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家――
♥️「……おじゃまします」
翔太以外の誰かの家に上がるなんて、
初めてだった。
少しだけ緊張する。
それと同時に、
なぜか胸がざわついていた。
♥️(……俺、何してるんだろ)
パートナーがいる身で、
他の吸血鬼の家に泊まる。
この世界では、
明らかに不貞行為にあたる。
それでも――
翔太のことを考えると、
どうしても怒りが湧いてくる。
♥️(……しばらく会いたくない)
そう思い、
俺はスマホの電源を落とした。
少しの間だけでも、
翔太から離れていたかった。
──────────────
🖤「……名前、聞いてなかったね」
キッチンでコーヒーを淹れながら、
目黒が振り返る。
♥️「宮舘涼太です……」
🖤「俺は目黒蓮」
🖤「……ゆっくりしていって」
♥️「……助かります」
ほどなくして、
二人でコーヒーを手にソファへ腰を下ろした。
少しの沈黙。
すると――
🖤「……それにしても」
目黒の視線が、
宮舘の首元へ向けられる。
🖤「その跡……ひどいね」
そっと首筋に触れられる。
♥️「……そういえば!」
思わず身を乗り出す。
♥️「なんで……」
♥️「なんで吸うとき、こんなに痛くないんですか?」
興奮気味に尋ねる宮舘。
目黒は少し考えるように視線を落とした。
🖤「……どうしたら相手が痛くないか」
🖤「ずっと研究してたんだ」
♥️「……すごい」
♥️「本当に、すごいです……」
思わず目黒を見つめる。
♥️「こんなに相手のことを考えてるのに……」
♥️「どうして……浮気なんかするんだろう」
🖤「……甘やかしすぎたのかな」
目黒は少し寂しそうに笑った。
そして――
🖤「宮舘さんは……ずっと我慢してたんだね」
♥️「……っ」
その言葉に、
胸が詰まる。
今まで誰にも言われなかった。
「我慢していたんだ」と、
気づいてくれる人なんていなかった。
🖤「まずは、自分を大切にしないと」
優しい目。
その眼差しが、
どうしようもなく安心できた。
♥️「……はい」
小さく頷く。
──────────────
そして、その夜――。
♥️「……うっ……」
♥️「やめ……て……」
♥️「ごめんなさい……」
眠っている宮舘の身体が、
小さく震える。
🖤「……」
目黒は静かに隣へ腰を下ろした。
そして、
優しく髪を撫でる。
♥️「……っ」
乱れていた呼吸が、
少しずつ落ち着いていく。
🖤「……大丈夫」
🖤「大丈夫だよ」
その声に、
宮舘の表情から少しずつ力が抜けていく。
目黒はしばらく、
その寝顔を見つめていた。
この世界には、
吸血鬼と人間という、
簡単には変えられない関係がある。
血を与える側と、
血をもらう側。
それでも――
だからこそ、
相手を大切にすることを忘れてはいけない。
血を与えてもらうことを、
当たり前だと思ってはいけない。
🖤「……」
目黒の表情から、
優しさが消える。
代わりに、
静かな怒りが滲んだ。
🖤「……ここまで苦しめたやつは」
眠る宮舘を見つめながら、
低く呟く。
🖤「……どこのどいつだ」
同じ吸血鬼として――
許せなかった。
つづく――。
コメント
19件
🖤がお怒りじゃあ!! ドキドキワクワク\(^o^)/
3つの中でこれが1番好き♡
あらら〜🖤さん、お怒りですね😱 次は、💙と🖤の戦いかな😰😰
𝕟𝕒𝕧𝕚.⋆𝜗𝜚
365
#ゆり組
有栖
1,200