「は、は、……流石に疲れましたね。そろそろ夕飯の時期ですし、これで終わりにしましょう。皆さん、立てますか?」
「一つも息上がってねぇのによく言うな……これでも強い方ではある自覚があるんだけど、こうもあっさりやられるとはなぁ」
「あっさり、ではありません。やはり私も女ですから男であるハナマルにはどうしても力負けしてしまいます。少しでも油断してたらどうなっていたかわかりませんもの」
「おおう…そんな真っ直ぐな目で見つめられると照れるねぇ」
「…私も精進しなければ……テディさん。この後もう1戦お願いしても?」
「いいですよ!俺ももっとやりたいと思ってたんです!」
「やるのはいいが、休憩はちゃんとしろよ」
「はい!分かりました、ハウレスさん!」
「その前に、そろそろ日も暮れて来ました。ここら辺で一旦やめにしてロノのご飯をいただきましょう」
「そうだな。…確か今日は肉か。いいじゃねぇか」
「私はお肉よりお魚の方が好きですが…それだとハウレスがダメですね」
「すみません……」
「謝る必要はありませんよ。誰にだって好き嫌いはあります」
「ロノくんのご飯美味しから楽しみですね!」
「ふふ、そうですね」
ハウレス達を見ていると、昔の自分を思い出しますね…。あの頃の私は気付きませんでしたが、強くなるには休憩も必要です。ちゃんと体を休めないと体にガタがつきます。そんな事も分からなかった私は無茶をしてお師匠様に怒られてしまいました。
「すみません、遅くなりましたか?」
「いえ、全然大丈夫ですよ!今持ってきますんで、主様は座ってて下さい」
「わかりました」
まだ立っているハウレス達に座るようほどこす。私は1人で食べる食事があまり好きではないので皆に頼んで時間があったら一緒に食べる、ということになっております。こんな事、本来はダメらしいのですが…嫌そうではないので大丈夫ですよね。
「どうぞ、出来たてですよ!」
「ありがとうございます、美味しそうですね。…いただきます」
ロノお手製の料理を食べながら、他愛もない話をする。皆の楽しそうな顔を見ると、この時間がずっと続けばいいと、そんな漠然とした願いを抱いてしまう。いつか欠けてしまう、その日までは、このまま何事もなく平和に生きれるように祈るばかりです。
「……ご馳走様でした。やはりロノの料理は美味しいですね」
「へへ、ありがとうございます。そういって貰えると料理人冥利に尽きるってもんだな!」
「やっぱ肉が1番だな」
「綺麗に野菜だけ避けてる……」
「野菜嫌いの子供かよ」
「誰が子供だって?ハナマルさん」
「ボスキ。流石にお肉ばかり食べていたら体力つきませんよ?お肉も大切ですが、野菜も食べないと。ほら、あーんしてください」
「ぐっ……わざとやってんのか、それ」
「わざと?」
「あ゙ーー、食えばいいんだろ食えば!」
「ふふ。よく出来ました」
「ブッ…ちょ、ごめwブフォww」
「ハナマルさん、笑っては失礼ですよ」
「そういうユーハンだって震えてんじゃん」
「震えてません」
「そ、そうですよハナマルさん。わ、笑っては…ふふっ…失礼………」
「完全に親が子供にするそれだよな…やべ、笑いが……w」
「てめぇらまじで覚えとけよ」
とりあえずおしまぁい( ᐛ )マジで文才ホスィ……
主様は鬼滅キャラからは恋愛ではなく友愛を向けられていて、執事からは恋愛感情をバリバリ向けられている。
コメント
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いやいや主様の作品文才ありすぎますからね!? 言葉でその情景が浮かびますもん!ずるい!私にもその才能を分けてよぉ…!