は邪険に払うと〝まだ触ってないだろっ〟と言って再び伸びてきた手が翔太の頰に触れた。
亮平💚『翔太起きて着いたよ?』
涼太❤️『触るなって言ったろ』
〝起こしてるだけだろ?〟ニヤリと笑った亮平はいけ好かない顔をしていて少しイライラした。それを分かってかイヤラしくもう一度撫でた亮平の手を掴むと
亮平💚『モタモタしてると横取りされるよ?誰とは言わないけど』
涼太❤️『そんなんじゃない』
〝二人とも素直じゃないね〟何だよ二人共って…
寝ぼけ眼を擦る翔太はもう片方の小さな手でお腹を掻くと白い肌が露わになりそれを見た亮平がすかさず挿し込んだ指に身体が跳ねると〝くすぐったいだろっ〟と言って頰を少し赤らめた翔太にムッとした俺は二人を置いて先に車を降りた。
慌てたように降りてきた翔太に少しだけ心躍らせると足早に店内へと入った。
可愛らしい足音が追いかけてくる音色を楽しみながら個室に通され、当たり前のように俺の隣に座った翔太を横目に亮平と向かい合って座る。亮平に勝ち誇った顔をするとお腹を抱えてクスクスと笑っている。
亮平💚『アンタら面白すぎ』
翔太💙『何が?』
どうやら俺の片想いを面白可笑しく、高みの見物をしたいらしい。
涼太❤️『観戦するには幾らか頂かないとね亮平』
亮平💚『何の事?翔太何食べたい今日は俺が奢ってあげる』
翔太💙『マジ?やったぁ……あのさっ二人喧嘩してるの?さっきから変だよ?』
〝そんな事ないよ仲良しだよねぇ涼太〟と言った亮平はアイドルスマイルを嚙ましてきた。心配そうに顔を覗き込んできた可愛らしい幼馴染に免じて仏の微笑みで返すと
亮平💚『好きなものが似てるみたい俺達…それで時折ぶつかっちゃうのよね///』
何て言ってきて安っぽい笑顔を送った事を後悔した。運ばれてきた串の盛り合わせの中からささみ串を掴んだ翔太は〝はいっ涼太の好きなやつ〟と言ってお皿に乗せた。ふんっと鼻でマウントを取ると〝つくねは亮平と半分こね〟と言って半分口に含むと残りのつくねを亮平に差し出した。
〝あーんして?〟可愛らしく首を傾げて亮平に向けた串を何の躊躇いもなく開かれた口の中に放り込んだ。つくねを幸せそうに頬張った亮平を俺はどんな顔で見つめているだろうか。上手く笑えているだろうか。
子供染みた嫉妬だって、見っともないって笑えばいいよ。作り笑いが出来ないくらいには、胸が苦しく痛かった。
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