テラーノベル
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vltのお話。
※怪我・流血などの表現あり
※二次創作として書いてはおりますが,主は腐っています
※死ネタではありません
スタート
………………………………
skng視点
しくじった。危険だと注意されていたというのに。
セラ夫や奏斗達にも注意されていた,その任務を私は引き受けた。
なのに,注意されていたのに,怪我をしてしまった。
「ぃ゛ッ,ぁ,ハッ,ぅ」
みんな一緒に死ぬと言ったのは私なのに。
約束,守れるかな。
「ぐッ,ぁ,ふ,ぅ」
体の力が一気に抜けた。ランドリーにみんないる。
その扉の前で倒れてしまった。あと少し。なのに
「セ,ラ,カナ,とぉ,たらい,ぃ」
みんなの名前を呼ぶ。これもまた無駄なことなのか。
誰か来ないかな。
その時扉が開いた。出てきたのは見慣れたピンクブロンド髪の人。
セラ夫だ。
「ッ⁉︎,ぇ,凪ちゃ,ど,して,?」
焦りと,怒り,悲しみが色々混ざった顔をしている。
頑張って声を出す。かすかすで聞こえているかわからない声を出す。
「す,みま,せ,しくじぃ,ましたッ」
咳き込みながらに聞こえる,セラ夫の心配している声。
セラ夫の薄く開いている目からは雫が。
「セラお〜?どした,は,ぇ?アキラ?」
いつもなら聞いたことがない,たらいの震えている声。
よく見ると奥に奏斗もいる。いつもなら大騒ぎするのに,こういう時は冷静なんだから。
「びょ,病院行こッ」
「ぅ,うん」
奏斗の精一杯出した声に,セラ夫が反応した。
救急車ではないのかと不思議ではあったが,私はセラ夫に姫抱きされて,運ばれた。
セラ夫の体温,今の私の体温とは真逆で温かい。それで,安心したから。
私は瞼を閉じた。
「ん,ここどこ?」
まわりが真っ暗闇で私と,もう一人。私と見た目が同じで,どこか違う私がいる。
「ドうするんデスか?あなた,死にまスよ?」
「は,ぇ? いやです。死にたくありません。」
「なンで? いッつもみんナの足手纏いで,生きる価値なイでしょう?」
「は ッ? なんでっ」
「なんデじゃない,事実でショ?
ミんな本当は,邪魔ダって思ってる。アキラなンテ,凪ちゃんなンテ“いらない”って」
「ッ ,」
いらない。私のトラウマで大嫌いな言葉。
スパイの仕事で,出来損ない,いらないって言われた時の絶望は今でも忘れられない。
触れてこなかったその記憶が蘇ってきて,無意識に涙が出る。
「っ,確かに,私は足手纏いで何もできません。」
「けど,あの三人は私のことを愛してくれています。もちろん私も。」
「だからみんなに愛してもらえるように頑張る。そして頑張って愛してもらう。」
「それが私の生きがいなんです。」
すると,もう一人の私は納得したかのように,「じゃア,頑張っテネ」と涙を流しながら言っていた。
多分,あれは私の過去の自分だ。だから嫌なところをついてきた。
その過去の自分は光の粒と一緒に空に消えて,周りも明るくなった。
「ん,ぅ?」
目を覚ました私は,すぐセラ夫が目に入った。
少し痩せ細っていて,クマもひどい。
重そうに動かす瞼には,雫がある。
「凪ちゃッ,? よかった,よぉ」
「ほら,私は大丈夫です。泣かないでください。」
涙が溢れて止まらないセラ夫は,笑みを浮かべながら
「凪ちゃんのばか」
と言ってくる。
「あ?,なんだとコラ」
「ふふっ,あははっ」
嬉しそうに涙を流しながら笑っている。
明らかにさっきまで元気がなかったから,安心。
すると,扉が開いた。たらいと奏斗だ。
「あ,アキラ…?アキラ,アキラぁッ!」
涙を流して,声を振るわせながら私を呼ぶ。
そして私の方に近づいてきて,抱きついてきた。
奏斗は立ち止まったまま,笑顔と涙を浮かべながら
「心配,かけんなよぉ」
そう声を震わせて言う。
そして奏斗もゆっくりと近づいて,ベッドに顔埋めて泣いている。
奏斗って泣くんだな,と突っ込もうと思ったけど,今はやめておく。
「すみません。心配かけました。」
「私は,もうだいじょ,ぶです」
みんなにもらい泣きしそうで震えた声になった。
それに気づいたセラ夫は見逃してくれて,違うことに突っ込んできた。
「ほんとに大丈夫なの?立てるの?」
「ぁ 〜…,どうでしょう」
「立って」
「ぁ,ハイ」
セラ夫の圧に負けて立ってみることにした。
案外足に力が入らなくて,しかも痛くて無理だと言うことに気づいた。
まぁ,仕方ないだろう。怪我で両足首を折ってしまったのだから。
「…無理です。たてません」
「大丈夫じゃないじゃん」
「立てると思ったのに…」
なんて会話をしながら,セラ夫が私のことを抱き上げてきた。
セラ夫の腕が椅子みたいになっていて,身長が高くなりすぎて,怖い。
「セラ夫⁉︎,ちょっ,怖いッ!」
「たてないならこうすればいいじゃん?」
「あ !,おい!セラ〜‼︎」
「抜け駆けはずるいぞ!セラお!」
「ベー」
セラ夫が舌を出して二人に煽るようにすれば,たらいと奏斗は怒りながら,近寄ってくる。
セラ夫は私を抱き上げてるから反抗はできないけど,私が怖くないよう,揺らさないようにしてくれている。
「んふふっ笑」
さっきまで雰囲気がしんとしていたのに,一気にいつもの雰囲気に戻った。
いつもと同じなのに,今日は少し違う雰囲気を感じた。
「で,アキラ。無茶すんな。」
「あ」
「そうだよ。注意したのになんで行ったの。」
「僕も散々注意したよね?」
「ァ,エト,イヤ」
三人の圧に言葉が詰まる。
みんなすごく怒った目をしていて,私を抱き上げてるセラ夫はとくに近い場所にいて,逃げられない。
「ゴ,ゴメンナサイ 」
「やめてよね〜,セラなんてずっと何も食べずにアキラにつきっきりだったんだから。」
「え ?」
「言わなくていいよ〜」
「そう,なんですか」
自分がどれだけ愛されていて,どれだけ悪いことをしたか,実感できた。
私以上に愛してくれていて,心配をかけたか。
不思議な気持ちになった。そして,みんなの温もりに無意識に泣いてしまった。
「え゛ぇ⁉︎アキラぁ⁉︎」
「あぇぇ,ごめん,攻めすぎた」
「っ,いや,そんなんじゃッ,ないです」
「?,じゃあなんで泣いたの」
「秘密です」
「なんでよぉ‼︎教えろよ」
「ふふっ笑」
みんなの温もりで泣いてしまった,なんてこと言えない。
私のプライドが許さない。まぁ泣いたこともほんとはすっごく嫌なんだけど。
「私,みなさんのことが大好きです」
「おぉ,甘えたいモードか?」
「はい」
「そうかそうか〜,ってまじか」
「好き放題甘やかしたげる」
すると奏斗が私に口付けをした。
軽く,ちゅっと。
「あ,ずる」
「俺もする」
するとセラ夫は髪に。たらいは手の甲にキスをしてくれた。
少し恥ずかしくて,顔が熱くなってる気がする。
「もう,こんなことしません」
そう心に決めたのでした。
end__。
それぞれの箇所のキスの意味はご自分で調べてみてください
後悔はありません
コメント
3件
まじで最高でしたッッ!!! キスの場所意味調べたんですがもう大興奮でした…