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【中野視点】
今、私は、担任の先生に床ドンされている。
(この言い方は良くないか…)
「…ん、よいしょ。」
北村先生は棚を持ち上げようと頑張っていた。
「先生…なんというか、すみません……」
「中野さんのせいじゃないよ…。多分山本くんが全部仕込んだことやろうし。」
北村先生はなぜか、泣きそうな顔をしていた。
「あの…北村先生と山本先生って……どういう……」
そう言いかけた時、(聞いてはいけないのでは)という考えが頭をよぎった。
「あ、いや!その…答えられなかったら……答えなくても…」
そう言うと、北村先生は少し驚いた顔をした後に困ったような優しい笑顔になった。
「俺がやらかしたからなぁw」
悲しいような、気にしてなさそうな、ぐるぐるの笑顔で先生は言った。
「……すみません…。」
すると先生は泣きそうな顔になったあと、とても笑った。
可愛い太陽なような笑顔で、今度は何も気にしてなさそうで、
息継ぎをせずに、息の続くまで、笑った。
悲しくない涙を流してはぁはぁ言っていた。
その日、私は思い出した。
たいせつな、大切な、大事な、、、記憶。
「ゆびきりげんまんっ!ふみがこまってたら、おれがたすけにいく!!」
そこには五歳の、男の子と女の子。それと私。
「まってまって〜!かいとがその約束するなら〜!ゆびかして!」
懐かしい指切りの歌を三人で歌った後、女の子は言った。
「わ─し──、だ──き─つ──い!」
何を約束したんだっけ?
女の子は、可愛い太陽のような笑顔で笑った。
とてもとても、笑顔だった。
「いやぁ中野さんさ、ほんまに…ほんまにかわいいな。」
私の顔が熱くなった、知らんけど。
そしたら先生の顔が赤くなった。
ピーンポーンパーンポーン
足音がなった。
ドアが開いた音がした。
「んぇ?北村先生??中野さん??」
山本先生だった。
多分、誰から見ても、私たちの顔は赤かったのだろう。
「……キス..しました?」
北村先生の、
「してない!」と、
私の、
「してません!」が
合わさった。
「……ふぅ〜ん。」
山本先生は、下を向いて何かを考えていた。
「じゃあもう、キスせんでいい?」
と北村先生が言った。
すぐに「してください!」と言われると思ったが、
山本先生は黙っていた。
「いや、してください。」
やっぱり山本先生は何か考えていた。
「うーん、でも」
悪気はなかった。
気がついたら手が、顔が、動いていた。
ちゅっ
「んっ…」
北村先生は驚いていた。
「え…」
山本先生は何か、傷ついていた。
「えっ……………//////あぁっ……////////////」
急に顔が赤くなった。
あれ、私、先生にキスした…?