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み
#しろシドの沼に落としたい
ニキしろ
ニキ×しろせんせー
解釈違い有
月
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俺は、ボビーの家に一時的に同居させてもらっていた。だが、日が経つにつれて俺はボビーが好きになってしまっていた。 最初は2週間ほど泊まらせてもらう予定だったが 日が経つにつれて、もっと一緒にいたいと欲が出てきてしまいどんどん日数は増えていった。
ボビーの仕草。 朝、コーヒーを淹れるときの少し眠そうな目。俺の発言に対して 笑うときの声。 全部、全部、好きだった。 声も、顔も、匂いも、存在そのものも。 俺はボビーのすべてを、静かに、狂おしいほど愛していた。
でも、俺たちは付き合っていない。 ただの同居人。 ボビーにとっては「友達」だ。 だから俺は、ずっと胸の奥に押し込めていた。 この想いを、絶対に表に出さないように。
そんなある日、俺の新しい家が決まった。 同居をやめる日が、ついに来た。
家を出る前日の夜。 ボビーはいつものようにベランダで煙草を吸っていた。
俺は決意した。 どうにか、この想いを伝えたい。 伝えなくてもいい、ただ、隣にいたい。 それだけでもいいから。
ニキはベランダのドアをそっと開けた。
夜風が少し冷たくて、煙草の煙がゆっくりと溶けていく。しろせんせーはいつものように手すりに寄りかかり、ぼんやりと夜空を見上げていた。赤い火が指先で揺れている。
「ニキ?」
「俺も吸う」
しろせんせーは軽く肩をすくめて、隣のスペースを空けてくれた。ニキはポケットから自分の煙草を取り出し、火をつける。
「なんか隣おんの変な感じやな笑」
「今日はボビーん家最後だし堪能しよの思って」
二人で煙を吐きながら、 これまでの思い出を語り始めた。 ボビーは楽しそうに笑いながら、 「思ったより長く居座ったな〜 」 と言った。
俺も笑って返す。
「ここ居心地いいんだよね。 ご飯も出てくるし」
ボビーは動画では見せないオフの時のおっとりした顔で
「誰の金やと…!_ でもまあニキとおれて楽しかったわ笑」
その笑顔が、月明かりに照らされて、 俺の胸を突き刺すように綺麗だった。 俺はまた、好きだな、と実感した。 この笑顔のためなら、何だってできる。 でも、伝えられない。
話が一段落して、静かになった。 ベランダの風が少し冷たい。 俺は煙草の灰を落としながら、 小さく呟いた。
「……月綺麗だね」
ボビーは少し驚いた顔をした。 それから、くすっと笑って、 「割に合わんことを言うな〜」
その言葉に、グサッとくるものがあった。
早稲田の頭はどこにいったんだよ、と叫びたかった。 でもそれを言ったらバレてしまうだろう。 遠回しにしか伝えれない自分に自己嫌悪に陥る。
伝わらなかったなら、もうこの恋は終わらせてしまおう。 少し残っていた煙草も、早くこの場から去りたくて、俺は灰皿に押しつけた。
「もう寝よっと,」
俺はそう言って、ベランダから部屋に戻った。 ボビーは「お〜おやすみ」と笑ってくれた。 その笑顔が、最後のものになるのかもしれないと思った。
同居が終わった。 新しい家はボビーの家から徒歩15分くらいの距離。 近いから、いつでも会えるはずだった。 でも、心の中は少し暗かった。 昨日の夜の「月が綺麗だね」が、ずっと頭に残っていた。
数日後、ボビーから通知が来た。
【ボビー】
お前がいなくなって、寂しくって涙出ちゃったわ
そんな夢のような言葉が俺に向けられた。返信に凄く迷ったが軽くあしらうようにした。俺はスマホを握りしめて、 やっぱり好きだな、と諦めたはずの恋を、 もう一度、胸の奥で燃やしてしまった。
_数年後。
俺はまだ、この恋をこじらせていた。 ボビーとは定期的に会っていたけど、 最近はいつも複数人だったし 二人だけで飲むのは、久しぶりだ。
今日、ボビーが「二人で飲もうぜ」と誘ってくれた。 俺は緊張した。 ボビーと買いに行ったオシャレな服も着て、髪もセットして、 ボビーが予約していてくれた個室居酒屋に向かった。
個室に入ると、ボビーがすでに座っていた。
「よっ!」
ボビーが笑って手を上げた。 今日は俺と会うだけなのに、 オシャレなシャツを着て、髪も綺麗にセットしている。 俺のためだけにしてくれたと思うと、胸が熱くなった。
席に着いて、すぐに最近の話を始めた。 ボビーは数字界隈の撮影の話をしてくれた。 暇72やさんしあと一緒に撮った時の面白いエピソード。 ボビーが楽しそうに笑いながら話すのを聞いていると、 俺は少し不機嫌になった。 ボビーが他の奴らと楽しそうにしている姿を想像して、 胸がざわついた。
ボビーはそれに気づいたみたいで、 話を変えてくれた。
「そういえば、動画の時の話覚えてとる?あの時、ニキがさあ……」
ボビーは俺でも覚えていないような細かいことを、 楽しそうに思い出しながら話してくれた。 その笑顔につられて、俺も顔が緩んだ。
酒が入って、二人ともいい具合に酔った頃、 「もう遅いし、そろそろ帰るか」となった。
会計を終わらせて外に出ると、夜風が心地よかった。 酔った体に、冷たい風が気持ちいい。 俺たちは並んで歩きながら、月を見上げた。
街灯と月明かりが道を照らしている。ニキはふと、この光景に昔のベランダの夜を思い出した。 俺が「月が綺麗だね」と言ったのに、 ボビーが「割に合わんことを言うな〜笑」と返したこと。 今思うとあの時、意味は分かっていながら、わざと躱したのだろう。 そんな嫌な思い出が胸に込み上げて、足取りが少し重くなった。
すると、ボビーがふと空を見上げて言った。
「今日、月綺麗やな」
俺は心臓が止まりそうになった。 焦った。 頭の中で、俺が言う前少し期待を弾ませ”月が綺麗ですね 返し方”と何か返された時意味がすぐに分かるよう検索をかけ1番上にあったサイトを調べたのを思い出す。 今ボビーが言った言葉にはあまり意味はないのかもしれない。だけどこの場を借りて少しでも意識してもらえればと勘ぐる。
俺は震える声で、
「月はずっと綺麗だったよ」
と言った。
ボビーは、あの頃と同じように目を大きく開いた。
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月はずっと綺麗だったよの意味⬇️
ずっと前から好きでした
コメント
2件
あぁ!!!!! すき!!!すき!!!だいすき!!! この、2人の両片思いみたいな空気めっちゃ好きです……!!!